【社会】もんじゅ、落下装置引き上げ開始 今秋復旧目指す2011年6月23日 22時13分
高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で燃料交換に使う装置が原子炉格納容器内に落下した事故で、日本原子力研究開発機構は23日、装置が引っ掛かった原子炉容器の上ぶたの一部ごと引き上げる大掛かりな作業を始めた。24日までに引き上げを終える予定。冷却処理などを経て今秋までに事故前の正常な状態への復旧を目指している。 装置は水や空気と触れると激しく反応する冷却材のナトリウムに一部が漬かっている状態のため、ナトリウムが外気に触れないようアルゴンガスを注入した専用の大型収納容器を通して行った。 機構は当初、23日午後の早い時間に引き上げを開始する予定だったが、準備段階で収納容器下部にある筒からアルゴンガスが漏れているのが見つかり、筒に取り付けたゴム製部品が破損していることが判明。交換したため作業開始が遅れた。 引き上げは1分間に6センチ程度のペースで進められ、作業全体で約8時間かかる。装置は炉内にあったため高温で、引き上げ後は構内で冷却して搬出する。 (共同)
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