デイリースポーツオンラインDaily Sports Online

　女子ボクシングミドル級でロンドン五輪出場を目指す、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代（３２）が２１日、遠征先の韓国・木浦（モッポ）室内体育館で身長で約１５センチ、体重で１０キロ下回るパク・ジェミン選手（２０）と五輪ルールと同じ２分４ラウンドでスパーリング形式の対戦を行った。初の本番形式の結果はドロー。不本意な武者修行初戦となった。

　初体験の４ラウンド目も最後まで手を出し続けた。キャリア３年で４０戦３０勝の相手の動きを見ながら右ストレートを的確に顔面に当てた。それでも、しずちゃんは「フックを結構もらった。今回は１０キロ下の相手だったからよかったけど、同じ階級だったら倒れてた。３０点です」と唇をかんだ。

　残念な知らせも届いた。２２日の対戦相手が、当初予定の韓国アマチュアボクシング選手権覇者から準優勝者のノ・ヒミン選手（２２）に変更された。強豪を歓迎していた梅津正彦（４１）トレーナーは「そうですか…」とがく然。日本アマチュアボクシング連盟・山根明会長（７１）は「韓国女子王者とやらせると言ったじゃないかと言いたいが、会場を貸してくれた手前、文句は言えない」と怒りをのみ込んだ。８月に日本で行う日韓合同合宿には王者を招へいする意向だ。

　２２日に対戦するヒミンも侮れない。１７３センチ、７４キロで、しずちゃんにとって同じミドル級と初の対戦となる。勝利を弾みにし、８月に韓国王者を迎え撃ちたい。