<福島第1原発>2号機原子炉格納容器に窒素を注入へ
毎日新聞 6月23日(木)21時33分配信
東京電力は23日、福島第1原発2号機で原子炉建屋などの水素爆発を防ぐため原子炉格納容器に窒素を注入する作業を始めると発表した。同日、作業員が窒素注入のためのポンプを敷設した。また高濃度汚染水浄化システムのセシウム吸着装置(米キュリオン社製)の能力が想定の20分の1だったのは、一部の弁で開閉表示の向きを油性ペンで書き誤り、正しく操作できなかったのが原因だった。
格納容器への窒素注入は工程表で7月中旬までの実現を目標にしている。1号機で4月6日から始め約5万立方メートルを注入している。だが、2、3号機では、原子炉建屋内の湿度や放射線量が高く、実施が遅れてきた。
このうち、2号機では20日に原子炉建屋の二重扉が全開されたことで湿度が下がった。そこで作業員5人は23日、建屋外にポンプを設置し、約30分間の作業で2.64〜4.81ミリシーベルト被ばくした。今後、注入による安全性や水素の濃度変化を評価し、経済産業省原子力安全・保安院の了承を得て作業を始める。
一方、セシウム吸着装置で汚染水が素通りしていたことが23日に判明。書き誤りミスを修正し、再び試運転を始めた。改めて放射性物質の除去能力を評価し、数日中にシステムを本格稼働する。
また6月2日に福島第1原発近くの沖合3キロの海底の土壌から1キロあたり0.45〜0.43ベクレルのプルトニウム239、240を検出したと発表した。過去の調査と同じ水準で、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「もともと(核実験で)存在していたものと区別できない」としている。【関東晋慈、杉埜水脈】
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一方、セシウム吸着装置で汚染水が素通りしていたことが23日に判明。書き誤りミスを修正し、再び試運転を始めた。改めて放射性物質の除去能力を評価し、数日中にシステムを本格稼働する。
また6月2日に福島第1原発近くの沖合3キロの海底の土壌から1キロあたり0.45〜0.43ベクレルのプルトニウム239、240を検出したと発表した。過去の調査と同じ水準で、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「もともと(核実験で)存在していたものと区別できない」としている。【関東晋慈、杉埜水脈】
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最終更新:6月23日(木)21時33分
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