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31067 返信 Re:イスラエル建国にまつわる歴史の歪曲2 追記 URL ノンポリ 2004/11/23 01:23
書き足しです。

> ただ同様に、こと第2次大戦後にヨーロッパから移民したいわゆるホロコースト生き残りの移民が、その土地にすでにアラブ人が住んでいるのをほとんど知らなかったし意識もしなかったのも、「ヨーロッパの傲慢」といえばその通りですが、一般の移民レベルでは致し方ないことだったとは言えるでしょう。(水原氏:29784)

ユダヤ人はパレスチナは空っぽだと思っていた、ということは全く知りませんでした。唖然としますね。「第2次大戦後」どころか移民の開始当初から、パレスチナは無人の地だとユダヤ人たちは信じ込んでいたようです。
・・・またもや「パレスチナ 新版」(広河隆一・著、岩波新書784)より引用ですが、
「アハッド・ハアム」というユダヤ人は「パレスチナの真実」という本のなかで次のように述べたそうです。
「私たち外国人は、現在パレスチナがほとんど全くの荒地だと信じることに慣れている。そこは不毛の砂漠で、誰でも意のままに土地を買うことができると信じている。実際はそうではない。国中を通して、まだ耕されていない耕作可能の土地を見つけることは困難だ。・・・・ここに土地を買いにきた私たちの同胞の多くは、何ヶ月もこの国にとどまって、広い範囲にわたって旅行しながら、それでも求める土地を見つけられないでいる」
また、「マックス・ノルドー」という人は、パレスチナに人間を住んでいることを知って、
「私には信じられない。私たちは不正を犯そうとしている!」
と叫んだそうです。(以上P-26)
ユダヤ人たちは、パレスチナは無人ではなかったことを「知らなかった」というよりも、必死にパレスチナは無人だと「思い込んでいた」のではないかと思います。アメリカ人の一部がイラクには大量破壊兵器があると己に言い聞かせていたように。

しかしユダヤ人たちは「不正」を止めようとはしませんでした。「ジョセフ・ワイツ」という人は1940年に、
「アラブ人のすべてを、この土地から隣接諸国に移住させる以外に方法はない。アラブ人の一村落、一部族たりとも残してはならない」
と書いたそうです(P-27)。しかしそれは既に、やんわりと実行されていました。
「ユダヤ国民基金(ケレン・ハカエメット)」というパレスチナ人を追放するための機構は1901年に誕生し、「パレスチナの土地を買い求め、ユダヤ人移民に貸し与えていた。その土地をパレスチナ人に貸与することは禁止された」そうです(P-28)。
そしてイスラエルは独立宣言の後、虐殺やその予告によってパレスチナ人を排除しました。これがシオニストの掲げた「土地なき民に、民なき土地を」というスローガンによって行なわれたイスラエル建国の実相です。

>「ヨーロッパの傲慢」といえばその通りですが、一般の移民レベルでは致し方ないことだったとは言えるでしょう。そしてあれほどのことがあったのだから、これまた新天地に安全な生活を求めるのも当然です。(水原氏:29784)

「あれほどのことがあった」からと言っても、「その土地にすでにアラブ人が住んでいるのをほとんど知らなかったし意識もしなかった」という恐るべき無知と無理解を弁解することはできません。

ところで、イスラエルの首相は相次いでこのように述べていたそうです。
「ここは砂漠だった。未開発以下だった。何もなかった。彼ら(パレスチナ人)がわれわれの土地を取り上げることに興味をもちはじめたのは、われわれが砂漠を緑に変えてからのことだ」(エシュコル)
「パレスチナ人などいなかった。・・・・われわれがやってきて、彼らを追い払い、彼らの国を奪ったなどというのは間違いである。そんな人間はもとから存在しなかった」
(ゴルダー・メイール)
麻生や江藤などの馬鹿も裸足で逃げ出すほどの、事実を歪曲する暴言であります。
また、「パレスチナが無人の地だった、というのは、イスラエルの学校でも教えられている」そうです。(以上P-25)
喩えるなら、日本の学校で「朝鮮人は日本へ併合されることを望んでいた」「満州族のために独立国家を作ってやった」などと教えてしまうような、いや、それ以上の恐ろしさを感じます。

> ゲットーに押し込めるくらいのことでしたら、永らくヨーロッパにおける伝統でありました。あなたはナチスのホロコーストがなぜ人類史上最も恐ろしい犯罪とされているかの最大の部分を故意に無視していますね。(水原氏:30015)

ユダヤ人をゲットーに隔離することや、分離壁を作ってパレスチナ人の行動を制限することなど、邪魔な者は排除したり追放したりする発想の行き着く先は果てしない虐殺でしょう。「永らくヨーロッパにおける伝統」であった「ユダヤ人をゲットーに隔離」するような発想が、「ポグロム」という虐殺を繰り返し、果てはナチスによるホロコーストにつながったのでしょう。
そもそも「ゲットーに押し込める」ことも、ホロコーストも、その規模と性質は別としても、決して許されないことではありませんか?「ゲットーに押し込めるくらいのこと」などと軽々しく口にすることは、私には出来ません。イスラエルの人が見たら激怒すると思いますが?


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