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田川市:作兵衛絵画の保存・活用へ 予算6100万円を専決処分 /福岡

 田川市は22日の市議会運営委員会で、世界記憶遺産への登録が決まった炭坑画家・山本作兵衛の絵画などの保存・活用への予算措置として約6100万円を専決処分(17日付)したことを明らかにした。24日開会の6月議会に提案する一般会計補正予算案約2700万円を大幅に上回るが、伊藤信勝市長は「急増する観光客などに対応せねばならない緊急案件」として理解を求めた。

 内訳は、広告代理店へのPRコンサルタント業務委託費1583万円▽絵画を展示する市石炭・歴史博物館のトイレ改修費1000万円、保存・防犯対策工事費900万円、駐車場警備委託費275万円▽有識者ら30人で作品の保存・活用を探る検討委員会設置・運営費899万円▽ホームページ作成費399万円--など。

 議運では、災害復旧など緊急時に限られる専決処分がなされ、議会には報告議案のみが提案されることに一部議員が反発。「これだけ大きな事業の中身を審議できないのはおかしい」「急を要するとしながら予算執行していない事業も多い。6月議会を待つべきだ」などと異議を唱えた。

 これに対し伊藤市長は「世界記憶遺産への対応は、田川にとって百年の大計と言っても過言でない。議会無視ではなく、緊急避難的な判断としてやらせていただいた」と押し切った。【荒木俊雄】

〔筑豊版〕

毎日新聞 2011年6月23日 地方版

 
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