コンピューターソフト大手の日本マイクロソフトは、夏の電力不足が懸念されるなか、家庭やオフィスのパソコンの節電対策があまり進んでいないとして、モニターを暗めにする設定などを積極的に行ってほしいと呼びかけました。
日本マイクロソフトによりますと、ホームページなどを通じてアンケート調査を行ったところ、パソコンの節電対策を行っている人は、個人の場合で23.7%、企業の場合で18.6%にとどまっていることが分かったということです。このため、日本マイクロソフトでは、23日の記者会見で、企業や個人にパソコンの節電対策を積極的に行ってほしいと呼びかけるとともに、手軽にできる対策を紹介しました。最も簡単にできて節電の効果が大きいのは、モニターの節電だということで、モニターの明るさを使用に差し支えない程度に暗めにすると、パソコン全体で23%の節電になります。さらに、モニターが自動的に暗くなるまでの時間を短縮した場合、合わせて30%程度の節電になるということです。こうした対策を、東京電力管内にある2200万台余りのパソコンで実施した場合、一般家庭の30万世帯分に当たる、およそ35万キロワットが節電できるとしています。日本マイクロソフトの中川哲業務執行役員は「照明やエアコンに比べて、パソコンの節電はまだ行っていない人が多く、節電の効果は大きい。効果的に節電を行ってほしい」と話しています。