福島原発作業員がTwitterでつぶやく最前線の様子
6月15日00時20分 提供:EXドロイド
ついに福島原発の作業員が、現場からTwitterでつぶやき始めたハッピー氏のツイートには現場の切迫した状況が伝えられている。
「4号機の耐震性は安全です問題ありませんって発表したけどふざけてる。評価した奴は今にも落ちそうな壁の真下で作業してみろって思う。俺達は4号機の廻りで作業する時は常に上を気にしながら緊張しながらやってるのに。壁が落ちた時はどんな言い訳が出るのやら。また想定外か?」
4号機の原子炉建屋は耐震性が不足しているのではないかとの推測がある。現場の作業員たちは命がけだ。東電本社からどういうわけか口頭注意された吉田昌郎所長に対するツイートもある。
「吉田さんは怖くて優しい人ですよ。熱中症の人や怪我した人が免震棟に運ばれる時はどんなに忙しくても扉の前で待ってますし医務室でも本人に優しく話しかけて無理しないでって言葉かけてます。」
変わって齋藤悠志氏は現地の写真をTwitpicにアップしている。Android版のTwitter公式アプリを使っているので、どうやらAndroidユーザーらしい。
「今もセンターハウスの床に段ボールを敷いてそこを詰所とし休憩や昼食をとっている自分達の東電からの扱いに同僚がついにキレた。『作業員が床に座ってんのにあんたら何で椅子に座ってのうのうとしてんだよ!!』と。詰所もそうだけど早く除染場に休憩所が欲しい。このままじゃホント熱中症になるよ。」
「2011.5.14 10:40 JV除染場に勝又会長が視察にきた。数分間ホントにただ見ていっただけだった。電力支援チーム(各地の電力会社)へは挨拶したみたいだが協力作業員への挨拶は何もなかった。今頃何しに来たんだこのやろう… 防護服着て1日でも作業してみろよ。」
「先程の東電社員の返答に対して同僚が一言。『静岡のお茶が出荷できねぇのに20km圏内の道路は汚染してないだと!?そんな馬鹿な話があるか!!』確かに…。しかも「国の指示ですから」って、もう苦し紛れの言い訳にしか聞こえない。」
続いてPROGRESS-DCT さとう葉一氏のツイートも紹介したい。
「少し落ち着きを見せてるJビレッジ、東電は綺麗でオシャレな事務所、我々作業員は床にダンボール、除せん場は野ざらし。人体サーベイの時は運転手さんびしょ濡れ、東電は体質何も変わってない(`ヘ´)」
「遠回しに言ってもわかんね~奴が多すぎるからパニック承知で言うよ!オイラの周りには内部被曝3000カウント、15000カウント、20万カウントで仕事してる人が居る!国も東電も何もケアしてないぜ!」
これが事実だとすると、基準値の100倍近い放射線を浴びていることになる。気丈に明るく振る舞っているようにも見えるが、その背後には東電への強い憤りが感じられる。
震災から3ヶ月が経ち、常に原発を心配しているわけにはいかないが、とても安心できる状況だとは思えない。未曾有の危機は今も続いている。
東電の対応は批判されてしかるべきだが、せめて現場の作業員のケアだけは最優先にしてもらいたい。そうでなければ、一体だれがこの危機を救うというのか。今回、漏れ伝わってきているのは、現場の待遇が疎かになっているという内容ばかり。最前線で戦う彼らを支えるために、早急にできる限りの支援をすべきだ。(秋原とおる)
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