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足止めの観光客860人、徒歩で下山へ 長野・上高地

2011年6月24日10時25分

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 長野県松本市の観光地・上高地に通じる県道と国道で起きた土砂崩れで、県は24日午前5時から土砂の撤去作業を始めた。道路の地盤が軟弱になっているため同日中に車両を通すことは困難と判断し、上高地で足止めになっている観光客約860人は夕方までに徒歩で岐阜県側に下山する見通し。

 松本市災害対策本部によると、県道の土砂撤去が終わり次第、宿泊施設などで待機している観光客を誘導して、徒歩で1時間前後かけて上高地への入り口となる釜トンネルまで下山してもらう。ただ、トンネルから長野県側の国道158号は被害が大きいため復旧の見通しはたっておらず、観光客には用意した車両で岐阜県高山市に向かってもらうという。

 観光客は昨夜、上高地の宿泊施設に分散して泊まった。けが人や体調を崩している人はいないという。固定電話と携帯電話が使えない状態のため、衛星携帯電話をヘリで随時運んでいる。

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