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2011年6月23日(木) 19:00 |
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アユモドキの人工繁殖に成功
絶滅の危機に瀕している国の天然記念物アユモドキを増やそうと人工繁殖に取り組んでいる岡山市の高島小学校が2年目の挑戦で孵化させることに成功しました。
水槽の中を元気に泳ぎ回っているのは5日前に卵からかえったアユモドキの稚魚です。 アユモドキは琵琶湖、淀川水系、そして岡山市の旭川や吉井川水系などにしか生息しおらず各地で人工繁殖などの取り組みが行われています。 岡山県では岡山市の千種(ちくさ)小学校と高島小学校が去年から挑戦し、高島小学校では今回初めて成功しました。 昨年の失敗をいかして水槽に土を入れ過ぎないようにするなど、自然に近い環境づくりを心がけたことが成功の要因だったようです。 今回はこれまでに開発されていた孵化を促すホルモン剤を使用しないで行われたということです。 卵からかえったアユモドキはおよそ200匹〜300匹で、現在は5ミリほどに成長しています。 きょうからはアユモドキの餌やりを始め、地元の農家から届けられた餌となるプランクトンが入った水田の水を水槽へ慎重な手つきで入れていきました。 高島小学校は孵化したアユモドキを成魚になるまで育て、他の小学校や幼稚園などでも見てもらえるようにし貴重な命について一緒に学びたいと話しています。
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