2010年08月30日

HMV渋谷閉店にまつわる僕の見解

連日、大きく報道されていたのでご案内だとは思いますが、先日、HMV渋谷店が閉店しました。

CDが売れない時代になった。
配信に小売店が押されはじめた。
アマゾンが販売をほぼ独占し始めた。
そして、ユーザーの音楽への接し方が変わってきた。

そんな事が、今回の閉店の理由として、説明するメディアが多かった。
いや、ほぼすべてが、それらを理由としていただろう。


ご存知、HMV渋谷は、90年代のある一時期には文化発信基地としての役割を担い、そこからは渋谷系と呼ばれる音楽を世に広めたりした功績を残した。ブームの中心にいつもいるお店だった事は、確かだ。

僕も、この店には通い詰めた。80年代中盤はタワーレコード渋谷店と、LOFTの一階にあったWAVE渋谷店が輸入盤という存在を一般的にした。そこは、外国の香りでいっぱいだった。
80年代後半は、六本木WAVEが知られざる世界中の音楽を独自のセレクトと紹介方法で世に広めた。
そして、90年代初頭、まだ現マルハンパチンコタワーの地下にあったHMV渋谷が前述の店をものすごい勢いで抜き去り、音楽好きの聖地となった。

ブームとなった渋谷系はもちろんのこと、海外の新たなムーブメントにいち早く注目し、紹介したり、得意なジャンルを多数持ち、このジャンルの在庫はHMV渋谷に行けば必ずあるだろうという絶対的な信用を誇った。

それらすべての盛況の理由は、とりもなおさず、お店側、特にバイヤーと呼ばれる店員一人ひとりの意識の高さとセンスの良さと、そして彼らの熱意だったことは、確かだ。

アルファベット順に置かれた棚以外の壁面のコーナーでは、バイヤー独自の企画で多くのシーンが紹介され、熱いながらも的確な批評も盛り込んだ解説が書かれていた。その解説を元にCDを買い、そして自分の音楽の見識を広めていった。どんどん膨らんでいく自らの知識の常に上を行くバイヤーの情報は、ネットなんぞない時代に確実にメディアの一つとして機能していたし、店にはとにかく客が放つ熱気と興奮で充満していた。


僕は、もうその時代にはこの業界のはしくれで仕事をしていたのだが、お客の持つパワーと、探究心の旺盛な様に、おののくばかりで、自分も負けじと湯水のように給料をつぎ込んだ。

そして、数年後、僕は独立し、レーベルを立ち上げ、お店にCDをおいてもらう立場になった。
2000年の事だ。
もう、HMV渋谷店は今の場所に移っていた。
レーベル設立後、まず僕が手掛けたアーティストは、まさにHMVにうってつけのアーティストであり、HMV渋谷で売らなくてどうする!というものだった。

その時は、まだHMV渋谷も全盛期とまでは行かなくとも、少なくとも機能はしていた。店員にも熱意があり、そのアーティストの色を理解し、「うちが売らなくて、どうする」的な姿勢を見せてくれた。

だが、そのうち、徐々にではあるが、HMVは変わっていった。
同じく全国に支店を持つ外資系チェーンのタワーレコードと比べ、HMVは洗練された店づくりをするようになり、そういうイメージが定着していた。
その時期、タワーが手作り看板に手描きのポップをべたべたと張り雑多な店づくりをしていたのに対し、HMVは綺麗に印刷された看板に、印刷された解説ポップを主流とし始めた。

それは、一見、店内を見回すと洗練された、おしゃれなお店を演出するのには効果的な戦略だったと思もう。
ただ、それは、実のところ、同時に各店舗の個性を殺す事にもなった。印刷された看板やポップは、全国の各店舗で使われ、要は全国土のHMVに行っても同じアーティストのCDがプッシュされているという現象を生み出した。

そして、その看板やポップという、CDを送り出す僕らレーベル側としては最も大切な宣伝ツールは、ある種のパッケージ化された広告として販売される事となった。全店で看板をつけるのパッケージで、うん十万円。全店で視聴機にいれて小さいポップをつけるのでこれまた運十万円というふうに。

何も、この商法はHMVだけのものではない。タワーだってやっているし、新星堂や、そのほかのチェーンストアでもやっていることだ。
ただ、HMVのそれは、タワーと比べるともっと徹底されていた。

タワーは、そんなパッケージ広告販売の傍らで、従来の雑多な手作り看板に手描きポップを作り続け、店頭でプッシュする商品は、ある程度各店舗のバイヤーの耳や感性に委ねられる部分が残っており、バイヤーの琴線に触れたり、プレゼンがうまくいった時は、無名の新人でも大々的にプッシュしてくれた(もちろん、これにもお金を払わなくてはならないが)。

ただ、HMVは、タワーとは対照的に、全国規模で同じアーティストをプッシュする方法を強めていった。その為、全国どこのHMVに行っても店頭で展開されているCDは同じアーティストのもので、看板もポップの文章も同じものになっていった。ひどい時は、ポップは僕らレーベル側が手作りし、それを全店舗に配ることまでした。

その結果は、想像どおりだった。
HMVの各店舗は、ものすごいスピードで画一化されていき、個性を失っていった。その上、各店舗での裁量が制限されたことで店舗のバイヤーのやる気が明らかに低下し、直接プレゼンに行っても、熱心に話を聞いてくれる人が明らかに減っていった。
それは、本部からおしつけられるアーティストの作品を、看板をつけてならべるだけの単純作業に変わり果て、挙句の果てには、看板をつけプロモーションビデオが見られるように作られた店頭展開の装置は、全く人目につかないところに無理やり置かれたり、その装置自体が壊れていてそのまま放置されている物まで出てきた。

ここまで行くと、もう、お客さんもそうだが、それ以上に僕ら送り出す側もHMVに対しての意識に変化が現れるのも当然だった。

お金を持っているレーベルの作品のみが店頭を飾り、無名だが輝きを放つ作品は棚の中にひっそりとしまわれ、時には在庫されることすらなかった。

僕の経験上で言えば、無名の海外のバンドを発売した時、HMVはほとんど取り扱ってくれなった。ただ、ほどなくしてタワーレコードでその作品に火がつくやいなや、やっと重い腰をあげて取り扱ってくれるようになった。


HMV渋谷の閉店。
これは、確かに一つの時代の閉幕を意味する。
が、これは時代の変化や、音楽販売を取り巻く環境の変化が招いた結果ではなく、HMVの経営姿勢が招いた結果だと、少なくとも僕は思っている。

閉店を発表する少し前、HMVの顔である渋谷店は大々的なリニューアルをした。その新装オープンに期待をかけた僕は、早々に足を運んで、絶句した。
リニューアルしたその店は、もう、ただ床面積の広いだけの、巨大な無個性店に変わり果てていた。
前述の看板設置スペースをいたずらに増やし、所蔵枚数をストックする棚を大幅に減らし、忘れ去られるべきでない過去の名番や、売れはしなかったが歴史を変えた名作は、ことごとく店頭から姿を消し、大型店の最大の喜びであるはずの、自分の為の一枚を探し出す楽しみを僕らから奪ってしまった。
この時、僕は、この店の終焉を確信した。

そして、閉店が決まる直前のこの店は、完全なる倉庫と化し、情報発信をあきらめ、在庫の貧弱さを露呈し、寒々しい店舗に変わり果てた。


どちらかと言えば、タワーよりHMV派だった僕は、本当に悲しかった。


さようならHMV渋谷店。
これは、僕らのせいじゃない。
あの店は、閉まるべきして閉まった。

既存の店舗や、他チェーンは、この教訓をどこまで生かすことができるのだろうか?そもそも、その意思があるのだろうか?
僕ら音楽を送り出す側と、売る側がこんなにも、その自らの姿勢を試された時代はなかった。

ただ、音楽は、なくならない。
じゃあ、どうするかだ。


HMV渋谷店の閉店は、とっくの昔に予想できていた。
六本木にあったHMVの本社オフィスは、全く音楽の匂いのする場所ではなかった。
だから、驚くべきことじゃないし、今更、メディアが大きく取り上げることでもない。配信や、アマゾンが、閉店の理由でもない。

結局は、人なんだよ。
結局は、音なんだよ。


僕は、少なくとも、そう思う。








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レーベル運営に関する僕の雑記 

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コメント一覧

1. Posted by MTR   2010年09月03日 14:13
5 とても的を射た意見・考えだと思いました。僕が渋谷店で働いていた94〜98年頃も本部の人間はたいそう頭が固く、店舗に無理難題を要求してきましたが、当時の店員はそれに立ち向かう熱意があったし、何よりも音楽が好きで好きでたまらない人間が集まっていたと記憶しています。それこそメシ代を削ってもレコードやCDにお金を使うぐらい。そういうのってやっぱり大事ですよね。
2. Posted by aixca   2010年09月03日 16:05
5 私もずっとHMV派でタワレコには行かず、ひたすらHMVに足を運んでました。

記事を読んで、むかしは自分にとってHMVが自分が好きな音楽に出会える場所だったことを思い出しました。それが、いつの間にか、好きな音楽に出会えなくなってました。
自分自身の変化が要因ということも考えられますが、ビジネスを重視するばかり、いつの間にか個性がそがれていったのかもしれませんね。

HMVとはユーザーにとってどういう場所だったのか、そんなことを考えさせられました。
3. Posted by ほぼ鱸   2010年09月03日 22:19
極めて同意!当時の記憶が蘇ってきた。初めて洋楽のCD買ったのは中学生のとき、渋谷のWAVEだったな〜1992年頃でしょうか。
4. Posted by シャノアール   2010年09月04日 00:14
5 緻密な分析ですね。その通りだと思います。

「音楽」を供給するのではなく、「物」を売るようになったのが、HMVの失敗ですね。
最近は店内を歩いていても、つまらなかった!
レンタル屋で借りられるのもが大部分を占めていて、CDショップの存在意義が薄れていたんではないでしょうか?
5. Posted by ボン   2010年09月04日 01:41
1 HMVの経営姿勢がうんぬんってさ・・・
ほんとうにそう思ってるんだとしたら、むずかしく考えすぎだろ(笑)。
時代の流れ、もはやCDが売れる時代じゃないんだよ。それだけのこと。
悪いが、的を得た意見とはまったく思わないわ。
6. Posted by ポンの頭の悪さには泣ける   2010年09月04日 02:01
こんなシンプルな話をむずかしいだなんて。
7. Posted by まろん   2010年09月04日 02:43
4 店頭には店頭の良さがあるし、配信には配信の、良さがある。と自分は思ってます。あのディスクに囲まれて、自分の未知のアーティストをプッシュしている看板達をしげしげとみて、店員さんに憧れを抱いたりすることは店頭でしか味わえないと思ってます。
HMV渋谷店はあまり行ったことがないけれど、最近はほんとにレンタルショップと同じような棚にしかなってない店ばかり。あんなのに魅力なんて感じるわけないし、当然売れませんよね。
店員さんの知識や音楽に対する情熱や息遣いが感じられないから売れない。
まさに最後の言葉
要は人なんだ。
ですね。
8. Posted by なぎさ   2010年09月04日 07:25
いろいろ考えさせられる感じです。
音楽を出す側が、「聴く側」に音楽業界の低迷の原因を求めるのがもそもそ間違いだと感じており、過去についていろいろ言い訳するより、どうするか先の事を考える所だろ?
CD低迷のいいわけ探しをみているといつもそう感じていたので、売る側の熱意がなきゃ物も人も売り込めないだろう…
じゃまた!
9. Posted by 世界中のロックバンドは練習中   2010年09月04日 11:16
HMVで働いている人も同じようなことを言ってました。

個人的にも、HMVはいつの間にか、近所のTUTAYAと同じ程度にしか感じれなくなってしまったので、もう5年以上行ってないですね。。。
10. Posted by wanpaqu   2010年09月04日 13:06
5 とても判りやすい分析ありがとうございます。
お店のスタッフのレコメンドを期待してレコ屋を選んでいた自分としては、とても納得のいく見解です。
確かに自分自身WebShopが主流になりだしてから少し音楽から離れてしまってます。

確かに自分の「興味」という部分も大きいとは思いますが、やはりプッシュ型の戦略は大切なものだと感じます。

時代感なのかも知れませんが、こういった時代背景が「かっこイイ音」を埋もれさせないことを願うばかりです。
11. Posted by ミディンコ   2010年09月04日 13:42
4 誰かのRTから飛んできてたまたま拝見したのですが、とでも参考になりました。ありがとうございました。
12. Posted by 明日はサーフィン   2010年09月04日 13:53
5 ナイス書き込み。
13. Posted by もちゃえもん   2010年09月04日 15:33
4 ハマっ子なので、高校時代はHMV横浜店に毎日のように通いつめていました。マンスリーのフリーペーパーは、音楽雑誌代わりに、毎月読んでいました。

確かに、今ではアマゾンでCDを買うことが多くなりましたが、それでも、「店舗に行かなければ出会えない」作品もたくさんあります。

そうなると、やっぱり働いてる人やサービスが判断基準になって然るべきなのでしょう。

これは、音楽に限った話ではないですよね。

14. Posted by radiance   2010年09月04日 22:16
5 画一化されてからのHMVしかしらない身にとっては
”商売モデルだけのマニュアル化されたCD屋”というイメージのHMVにも
アツかった時期があったというのが驚きでした。
読んでよかったです。ありがとうございました。
15. Posted by とおりすがり   2010年09月04日 23:13
面白いと思いながら読ませてもらいました。ただ、HMV閉店をそれほど確信していたなら、閉店する前にこの文章を書いておくべきでした。閉店したあとではあなたの洞察力がどうだったか、そして今どうなのか、確信はないです。前に書いたことがあるなら、それをぜひ示して欲しいです。「後だしじゃんけんじゃない証拠を出せ!」みたいなハナシではなく、事前にこれだけのことを感じる洞察力をもっていると証明してほしいのです。そういう才能のある人の文章を多くの人が望んでいると思います。そうしてくれれば、私はあなたの文章を信頼して今後も読み続けたいし、それだけでなく、これまでの文章も読み返したいからです。
16. Posted by りん   2010年09月05日 01:17
店が変わったから、客が来なくなったって事だけど、それはどうなんだろ?
ネットの時代を迎えて、音楽に対する意識や消費行動が大きく変化する中で、
既存の手法では大きな組織を維持できなかったから、変わらずを得なかったって事は無いんだろうか。
17. Posted by ま!   2010年09月05日 08:36
正しい、まったく正しい。ず〜〜と長い間、レコード、CDを購入してきた立場から全く同感、パチパチしたい。
悲しさをたたえつつもHMVへきっぱりと別れを告げる姿勢も支持するぞ。閉店を「時代」のせいにするHMVこそ悲しきかな。その時点で「いらなく」なってたね。
自らの経営判断が招いた結果を「外側」のせいにする傾向が最近多いように思います。

18. Posted by なう   2010年09月05日 09:22
まだHMVに残ってこの現状を変えようと抗っている人間もいるんです。
その人達の事も少しは理解してください。
19. Posted by なるほど!   2010年09月05日 10:09
5 自分もHMVってつまらなくなったなぁ〜と漠然と感じていたんですが、こうして解説していただけると納得いきます。
マスコミが良き思い出のようないい話的報道に疑問を感じていたんですが、すっきりしました!
20. Posted by きゅうり   2010年09月06日 00:22
ブログや星意見の方々の気持ち=fan&funあればこそ場が存在してきたのは確か。
現場スタッフには嬉しい限りでしょうが、16. りん さんのご意見が一番の現実です。
唯一の外資系(Virginは撤退済、タワーはとっくに外資ではありません)ゆえ、『自分の為の一枚を探し出す楽しみ』を削ぎ落とす判断を一番シビアに行なったのでしょう。ユーザーやスタッフはたまったもんじゃありませんが。
そしてまた、音楽シーンも業界も来る所まで来てしまっているのも現実です。
個人的な意見ですが、今後音楽シーンがどんどん縮小して行っても何ら不思議はありません。かなりの所まで成長しきってしまった音楽には、驚く様な新しさも、否が応でも注目を引くものが登場する頻度は急加速で減少するでしょう。
『ネットの時代を迎えて、音楽に対する意識や消費行動』を考えれば、メディアがいかに無理して膨らませても、ものすごい歪みを生むだけ。実際に作品やアーティストの足が速くなっているのがその証しでしょう。地デジ以降はどうなりますかね?
でも音楽マーケット自体が縮小しても、音楽ファンが比例して減るとは思いません。
好事家(こうずか)とは、良くも悪くも使われる言葉ですが、どっちかじゃなくて、どっちもなんです。ファンは。
21. Posted by wander-t   2010年09月06日 12:41
5 私も業界内にいた人間ですが、まさに仰せの通り!
すべて「お金(販促費)」が物を言う状態になっていって、旧渋谷店舗を知る人間にとっては「HMVお前もか!?」っていう感じでしたね。
太田さん、何やってんのかな〜・・・・

新星堂なんかも末端の尖った店員さんがだんだん元気なくなっちゃったし・・・
22. Posted by ゆ   2010年09月07日 00:18
私もレーベルしてます。全くもって同感です。ある時からメジャーはストラテジック部を強化してやたらベスト盤やコンピばかり作るようになって、いつの間にか新人アーティストに力を注ぐのがインディーズになってきたのも要因の一つかも知れないです。ショップを回っていて、昔は名刺交換を必ずしていたのに最近では、アルバイトの店員も多く名刺も持っていない人が結構いました。お金払ってショップイベントしても客寄せもしてくれないし、全くやる気なし。あれでは潰れるのは時間の問題と思っていました。本当におっしゃる通り、なるべくしてなったと思います。
23. Posted by yutaka1620   2010年09月07日 22:30
5 多分、音楽をそこまで好きじゃない人が音楽でお金を稼ごうとして全てがユニクロ化していったという感じでしょうか?店員さんはただの在庫管理係じゃやる気も出ないしそんな店で買いたくない。最後にCD屋さんに行ってつまらなさというか、どうしようもないぐだぐだ感を感じたのはそういう事から。

今は大学生が書くブログの方がよっぽどエキサイティング。

悲しいかなそれが現実。
24. Posted by U   2010年09月08日 07:06
twitterから飛んできて記事読ませていただきました

旧渋谷店の状況は知りませんでしたが
私は昔からタワレコ派です

スタッフが手書きで作品紹介している文に惹かれCDを手に取る事も多いですし、歴史的な作品も見やすい場所にピックアップされていたりするので、まだまだ勉強が足りない私には、音楽を教えてくれる場所です

そう考えると、確かにHMVは倉庫に思えました



25. Posted by shingo   2010年09月11日 05:25
CDショップにはあまり行かないけど

昔はCD屋でCDを探すのは楽しみがあったのに、
行って、探そうと思わなくなるくらいつまらなくなったのは確か

コストの関係上マニアックな掘り出し物を置かなくなったこともあるんじゃないかなと思うがどうでしょう?
26. Posted by 通りすがり   2010年09月11日 11:25
日経MJの編集者に同じ思いの方がいらしたらしくて、記事にされていましたよ!
(何号かは失念してしまいました…確か閉店直後だったような)
27. Posted by 良太   2010年09月14日 13:44
5 Twitterから来ました。

僕はバンドサポートや楽曲制作で音楽に携わっている人間です。

毛色は違えど同じ業界にいる者としてとても考えさせられる内容でした。

僕は画一化されたHMVしか知らないのです。

ですが、上京前に地元にHMVができた時、まだ一度もHMV自体に行ったことが無かった僕は胸を躍らせて店舗に足を運び、「TSUTAYAと何が違うんだろう?」と失望して帰ったことを良く覚えています。



『僕ら音楽を送り出す側と、売る側がこんなにも、その自らの姿勢を試された時代はなかった。

ただ、音楽は、なくならない。
じゃあ、どうするかだ。』

この言葉に胸を打たれました。

音楽制作の現場でもこれは真理だと思います。

頑張りましょう。
心の深い所にある琴線に触れるような音楽を絶やさないために。
28. Posted by ふろむツイッター   2010年09月14日 14:02
ついったから来ました。
コンビニ化した文化ショップが潰れるのはCDに限らず、と思います。
本屋しかり、デパートしかり。
ちゃんと売れてるものは売れて(売る方も頑張って売って)いるのだから、デフレや視聴形態の変化のせいにするなと。
何によって支えられてきたのかを忘れた小売は消えるのみ、ですね。その昔は、レンタルですら、探す楽しみはあったというのに…
音楽ファンは、残っている小さなショップで「発掘する愉しみ」を味わうしかないのでしょうか…
29. Posted by k   2010年09月14日 14:32
5 拝見して思わず頷きました。
HMV。
CD買うときに使っては居ますが、それは元々知っているアーティストさんの作品を買うときのみ。
何か新しい作品を探そうとHMVで思ったことは最近ないし、そう思った時は別のお店に行ってますもの。
小さいお店でも店員さんのお勧めとか色々凝っててそこで見つけた楽しい作品もいっぱいありますもん。
感じる事は人それぞれですが、少なくとも私はこの記事に同意できます。
モノや情報が溢れる世の中。
何処も一緒・どれも一緒じゃ残れないんですね。
30. Posted by ついったーより   2010年09月14日 15:21
思い返せば昔、旅行先でHMVに行くのが楽しみだったのに、
近年いざ地元に出来て行ってみればTSUTAYAと変わりのない展開にガッカリした事があります。
タワレコも店舗によって毛色が違ったりで、知らないアーティストの
CDを手に取って音に触れる機会もなくなってしまいました。
都会は違うのでしょうが、田舎ではそう簡単に、あまり有名でないアーティストのCDを買う事すら出来ませんから、iTunesやAmazonに頼るしか無い現状です。。

逆なんですよね。
アマゾンなどが進歩したから、じゃなくて
欲しいCDが売ってない。
それだけなんですよね。。

31. Posted by haru   2010年09月15日 08:11
ついったーから。
競合店と同じならそもそも店舗に足を運ばなくなる、分かります。
本や家電などでは店頭で現物を確かめて、その場で携帯を操作してamazonで買う、帰ってネットで買う(安いから)という人も増えているそうですが、音楽ではそういう現象はあるのでしょうか。
「すぐにネットでは買えない品」だけど「これは今すぐ欲しくなる」売り方も必要なのかもしれませんね。
32. Posted by shimayan02   2010年09月15日 10:12
Twitterからきました。
確かに言えてますね。
なんでもグローバル化すりゃいいってもんじゃないという代表的な例だと思います。
渋谷店が閉店してからも、同じ施策で販売やっていたら、ますます危なくなるでしょうね。そうにならないことを祈ってますが...
33. Posted by to-nome   2010年09月15日 10:53
twitterからです。
ナルホドと思ったので一言感想をば。
書籍もそうですが、実際手にとって(視聴してみて)これ買ってみようかってものはそれなりにあります。
それが、ネットで見かける様な大手のものしか目立たないようなラインナップでは、わざわざ店覗きに来るまでもなくなってきますよね。
でもって売筋はAmazonの方が安かったりしたりして、なんだかな〜と…
34. Posted by う   2010年09月15日 15:02
5 CD売ってる大型店は残念ですが全て消えるでしょう。
店として生き残れるのは、小さくても本当に「音」が好きで、「人」が好きで、「アーティスト」が好きなお店だけな気がします。

こんな時代でも笑って営業しているそんなお店に惹かれます。
35. Posted by あ   2010年09月15日 17:44
気持ちは分かるけど全然違うでしょ。

ブログ
オンラインショップ
ヤフオク
正規配信
違法DL

こういう事が出来るようになって
大多数の人がHMVでお金を出してCDを買うのをやめただけですから。
36. Posted by TI   2010年09月15日 18:57
>あ
全然違う事は無いんじゃないか?
タワレコや他のCDショップは売上下がりながらもなんとか頑張ってる。
その中でHMVが閉店してしまった、という事は、ブログ主さんの言ってるとおりだと思う。
37. Posted by jakkie1978   2010年09月15日 21:48
先日の閉店のニュースを見ていて、「なぜ、最後ばかり取り上げるんだ。なぜみんな最後になってようやく悲しむんだ」と思って見ていました。

自分も大型のレコード屋でCDを買うことはほとんどなくなりましたね。マスコミから言わせれば、そういう意味では自分も閉店を後押しした「加害者」でしょうか。

むしろ高円寺のヨーロピアンパパという中古CD・LP屋に行くことが多いですね。そこの親父は、あなたが書いたような、親切な親父さんがいて、こちらの好みの音楽をいうといろいろ薦めてくれますね。ロックばっかしですが。

それ以外で大型店にいくとなると、新宿のタワレコですね。でも、タワレコに行くときは、買う商品が決まってることが多い。ほとんど店ではCD探しはしません。

じゃあどこで探すのかっていうと、自分はラジオをずっと聴いていて、そこでかかった曲で探してます。かけるラジオも、どちらかというとInterFMとかが多いかもしれません。

あとはネットで視聴したり、アーティストの動画を見たりして、いいと思ったものだけを買うって感じです。

他の人はどうかはよくわかりませんが、自分は音を聴いていいとおもったものだけを買います。HMVなどの大型店舗では、マイナーなアーティストや過去のアーティストは視聴さえもできなくなっています。そうなると大型レコード店は自分にとってはあんまし、いい店じゃないです。
38. Posted by ついったーから   2010年09月15日 22:34
5 私は音楽配信の仕事をしています。
抱えているユーザーの年齢層や特色を完全に無視したレコード会社からの画一的な文言や画像の縛りに毎日翻弄され、独自性の欠片もない状況です。HMVのバイヤーさんもさぞかし無念だったでしょう。
もうレコード会社も火の車です。
アーティストの育成に予算をかける事は難しく、さして盛り上がっていないアーティストを、さも盛り上がっているかの様に枠を買い、まやかしの人気アーティストの位置を作り出して行くのでしょう。
もう私もいちユーザーとして、いち発信者として、どうして良いものが皆目見当が付きません。
39. Posted by ミャオ   2010年09月15日 23:01
3 音楽を物として流すな!、って事ね。
でも、タワーレコードでは視聴環境としてどうかと思うし、スペースと音楽の新しい形が緩かったとも言えますねぇ。デートでブラブラ歩くぐらいのスペース使いでは売れないと言う事ねぇー。
40. Posted by wizardofcrowds   2010年09月16日 02:46
5 すばらしいエントリです。妻もとても残念がっていました。

ところで、最近、EarbitsというLAのインターネットラジオのベンチャーを手伝っています。Independent Labelのアーティストが自分でプロモーションするためのラジオ局です。こういうサービスって、加藤さんにはどう見えますか?

http://earbits.com
41. Posted by awa   2010年09月28日 14:42
5 HMV渋谷が駅前になってから良く訪れてましたが、そういえば時を経るごとに滞在時間が短くなっていっていたなあ、と気づきました。今気づいてみれば、おっと思う発見があまりない場所になってたのを感じていたのかもしれません。

タワー渋谷は今どうなんでしょうね。しばらく行っていないので、今度様子を見に寄ってみたいと思います。
42. Posted by kahe   2010年09月28日 18:49
5 分析すばらしいと思います。アマゾンが恐れたZAPPOSの例を考えますと、物を売ることを通じて”サービス”を売り物にしていた。つまり人を非常に大事にした企業だったので客に共感され、アマゾンが恐れたと解釈しています。同じ小売業界でHMVも人をないがしろにし、物を売ることに執着したが為に衰退していったのでは。バイヤーたちの紹介したいもの=客がワクワクするものを求めていたのに・・・
43. Posted by Yohey   2010年09月28日 19:16
4 私は、音楽には疎いのですが、読みごたえがあって良かったです!

店の変化も時代の流れを反映していて、栄枯盛衰な感じではかないですね。

次のムーブメントに期待しつつ、自分も見失わないように、そう願うのみです。
44. Posted by フェルナンド   2010年09月28日 19:42
音楽を創る人、制作する人、売る人、買う人、みんなの問題でしょう。
もちろん書かれていることは全く正しい。

売り手がそのようにしか売る気になれない音楽しかなかったのかもしれないし、
またそういうのばかりが売れる傾向にあったのかもしれないし、そういう情報ば
かりが耳にはいっている状況だったのかもしれない。

さらには音楽が誰にでも作れ、誰にでも精密に複製共有できるようになってしま
った現実もある。(誰にでも創れるわけじゃあないけどね。でもそう錯覚させる
ビジネスだってあるからね)

HMVはそんな中で、大きなクサビとなっていたはず。クサビとなっていたものが
なぜそれ自体が転がり落ちてしまったんだろう。

みんなが少しづつ気をつけていれば防げたかもしれないね。
今からでも間に合うかもしれないね。

せっかくの考えるヒントが手に入った。
自らが動かないとね。

本当に面白い音楽と出会いたいと本気で思っているかどうか。
まだ私たちは音楽の力を、そして自浄作用が有効であると信じたい。
45. Posted by AK   2010年09月28日 22:10
5 興味深く読ませていただきました。
少子高齢化、そしてただでさえ少ない若者たちはゲームと携帯にしかお金と時間を使わない。
共通のその悪い足場に立った上で
生き残る者、淘汰される者の違いはどこになるのか・・・別業界(ビリヤード)ですが、
勉強になります。
46. Posted by 西郷ドンと犬   2010年09月29日 00:59
そう、結局は人で結局は音なんだよね。
てか、つぶれたの初めて知りましたぜ。
47. Posted by みづほ   2010年09月29日 01:06
3 ツイッターからきました。

渋谷店閉店、とても寂しいです。学生のときからいる日は6時間とか上の階からずっと試聴して降りていったり、待ち合わせしたり、一番通っていた店舗かもしれないので。

記事、拝見して、そうだなあと、おもいました。

ある時期から、店員の感じが、ちょっと違ってきたように感じていたので。
48. Posted by nitecruise   2010年09月29日 01:19
3 奇しくも先日レーベルの方と話をして、同じような意見を聞いたことがありました。

HMVはCDを売るショップではなく、音楽の宣伝媒体としてレーベル側にポップを売ったり、ポスターを売って儲けることが業務の本流になったのが敗因なんでしょうね。
49. Posted by SC   2010年09月29日 01:21
5 その通り。
人が介在してない、意思のないセレクト、そんな処には行かなくなる。
昔、無名のユニットでリリースしたALBUMを、地味にだが表1を見えるように棚に並べてくれたことがあった。
たったそれだけだけど、ちゃんと聴いてくれてることを感じて嬉しかったなぁ。
その後、おっしゃる通り、画一化の一途を辿り、いつ行ってもピンとくるものがなくなっていった。
売り手の喜びなど感じなくなった。
メーカーも似たような感じ。
メーカーに就職するくらいだから、音楽好きだったのだろうけど、音楽の話など一切しないスタッフが増えてしまった。
最初も最後も、結局は人だよなぁ。
50. Posted by 名無し   2010年09月29日 02:46
なんか現場人間の気持ちにシンクロして涙ぐんでしまった。

なんなんですかね、会社の方針って。辛いです。いいものを紹介して広めたいです。
51. Posted by あるartist   2010年09月29日 09:12
自分もあるartistで小さいながら自社lableをやってます。まあ簡単にいうと全部が全部ではないですが渋谷towerと渋谷hmvの違いは、、、おっしゃるとおりの怠慢なpic upによるものです。ジャンルはふせますが。たとえば渋谷towerでは30枚入荷 一方渋谷hmvでは1枚、、????僕はそのジャンルの名物バイヤーといわれてるかたに尋ねました。なんで、、かと。すると彼は、僕のところに先にサンプルをもってこいと。そしたらなんとかといわれました。???おまえが学べよカスてかんじです。悔しいながらもそれから何度も足を運びサンプルを渡しても直接もらってないとか聞いてないとか。。
そのジャンルコーナーは正直知ってる人がみればあるレーベル数社の独占コーナーになってました。
ある雑誌もおなじ理由での廃刊。
やはり音楽を売る行為も業界の人間がからんだほうがいいぐらいのに思うぐらいっす。だってわかってるでしょこれやこれが今求められてるて。
まあ悔しいです。
ナガイモのまかれなければ僕の音楽は並べてくれはしない。ナガイモのにまかれたくなくてインディーから発信してるのに。。

まあ馴れてるんで負けません。
どんなに嫌な態度とられてもそこに並べたら聞いてくれる人が増えるならば。

正直あそこは終わってたよ。なんだあの羅列。レーベルのいいなりかよクソバイヤー。
52. Posted by omym   2010年09月29日 10:15
4 そこにしかない情報と臨場感を提供できなくなった小売店がネットに取って代わられていくのはどの業界でも一緒ですね。
53. Posted by 香織   2010年09月29日 13:23
5 圧倒された。まさにその通りだ。90年代の渋谷…あの頃の空気を思い出した。
54. Posted by tpo2009   2010年09月29日 13:45
ツイッターから来ました。
皆様、ここをご覧ください
http://d.hatena.ne.jp/snakefinger/20060731/p1

しかし、ある時一斉にHMV名物の「手書きポップ」が店頭から消えたことがあったのを覚えている方も多いだろう。これは噂だが、イギリスから本社の視察団が来た際に「この汚いポップを片づけなさい」とクレームがつき、本社の方針として、すべてのポップがワープロ打ちに変更されることとなってしまった、という説もあるらしい。
55. Posted by Zbo   2010年09月29日 14:44
ツイッターから来ました。
hmvは勝ち逃げだとおもいますよ。大衆路線の方が損益予想できるし、タイミングを見計らっていたとおもいます。
タワレコが見ものですね。コアなリスナーは店舗で商品を探すよりネットで情報を得てますよ。Pingが発展したらもっとすごい事になる。
音楽の売上は日本自体ではさがってますね。世界的に見たらどうなんでしょう?個人的には日本の音楽シーンがテクノロジーに追いつけてない気がします。世界との実力差が広がっているとおもいます。
アルテックのスピーカーが好きな人には残念な世の中ですね。
56. Posted by gri   2010年09月29日 15:06
5 結局、大きな会社の最後でしょう。
そういうやり方では、配信には勝てない。
結局生き残れるのは、お店という器の人の集合体だということです。
大阪王将の餃子は何処の店に行っても同じ味である程度うまいけど、大阪王将から独立して出来た、大阪王の餃子は、こだわりの味で、むちゃくかうまい!。
それが、店員のこだわり。
バイヤーのこだわり。
57. Posted by なるほい   2010年09月29日 16:39
4 東京人でも、音楽通でもないけど、
この記事には何度もうなづいた。
きっと音楽業界だけではなくて、
百貨店やほかの業界にも言えるなぁ。
ソフトもハードもそれぞれの
大切さを持っていて、
それを膨らませるのは
働くスタッフであり、お客様なんだ。
58. Posted by ぴょ   2010年09月29日 16:43
4 90年代の異常な音楽バブルがはじけたんでしょうな
音楽に情熱を持ってた層はバブルではじき出され、
単なる商売としてしか見てない経営者たちが
下の世代を育成してこなかったツケ
59. Posted by ひよこ   2010年09月29日 20:46
4 音楽は、私にとってとても大切なものです。ライブに行くことが大好きで、音楽を聴くことも歌うことも好きです。音楽に支えられている部分は大きいと思う。

だけど一方で、音楽がなかったら死ぬ なんて人間にはなりたくない。そう思います。

音楽で生活する ってなんて大変なんだろう ってすごく感じるし、自分の大好きなアーティストのためにCDを買ってライブに行って、日頃そのアーティストの音楽に自分が支えてもらっているお返しがしたい。

音楽はまだまだ死にませんよ。

タワレコに予約の電話をしたら、自分が大好きなアーティストの名前を何度も何度も聞き返されて、とても悲しい思いをしました。

60. Posted by k   2010年09月29日 21:12
間違った内容とまでは言わないが、ちょっとセンチメンタルすぎるね。

音楽は今後も死ぬことはないと思うが、ビジネスとしての規模が縮小したのは事実。
HMVの変化もその縮小に合わせて効率化を進めようとして結果失敗したということ。
HMVが経営姿勢を変えたことが撤退の主要因なのではなくて、CD市場の変化がHMVに変換を余儀なくさせ、それに失敗したため閉店を早めることになった。
CD市場の変化としてあげられるのは主に二つで、携帯ダウンロードの普及による音楽パッケージビジネスの衰退と、人口クラスタの高齢化による主要顧客層の減少。

確実に言えるのはタワレコ渋谷店だってそう遠くない未来に撤退するだろうということ。

HMV撤退は店づくりや経営姿勢うんぬんの話ではなく、一つの時代が終わったのだということだと思います。
61. Posted by dreamer_company   2010年09月29日 21:19
5 奥の深い話ありがとうございました。
62. Posted by ふんわりやさしい   2010年09月29日 22:57
1 熱意あるバイヤーのCDが売れなくなったから、方針変えたんじゃないの?熱意あるバイヤーからレーベル側になった人たちのすすめるCDが売れないから。んで、経営方針変えて、ますます売れなくなった。だから、潰れたのはもちろんHMVのせいなんだけど、単純にCDにかけるお金が激減しただけ。飽きたのよCDってものに。だから、レーベルとしてはその分は有料配信したり、なんか別のもの考えればいいんじゃないの?人だ、音だ、と言うなら、あなたの【人】とあなたの【音】センスを磨けばいいんじゃないですかね。
63. Posted by hmv   2010年09月29日 23:59
全国土のHMV
64. Posted by めー   2010年09月30日 00:40
店頭の熱意のなさ
という一面はたしかにあると思います。
ただ流通の流れのなかで「売りたいものが売れない、買いたいものが買えない?!」
負のループがあるのでは?

店員が名作を発掘、手書きポップなどでプッシュ!
情報サイトで作品に好意的なレビューが多い→売れる
否定的レビュー、レビュー数自体が少ない(知名度がない)→ほぼ売れない

売れない商品は置けない(売れるまで待つ、育てるだけの体力をもはや小売店はもっていない)
商品撤収
かわりに、メディアにのった「話題の」商品、メーカーが売りたいもの(大量の広告費をかけたもの)が大々的に売り出され、売れる


消費者は、なるべく自分にあった、失敗のない商品を買いたいから、あえて冒険はしない。

悪循環かなぁと思います。


65. Posted by そうかな?   2010年09月30日 02:01
業界から見た「売り方」に関しては確かにそう思いますが、今のCD不況の主原因はそこじゃないと思いますよ。
昔のCDショップは週末となれば山のように人がいた筈です。
今はどうですか?土日の渋谷TOWERでも「え?」って思うくらい人がいないですよね。
特に地方なんて酷いですよ。
まず客がいないのです。
人はCDを買いに来なくなったんです。
それは人が音楽を聴く機会が無くなったからです。
昔は繁華街を歩いていたら今のヒット曲が流れていた筈です。
今どうです?自分は「街から音楽が消えた」と思っています。
JASRACの徹底した回収代行で音楽を流さなくなったからですよね?
悪いのはJASRACだけでは無く、それを許している文化省ももっと悪い。
テレビアニメの主題歌がヒットチャートに入ったり、ニコニコ動画の曲がヒットチャートに入っているのが証明していませんか?
レーベル側の人間なら、そうしたJASRACへ対してNOと言うべきじゃないんですかね?
66. Posted by いいちこ   2010年09月30日 08:35
いや違うと思う。
単純に店がどうとかそういうんじゃなくて今の若者にとって音楽は集めたり探したり選んだりするほどのものじゃない。
消費するもので、曲よりも歌詞が大事。
気になったらケータイで調べればわざわざ店に行かなくてもダウンロードできるし、CD自体購入もできる。
なんなら違法にアップロードされてるのをダウンロードもできる。
あんまり音楽にお金をかけない。
CDはもはやコレクターズアイテムで、ファンかヲタク(アニヲタ、ジャニヲタ、アイドルヲタ)しか買わないものなんですよ。
私の友人でも好きなアーティストはいるけど“CDは買わない”なんてコ普通にいますから。
逆にヲタは何の躊躇いもなく多種買いや複数買いしますし。
洋楽もそんな感じ。
CDTV見たら上位にどんだけアニメ・声優とジャニと女性アイドルとヴィジュアル系が食い込んでるか…
もうCDは固定ファンやヲタクが買うものなんですよ。

試聴機が壊れてても放置なのは聴く人がいないからですよ。
67. Posted by とおりすがり   2010年09月30日 13:00
>>65
お前著作権管理団体についてもう少し勉強してから書けよ…
68. Posted by 匿名希某   2010年09月30日 13:15
ツィッターから来ました。
音楽には全く関心が無い・・というか、小さい頃の病気のため難聴気味なので細かな違いがわからない音楽には関心を向けなかった者です。
でも、仰ることは何となくわかります。
私が住んでいる田舎町にあった書店、かつては隣県にあった大書店でも置かない品ぞろえ、地元の同人誌(俳句・短歌・小説)を発掘して置く姿勢によって7階建てのビルの全てに書籍が並んでいたのが、徐々に大都市の書店並みのおもしろくもない状況になり置く書籍の数も減らし、数年前に幕を閉じました。
同じ事が東京という大都会のCD屋さんにもあるのですね。
感慨深い話です。
69. Posted by まい   2010年09月30日 14:35
HMVが駅から離れていたにもかかわらず、もの凄く行った。駅チカになってから一度しか来店しなかったのはこんな事を私も何処かで思っていたからなのかと今更思う。
70. Posted by yumibon   2010年09月30日 15:05
地球上で今起こっている、ちょっとな...?と思う出来事は、このブログに書かれている事に当てはまると思う。大きくなる事ばかりをイメージしているから人はロボットになり人間本来の優しい心が消えて行くんだね。意識を取り戻そう。目を覚まそう。
ひとりひとりに懸かってるんだよ。楽しく共有出来るんだ。生きる事が出来るんだ。
love&peace
71. Posted by トイレの落書き   2010年09月30日 17:10
1 単純に家賃でしょ。
72. Posted by KANちゃん   2010年09月30日 17:58
CDという入れ物に依存しているビジネスモデルが通用しなくなったということですよね。

CDを売らずに音楽を売ればいい、単純にそう思うのですが単一のチャネルに頼っているとこういうことになると思います。

リスク分散とかなんとかそんなことも言うのは簡単ですが、やはりいきつくところは人と音なんでしょうね。

73. Posted by Komaseabass   2010年09月30日 20:33
5 約10年、渋谷HMVに通い給料の大半をCDの購入にあてていた一人です。特にモダンジャズにはまっていた僕にとってHMVは他の店とは別格でした。品揃えの良さだけでなく、まるで人気の無かったジャズと言うジャンルの為に他店とは比べ物にならないスペースを作り、ポップにも音楽に対する愛情が詰まっていました。妙に感傷的になりがちだけど、時代のせいにしちゃダメですね。彼らが自分で決めた方針の結果ですもんね。
74. Posted by k   2010年09月30日 23:15
「いい売り場を作り続けていれば商売が成り立つ」なんて、そんな甘い話ないですよ?
もしそうならHMVはそもそも経営方針を変える必要はなかったのだから。
「変わったから潰れた」んじゃなくて、「売上が下がったから効率化を迫られた」んです。

10年前のCD業界を支えていたのは、少数の音楽マニアではなくて、多数のミーハー。ブームが去ったんですよ。
75. Posted by h   2010年10月01日 01:14
思い入れがあるのは解ります。僕は、昔からWAVE派でしたが、HMVは、売上が大きくなり過ぎた為、自らノルマを化し、一般客やライトユーザー相手の商売を中心にした結果だと思います。逆にWAVEなんかは、ヘヴィユーザーやマニアと呼ばれる人達を忘れなかった為、一般やライトが、配信系に流れても、マニアは現物購入して、店舗を支えてくれているのだと思います。今時、レコードなんか特にね。ただ、マニアックなアーティスト自体、飼い続けられるレーベルは少なくなり、業界自体、転換期に来ているのも確かだと思います。
76. Posted by NN   2010年10月01日 01:45
そりゃまあ、そういう側面はあるかもしれないが、大きな本質は、マクロ的に、CD全体の衰退。敵からも味方(配信)からも、全方位から攻められた。それに、HMV渋谷店は、晩年まで、店独自の手作りPOPベタベタ貼ってたし。
この記事は、ちょっと何らかの思い込み(間違いではない)が先行しているように思えた。
77. Posted by S   2010年10月01日 05:18
大型店は膨大な金額の維持費がかかる。「バイヤーのおすすめ」中心ではペイ出来ない。そういう背景があったと思います。
渋谷系をはじめとする「メディアに取り上げられてない掘り出し物」を客が熱意を持って探す、というのはその行為自体がある意味ファッションであり、ブームだった。
ブームが去り、それだけでは店を維持することができなくなると予感して、HMVは方向転換を図ったのではないでしょうか。
それは渋谷店が方針を変えずこだわり続けたとしても抗えない規模の波だったと思います。

そして晩年の渋谷店でも、入口付近にはヒットチャートものが並んでいたけど少し奥に入ればバイヤーおすすめのこだわったアイテムがちゃんと置いてあったことは忘れてはならないと思います。

パッケージ化された広告は筆者さんにとっては苦々しいものだったかもしれませんが、その利益があったからこそ、確実に利益が出るか判らないこだわりのコーナーを維持することができたのではないでしょうか。あの坪単価が高そうな好立地の店で。

タワレコも最近はハロプロ系のイベントを頻繁に行っていますし、やはり商売として苦しいのだろうと感じます。

音楽人口を増やさないことにはこの業界の衰退は止められないと思うので、CD屋だけでなくメーカーやレーベル、メディアなど全方位でタッグを組んで挑まなければならないと思いますが、昔と同じやり方をなぞるだけでは時間もかかるし金銭的な体力ももたないと思います。

さて、筆者さんはどうすればこの業界がもう一度元気になると思いますか?
「人」と「音」、本当にそれだけでこの強大な負のスパイラルを止められるのでしょうか?
78. Posted by や族   2010年10月01日 13:28
誤字が多過ぎて、せっかくの記事が台無し…
誤字が多いと、まともな人もまともではないように感じるから不思議。
79. Posted by しゃんぺ   2010年10月02日 02:29
自分はTower派ですが、最近ネット通販でCDを買うときはHMVをよく利用しています。amazonにないものがHMVで買えたということも何度かあります。変な話ですがHMVも悪くないなあと思うようになりました。
80. Posted by kOZima   2010年10月02日 09:38
5 HMV 渋谷店が華やかなりし頃は東京在住ではなかったのですが,最近,同じようなことを漠然と考えていたので,自分のブログでもリンク付で紹介させていただきました。事後承諾のような形になって申し訳ありません。
81. Posted by nomkun   2010年10月02日 11:28
5 某郊外型チェーン書店に勤めております。 心に突き刺さるお話しでした。 うちのチェーン店でもHMVみたいに、本部の指示のみを実行する事のみを最優先とし、それを実行した店舗、店員のみが評価されています。 私自身もその事ばかりに時間を使い、以前のように手書きのPOPを作成する時間も無くしております。 このお話しをぜひ上層部に見て頂きたい!! お客様の興味を引く、店員とのコミュニケーションを楽しんでもらう。そんな店が生き残るんでしょうね。
82. Posted by MW   2010年10月03日 00:06
4 僕はそれほど熱心にCDを買ったことがないんだけど、雑誌の紙面なんかが指摘されているような傾向にある気がします。
以前はもっと書き手が欲しいものや、興味があるものを取り上げていた気がしますが、いまはもう定型文章を読んでいるような気がしてきて、ほとんど流し読みです。
全体的な傾向なんでしょうか。
83. Posted by ゆきえ   2010年10月03日 02:02
数年前までタワレコ(スタッフのほとんどはタワーと略しますので以下タワー)で働いていました。

私の働いていたころは毎日毎日山のように手書きポップを書いていましたが、HMVだけでなくタワーも徐々に手書きポップが減り、本社配信のポップを貼ることが増えましたね。
これは本社からの指示です。

またここ数年で、各店・各ジャンルのバイヤー制度が廃止され、セントラルバイイイング(本社一括発注→各店振り分け)に変更され、
無名であってもこれは、と思えるアーティストを各バイヤーの判断でプッシュすることも厳しくなってきました。

私が働き始めた頃はまだ、地方店舗バイヤーの判断でプッシュした無名アーがジワジワと売れ、他店に飛び火して全店で一気に売れるようになったアーティストとかもいて面白かったんですけどね。


理由は簡単です、本当にCDが売れなくなってきているからです。
現場にいてそれを肌で感じました。

一部のコアな音楽ファンと、
(上にも書かれてる方がいますが)アニメヲタ、ジャニヲタ、アイドルヲタといった方たちでないとなかなかパッケージを買うまでには至らなくなってきています。

どんなに良い商品であっても売れない商品を在庫しておく余裕もありません。

タワーも時間の問題かもしれませんね。
時代なんでしょうかね。
寂しい限りです。
84. Posted by br   2010年10月03日 04:29
ゆきえさん、ツボついたこと言った。
現場にいる身からすると、どんなに名盤でも1〜2年売れないことなんてザラ。昔と違ってカタログが売れない時代になった。
アマゾンの影響も大きいと思う(マーケットプレイス=提携している中古屋が在庫持ってたりするから、総合的にアマゾンが在庫揃っているように客は感じる)。
わざわざ店に出向いて在庫あるのか判らない一枚を探すより、アマゾンで検索して、ポチっとクリックする方が楽だもの。
悲しい事だけど、1〜2年売れない名盤を在庫する余裕ってリアルな店舗感覚として難しい。CDって基本買い取りだし、名盤って言い出したらキリが無いくらい枚数ある訳だし。
結局は在庫タイトルに対してお客のリアクションがどのくらいあるかにかかってしまう。
85. Posted by ele   2011年02月04日 01:52
以前私もHMV渋谷店で働いていました。その後新店に異動し、その後退職をした現在は音楽とは無縁の生活を送っていますが渋谷店がなくなってしまったのは悲しいです。これだけ時間が経った今もふと、考えてしまいます。面接に行ったあの日の気持ち、採用が決まったあの日の気持ち…一生忘れないと思います。あのお店で働いていた200名超の人たちはどこで何をしているのでしょう…横浜店をはじめ大型店にはたくさん人がいたのですがその人たちは今…悲しいです。セントラルバイイングは合理的なのかもしれませんが寂しいものですね…私はあれだけCDやレコードを買っていたのがウソであるかのように音楽にお金を使わなくなってしまいました。こんな結果になってしまい本当に悲しいです
86. Posted by Orlando Search Engine Optimization   2011年04月24日 14:01
無名であってもこれは、と思えるアーティストを各バイヤーの判断でプッシュすることも厳しくなってきました。
87. Posted by car shipping   2011年05月24日 13:34
(上にも書かれてる方がいますが)アニメヲタ、ジャニヲタ、アイドルヲタといった方たちでないとなかなかパッケージを買うまでには至らなくなってきています。

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