強すぎる、冗談じゃない。
テレビの前で思わずそんなことを呟いてしまった6月6日のソフトバンク―広島戦。
圧倒的だった。本多の三盗、小久保のスリーラン、5回の犠飛四球を挟んでの5連打等々、大技小技を散りばめて、初回から1、2、2、3、6、2……と、連続得点を重ねていくやりたい放題のソフトバンク打線。先発の山田も危なげない投球で7回3安打1失点。開幕からセ・リーグの台風の目と呼ばれ、あれだけ元気だったカープを17対2でボロボロの晒し者にしてしまった。
ソフトバンクはこれで交流戦、10連勝を含む13勝1敗2分け。まだ折り返した直後だというのに、交流戦の優勝マジックまでついてしまった。チーム防御率1.15、チーム打率.271。杉内、和田に摂津、山田。中継ぎも充実のうえ野手ではカブレラ、松中、オーティズが控えである。「セ・リーグには負ける気がしない」。そんな自信に溢れた空気は、筆者をただ戦慄させた。
期待感が高かったからこそ、ダメージが大きいカープの10連敗。
一方の広島はこれで10連敗。
「今年はね、1点をしぶとく取る阿南時代に近いものを感じるんですよ。ピッチャーも福井が新人王を獲ってくれそうですし、さらに今村が育ってくれば、投手王国再建も夢じゃないですよ!」
ちょっと前にお会いしたカープファンの杉作J太郎氏が熱く語っていた2人、カープの未来を担うはずの福井と今村は、この試合で木端微塵、彼らを含む5人の投手が交流戦のカープ総得点26点に迫る17点をその1試合で失った。昨年も21失点で負けた試合もあったが、今年のそれとはダメージが違う。杉作氏をはじめ、開幕からの好調で、「今年はいける」と多くのカープファンが感じ、仕事を早く終えて家でカープ戦を観るのを楽しみにしていたのだ。「ダメだダメだ」と最初から諦められれば、まだいい。やっと想いに応えてくれたと喜んだ矢先の、この10連敗はキツイ。そんなカープをみて、とても心中穏やかではいられなかった。
交流戦は恐ろしい。それまでの流れが一瞬でひっくり返ってしまうからだ。
毎年、交流戦では大きく順位を上げるチーム、逆に下げるチームが必ず出てくる。そしてそこにつきまとうのが、連勝、連敗だ。
<次ページへ続く>
野次馬ライトスタンド バックナンバー
- 毎年恒例の交流戦「ライバル宣言」。 今年の「勝者」と「敗者」を総括する。 2011年6月20日
- 振り返ればハムがいる? 他球団で活躍する元・日ハム選手達。 2011年5月23日
- 一戦必勝体制の横浜ベイの救世主? 心を入れ替えて復活した吉村裕基。 2011年5月11日
プロ野球 ニュース
詐欺容疑で逮捕の田中監督解任 関西独立リーグ大阪
2011年6月23日(木)18時59分 - 共同通信
野球の関西独立リーグと同リーグ所属の大阪は23日、詐欺の疑いで逮捕された大阪の田中実監督を解任したと発表した。文書による発表では、関係各方面に謝罪するとともに「逮捕容疑はリーグに所属する前のことでは…記事全文
プロ野球 コラム
-
[野球善哉]
前田健太の何かがおかしい――。“泥臭い”投球に、復活の兆しを見た。 -
[野次馬ライトスタンド]
毎年恒例の交流戦「ライバル宣言」。今年の「勝者」と「敗者」を総括する。 -
[SCORE CARD]
「ビッグ3」の背中を追って。遅れてきた大器、岩嵜翔。~厚み増すソフトバンク先発陣~