NHK島根県のニュース　松江放送局

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原発２号機くらげで出力低下

松江市の島根原子力発電所２号機で、海水の取り込み口からクラゲが中に入り一部の機器が停止したことから、中国電力では２号機の出力を手動で下げる対応をとりました。
中国電力によりますとこのトラブルによる放射性物質の外部への漏れはないと言うことです。
中国電力によりますと、２３日午後５時１０分頃、松江市の島根原子力発電所２号機で冷却用の海水の取り込み口から入ったクラゲが「除じん機」と呼ばれる海水のゴミを取り除く機器に詰まり、１２台ある「除じん機」のうち２台が停止しました。
２号機は定格出力の８２万キロワットで運転していましたが、このトラブルでタービンの蒸気を水にして原子炉に戻す冷却機能が低下したことから、中国電力は手動で原子炉の出力を７７万キロワットまで下げる対応をとりました。
中国電力によりますと、現在原子炉は安定して運転しており、このトラブルによる放射性物質の外部への漏れはないと言うことです。いまのところ、クラゲによってほかの除じん機が停止する恐れはないということで、中国電力は、詰まったクラゲを取り除いて、再び原子炉の出力を上げることにしています。
県水産課によりますと、島根原発のある島根半島沿岸には、海流や風の関係でこの時期、１０センチから１５センチほどの大きさのミズクラゲが集まることがあるということです。
島根原発では平成９年と平成１６年にもクラゲによる同じようなトラブルが起きています。

06月23日　20時10分

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