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もんじゅ炉内に落下した装置、回収へ 過去2回失敗

2011年6月23日12時40分

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写真:クレーンを使って原子炉容器に落下した装置の撤去に取りかかる作業員=23日午前8時54分、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」、日本原子力研究開発機構提供拡大クレーンを使って原子炉容器に落下した装置の撤去に取りかかる作業員=23日午前8時54分、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」、日本原子力研究開発機構提供

図:引き抜き作業のイメージ拡大引き抜き作業のイメージ

 日本原子力研究開発機構は23日午前、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器に約10カ月間落下したままだった重さ約3.3トンの装置を撤去する作業を始めた。もんじゅは日本の核燃料サイクルの研究開発のために作られた。機構はこれまでに回収を2度試みたが失敗しており、今回の作業の行方は実用化計画に影響する可能性もある。

 燃やした以上のプルトニウムが生成するとされるもんじゅは、1995年のナトリウム漏れ事故で停止し、昨年5月、14年5カ月ぶりに再起動した。しかし同8月26日、核燃料のプルトニウムを装着する際に使う「炉内中継装置」(長さ約12メートル、直径46センチ)が炉内に落下。10月に作業を2回したが抜けず、落下の衝撃で装置が変形している。

 23日午前7時45分ごろから、作業員約20人が、装置の引き抜きに使う専用容器「簡易キャスク」(直径1.4メートル、最大長16メートル)の最終調整を始めた。

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