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【社会】

上高地で土石流1200人孤立 長野、道路寸断

2011年6月24日 00時10分

 大雨の影響で土石流の起きた県道の「釜トンネル」出入り口付近=23日午後4時25分ごろ、長野県松本市(県警提供)

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 23日午後1時ごろ、長野県松本市安曇の県道にある「釜トンネル」の出入り口付近で土石流が発生。県道につながる近くの国道158号でも土砂崩れが起き、いずれも通行できなくなった。県道は上高地に向かう唯一の道路で、松本市によると、上高地にいた観光客や旅館従業員ら約1200人が足止めされ、孤立状態になった。県警によると、けが人はない。

 二次災害の危険があるため、同日中は土砂を取り除けなかった。24日朝から県松本建設事務所が作業を始めるために現地調査するが、復旧の見通しは立っていない。地元の旅館組合は観光客をホテルや旅館に振り分けた。

 同事務所によると、県道ではトンネルに土砂が流れ込んだ。国道158号では長さ約50メートルにわたり高さ2〜5メートルの土砂が積もっている。

 松本市によると、観光バス15台前後の乗客約600人や、タクシーの個人客ら200人以上が足止めされている。ホテルなどで宿泊する。県警はヘリコプターで大型バス21台を確認しており、路線バスも取り残されているとみられる。

 中部電力によると、周辺の67戸が停電。NTT東日本によると、電話などの265回線が不通になった。

 県砂防課によると、上高地地域では23日午後2時までの24時間で171ミリの雨量を記録した。

(共同)
 

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