小沢、子分と美食三昧!酒の力でガールズら“つなぎ止め”

2011.06.23


健康管理に気を使う小沢氏だが、これは美食過ぎないか【拡大】

 菅直人首相が退陣時期をめぐり、民主党執行部と激しいせめぎ合いを繰り広げる一方、“党内最大野党”を率いる小沢一郎元代表(69)が実に静かだ。何と、ほぼ連夜、都内の自宅や料理店で若手議員とともに美食を堪能していた。「腹が減っては戦はできぬ」とは言うが、これで求心力を回復できるのだろうか。

 小沢氏は20日まで、平日は連夜、自らに近い若手議員を中心に会合を持っていた。

 13日は内閣不信任案に賛成して民主党を除籍になった松木謙公衆院議員を囲む会に出席。14、15両日には深沢の自宅に議員らを招き、北海道のカニから沖縄の泡盛まで、出席者が持ち寄った食材に舌鼓を打った。16日は肉料理、17日には都内で衆院当選1期の「小沢ガールズ」とうなぎをほおばり、20日には谷亮子参院議員らと高級イタリアンと赤白のワインをゴクリ。22日は若手6人とうなぎを楽しんだ。

 これらの会合に出席した議員は延べ約80人に上る。

 出席者によれば、小沢氏は終始上機嫌で、「みんなで力を合わせてがんばろう」と結束を訴え、衆院議員には「必ず選挙の面倒はみるから心配するな」と話し、勇気づけていたという。

 小沢氏の目的は、不信任決議騒動で失われた求心力回復に尽きる。

 騒動後、小沢グループは、賛成に積極的に動いた「急進派」と、否定的だった「穏健派」の距離が一気に広がり、空中分解寸前だという。21日昼、グループの中核をなす「一新会」の会合には、急進派の代表格である岡島一正事務局長が欠席する一幕もあった。

 さらに、小沢氏が政治資金規正法違反事件の公判を抱えているため、今後はますます求心力が弱まりそうなのだ。

 「反小沢」の民主党若手議員は「『ポスト菅』の民主党代表選でも『菅降ろし』でも、党員資格停止中の小沢氏は子分を集めておかないと何もできない。焦っているのではないか」と語る。

 正念場を乗り切るために、菅首相はペテンを使い、小沢氏はアルコールの力を借りる。最後に笑うのはどちらか?

 

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