ナンヤラカンヤラ
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6月22日(水)
朝RKB毎日『中西一清のスタミナラジオ』生電話。2020年東京五輪招致について。1964年の東京五輪は戦後復興。2020年は震災復興…となるか?そのときフクシマ原発は?チェルノブイリのようにコンクリート固め?とはいえ九州ではやっぱり少々遠い話題のよう。かつて立候補を考えた福岡は今では…?ここでクイズです。次回の五輪開催都市はイギリスの首都ロンドンですがイギリスでは何度目?もしも2020年が東京開催となったら日本では何度目?答えは明日。ラジオのあと夕方までかかって週末の中日栄文化センター『オペラ講座』のレジュメ作り。時間がかかったのはテーマがヴェルディの3回目『椿姫』だったから。好きなものには時間がかかる…時間をかける?久しぶりにクライバー指揮のCD(ヴィオレッタ=コトルバシュ/アルフレード=ドミンゴ/ジェルモン=ミルンズ)を訊く。イタリア的でないから(バイエルン国立歌劇場管弦楽団)あまり好きではなかったけど久しぶりに聴くとヤッパリこの切れ味は面白いなあ。とはいえジュリーニ指揮カラスのライヴ(演出はヴィスコンティ!)は凄いなあ。ライヴだけにカラスがメチャメチャ音程をはずしてるのも一興…などと思いながら夕方から久しぶりに墨田トリフォニー・ホールへ(何故か今日は久しぶりばっか)。このホールのオープニングのシンポジウムは俺も参加させてもろたなあ…と過去を思い出しながら錦糸町の駅が近づくと目の前にドッカーンと東京スカイツリー。こんな近くでデカイのを見たのは初めて。時代は動いてる…のかな。2日連続のコンサート。今日はダニエル・ハーディング指揮新日フィルでマーラーの『5番』。いやぁハーディングはやっぱりタダモノではないですよ。ロマンチックな迫力に満ちながら一音一音がこれほど際立つ演奏に感激。そういえば一曲目のワーグナー『パルジファル』の前奏曲でも聴衆に拍手をさせない力(!)はサスガ。終わってロビーに出るとダニエルが震災の募金箱を持って立ってたので挨拶。覚えていてくれてサンキューです。今日も帰りの電車でのビールが美味い。やっと頭の中がマーラーに戻ったかな?

6月21日(火)
マーラーへマーラーへマーラーへ…と呪文のように唱えながら頭の中を方向転換…とはいえスポーツ基本法のことで連絡が入ったり2020年東京五輪招致立候補のことでメディアから意見を訊かれたり…。この状況はシャーナイな。本を仕上げる一番いい場所は監獄…と言ったのがドストエフスキーだったかチェーホフだったか(あるいはヒチコックだったか?)…は忘れたが社会状況と極めて関係のある本作りをしてる小生でもそんな言葉が頭に浮かぶ。ホリエモンにはパフォーマンスより思索と執筆の時のはず…とアドヴァイスしたいですね。夕方から東京市ヶ谷のルーテル・センター・ホールへ。ヨメハンと待ち合わせてチェコ・フィルハーモニー・ゾリステンの弦楽合奏(四重奏+コントラバス)聴きに行く。ナマの室内楽はほとんど聴かないけど隣人のフランス人フルーティストのモンティ夫人の堀中モンティ倫子が出演するので足を運ぶ。なるほど室内楽もイイモノですねえ。なるほどモーツァルトの初期や中期のピアノ協奏曲(12番)は室内楽として聴くほうが面白いかも。シューベルトの『鱒』をナマで聴いたのも初めてかな。アンコールの『浜辺の歌』にも感激。日本にはイイ歌がギョーサンあるなぁ。隣家のお付き合いでこんな高いレベルの豊かな音楽が聴けることに大満足。帰りの電車のビールが美味い。

6月20日(月)
長女のBFがレンタカーでやって来て次女と孫を連れてベビザラスとか言う外資の巨大子供用品店へ赤ん坊用品の買い物で出かける。ヨメハンはヘ美容院へ(最近はヘアサロンと言うべきなんでしょうか?)。一人家に残って仕事…となると昔は(若かった頃は)ヨカラヌコトを考えたり実行に移したりもしたがコノ歳になるとせっせと仕事オンリーの一日(笑)。たしか永井荷風がそうなってしまうと仕事のエネルギーも失せる…というようなことを書いていたけど仕事はけっこう捗って(「はかどって」と読みます)先週金曜に国会で成立したスポーツ基本法に関するコラム2本仕上げる。そうか。2020年東京五輪招致立候補にも追い風か…。しっかし法律はスポーツと体育の区別も付けてないし…スポーツ省創設も遠慮気味…。震災からの復興五輪…といえば聞こえはよくて対抗馬のローマと争えそうだがフクシマの問題はそのころまでに解決するの…?夕食時になって子供の服やら玩具やらを手にした家族全員が戻ってきて録画してたBBCアースのギアナ高地の鷲の生態を見ながらビールと鮨。しかしニュースで福島原発の新たな情報はやらんなあ…と思て寝る前にメールチェックしたら高野孟さんのメールマガジン「insaider」で昨日本欄で紹介したYoutubeの『モーニングバード』のフクシマ・メルトダウンとメルトスルーの報道が紹介されてた。加えてANNニュースも。なんでTVや新聞はこのニュースをもっと取りあげないのかなあ…と思いながら寝る。http://www.youtube.com/watch?v=t3JI0vuIjdg

6月19日(日)
今日はちょっと休憩の一日。朝散歩して(佐吉に変わる犬が欲しいな)…『題名のない音楽会』で辻井伸行クンのラフマニノフを久しぶりに聴いて(エエなあ)…昨日の新幹線車中で読みふけったバルザックの『人間喜劇〜幻滅−メディア戦記』を読んで(久しぶりの文芸本はシンドイなぁ)…金曜日に国会で成立したスポーツ基本法の条文を読み直して(明日締切ですからね)…しかし金曜朝にチラッと見たテレ朝の『モーニングバード』で放送された福島原発のメルトダウンとメルトスルーの報道が気になって…ネットでYoutubeを見てみたらヤッパリこの「重大事件」の「考えられる最悪の現状」に関する報道はアップされていた。メルトダウンした核燃料はとっくに圧力容器も格納容器も突き破って建屋のコンクリートの床も突き破って…。知らぬが仏…いや言わぬが仏と言うべきか。とはいえ汚染水浄化装置が「汚染」ですぐに壊れた現状を聞くとオレ程度の原子力発電に対する知識の持ち主でもナンかアヤシイ…と思う。東電関係者や政府関係者は「本気」でどう思ってるのか?ここでオレが焦ってもシャーナイのでレーセイにオレはオレの仕事をしよ。しっかし『モーニングバード』を見なかった皆さんはYoutubeを見て下さい。http://www.youtube.com/watch?v=fjklBl0A9KcNスペ『父は日本兵を殺した』沖縄戦のドキュメンタリーは凄かったなぁ。オレの親父の世代の戦争経験者はアメリカ人も戦争の悲惨さを語る。原発も原爆もNuclear energyならば今は戦時か…。

6月18日(土)
朝チョイト仕事のあと新横浜から新幹線で新大阪へ。梅田に出て阪急に乗り換えて西宮北口へ。兵庫県文化芸術センター大ホールでの佐渡裕指揮によるマーラー『交響曲第3番』を聴きに行く。少し早く着いてまず佐渡さんの楽屋へ。ベルリン以来の再開の挨拶。スタッフの人とかベルリンであった人とは全員「戦友」のような感覚を覚える。「あれ以来変わりました?」と佐渡さんに訊くと笑顔で(というか少々苦笑気味に)「いま自分の中で整理中かな。アノあともギッシリ仕事やし…あ。禁煙始めました」なるほど。バーンスタインもできなかった次のステップに新たな挑戦というわけか(笑)。ちょっと話してベルリン・フィルとの公演チケットとパンフレットにサインしてもらう。エヘヘ。役得役得。家宝がでけた。演奏は見事にロマンチックなマーラーに酔わせてもらう。マーラー室内管弦楽団とPACオケ(兵庫県芸術文センターオケ)の合同演奏はPACにとってめちゃめちゃエエ勉強になったに違いない。演奏前に佐渡さんがマーラー3番に関する短いトークで舞台に登場したところ客席から「ベルリンフィル・デビューおめでとう」の声が飛び大拍手。ホームタウンは素晴らしい。佐渡さんも「ホンマ。チケットも買わずにエエ音聴いてきまして…」と枝雀級のギャグで答える。いやざこば級か(笑)。演奏後楽屋で「戦友」の方々に挨拶。来月のオペレッタ『こうもり』で毎年恒例となってる名古屋中日栄文化センターの豪華ランチ佐渡さん挨拶付き団体鑑賞のお願いをしたあと帰鎌。帰宅すると最近の赤ん坊の「見事に難解な名前」に感激していた小生のために次女が雑誌から新たに「素晴らしい」名前の数々を書き出していてくれていた。「夢我・来智・玲土・醍寿・琉央・彩来・倖羽・仁菜・亜璃洲」皆さん読めますよね。「むが・らいち・れいと・だいじゅ・るお・さえら・こう・にいな・ありす」いやあ「素晴らしい」名前の彼女や彼が未来の日本を引っ張り支えてくれるかと思うと漢字を見ているだけで楽しくなりますね…。そういや小生と京都の予備校で同窓だった男のなかにも「綸斗」なんて名前があった。お父さんは京大文学部哲学科教授。子供に「カント」と名付けたらしい。その彼に「困った親やね」と言うと「いやあ俺なんかマシなほうでショーペンハウエルと名付けられた奴もいた」という「渉遍把得」と書くらしい。そういえば小生が高3で大阪万博のあった年(1970年)に産まれた子供に「万国博」と名付けた親がいたことを新聞やTVが報じていた。「まくひろ」と読む。はたまた小生が世話になってる税理士さんの名前は「二千六百年」。もちろん紀元二千六百年(昭和15年・西暦1940年)の生まれで現在も矍鑠としてお元気。「ふちむね」と読む。「百姓」とはよく言ったものだが日本人の名前は「姓」も「名」も無限にありますな。

6月17日(金)
午後から渋谷のNHKへ。その前に新橋の三菱東京UFJ銀行に寄ってベルリンで使い残したユーロを日本円に変える。それから地下鉄で渋谷へ。NHKに向かって歩いていると三菱東京UFJがあって換金も…チクショー…新橋に行く必要なかった…と自分に腹立てながらタワーレコードに寄るとカルロス・クライバーの大売り出しをやってたのでドキュメンタリーのDVD2本と海賊版と思しきバイエルン歌劇場管弦楽団との東京公演のライヴCDなど買い込んだあとNHKへ。某番組で大相撲八百長問題を名古屋場所に合わせて取りあげることが可能かどうか打合せ。ディレクター氏は拙著『大相撲八百長批判を嗤う』も読んでくれていた。その内容のようなこと(日本文化論)をテレビで話すのは結構難しいけど挑戦する価値あり。サアどうなる?打合せのあと関東甲信越地方番組審議委員会出席。連続テレビ小説『おひさま』のスタジオ見学。ふ〜ん…と安曇野の蕎麦屋さんのセットなどを眺めてたら突然「ホンバ〜ン」の声と共にスタジオの一角にある夫婦の小さな部屋で本番VTR収録が始まる。10人以上の委員と案内のNHK職員一同は唾を呑んでフリーズ(文字通り動かず喋らず凍りつく)。あ。旦那さん戦争で死なずに帰ってきて子供も産まれるんや…と驚きながらナマの演技とモニターの画面に注目。するとナント4つのカメラによる9分近くの連続収録。じっと立ちっぱなしは少々マイッタけど貴重な面白い体験。これだけ長回しで撮るのにカットの連続は役者さんが少々可哀想。会議室に戻っていろいろ番組について話したあと帰鎌。久々に大船の『213』で生ビール。小生のスポジャー塾の元塾生と逢って歓談。これが少々面白い元塾生でハーディング指揮マーラー室内管のモーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』のDVDやバルザックの『人間喜劇』(幻滅〜メディア戦記)なんて小説を貸してくれる。スポーツライターにはもちろん「サブ能力」が求められるけど映画と一緒で芸術作品に走るより商業主義を磨くほうがエエで…といった話をする。そうか。今はスポーツライターのレベルも落ちてるんやな。ということはチャンスのはずやけど…。

6月16日(木)つづきのつづき
外出時間が来て…と本欄「日誌」を書くのを中断したのは6月17日(金)のこと。そして16日(木)の記述を再開した「今」は19日(日)。こういうのを古き関西弁常套句では「赤児の小便」という。「ややこしい」。しかし何故World Wide Web上の日誌のことをブログというんやろと思て調べるとWeb Logが短くなってBlogになったらしい。ちなみにlogには海事用語で航海日誌なんて意味もある。そやからどないやちゅねん…と言われれば日曜昼間に3日前のことを書く作業だけに横道に逸れやすい…ということ。そういえば小生が本欄で取りあげる映画や書籍は封切りや新刊が少ない。多分クラシックなものが好きなんですね。流行よりも不易を求めて。で晩飯映画劇場は(これは16日の晩飯のことです)フランス映画『ニナとユキ』母親が日本人・父親がフランス人の子供ユキ。両親が離婚しそうでフランス人の友達ニナと一計を…てなわけですがどうしてこうも気取るのかなあ。映像は美しい士子供たちは可愛いし日本の風景も悪くないけど…難しく芸術映画にする必然性はないと思うけど…。

6月16日(木)つづき
赤ん坊子育て雑誌を読んで最近の日本が大きく変化していることを知る。外国人のような日本人のミス・インターナショナルも英語をぺらぺら喋る断じて日本人には見えない舞子もムベナルカナ。大相撲だけは「日本のまま」でいてくれよ…。晩飯映画劇場は…あ。外出時間が来てしもた。続きはのちほど…。失礼。

6月16日(木)
朝から仕事。早く目覚めるのはサマータイムになったからではなく歳とったから。まぁ早く寝てるせいもあるんですけどね。いったん区切りで散歩のあと何気なく次女の読んでいる赤ちゃん子育て雑誌をパラパラ見てるとギョエッ!!目が点になったのは読者の赤ちゃん投稿写真の名前を見たから。舞花(まいか)海人(かいと)和奏(わかな)なんてフツーで「心結・小奈月・天希・凱士・朗萬・璃璃亜・瑠璃愛・萌萌・羽琉人・流羽歩・陽彩・煌・煌羅・夢奏・奏音・音空・星流・美音・羽珠・心琴・望愛・花華・純愛・奈絆・天昇・乙姫・璃音蘭…」なんて名前が並んでる。皆さんスゴイ名前をお付けになりますねえ。よその子供のことやからドーデモエエことやけど…読めます?正解は「こころ・こなつ・あまの・かいと・ろうま・りりあ・るりあ・もも・はると・るうあ・ひいろ・きら・きらら・ゆめな・かのん・おとあ・せり・みおん・うた・みこと・のあ・ふらわ・じゅんな・なづな・そらと・いつき・りおら…」オマエはいったい何人や!…なんてことは言いません。親御さんが愛するわが子のために考え抜いた名前を見るとその苦労と努力に涙が出ます。呉智英という人物は「読めない漢字の名前が多い大学は偏差値が低い」なんて言ったそうですが私はそんな失礼なことは言いませんがくれぐれも「心太」「昇天」はつけないでください。「しんた」「のぼる」とは絶対に読めませんので。あ〜あ。しんど。あ。一昨日書いた蓮見重彦という名前は蓮實重彦の誤りでした。失礼しました。ウィキペディアには小生がこの大仏文学者の弟子であるかのような記述があるそうですがそんなオソレオオイことは断じて事実と違いますので御注意を。

6月15日(水)
今週はなぜかNHKの朝の連ドラ(正しくは「連続テレビ小説」)「おひさま」を毎日見ている。台詞過多・思わせぶりだがわかりやすい演技・一方向のメッセージ…等特徴は3度も見れば理解できるが続けて見ているとあることに気付く。これは「(過去の)時の流れ」の表現であり視聴者もまた「(現代という)時の流れ」に生きていることを気付かされるのだ。せやからどないやちゅうねん…と言われてもタダそれだけのこととしか言えませんが武満の音楽みたいなものでFrom TV-drama flows what you call time.というわけですね。しっかし何故「連続テレビ小説」なのか?「テレビドラマ」とどう違うのか?そもそも「テレビ小説」というジャンルはどんなものか?「連続新聞小説」は誰も読まないのに続いているが「連続テレビ小説」は(まだ)多くの人に見られているのは何故か?結構いろいろテーマは考えられるけどそれを取材し考え文章にするにはまず「連続テレビ小説」を見なければならないというのがネックやなあ(笑)。連ドラのあとRKB毎日放送でプロ野球の統一球と飛ばないボールと飛ぶボールについて話してチョイト仕事のあと昼鎌倉芸術館小ホールへ。次女の同級生でもあるピアニストの川田健太郎クンのコンサートを聴きに行く。モスクワ音楽院に留学していただけあってオール・ロシアン・プログラム。小生の好きなリャードフが面白かったけどムソルグスキーの『展覧会の絵』は見事。しかしアンコールの『ノクターン』を聴くとホンマはショパンのほうが得意かな…と思う。地元でのコンサートで「親子室」付の会場だったためか次女も含めて赤ん坊連れの客が多かったのが微笑ましかった。こういうコンサートも絶対アリやな。CアーツのS社長に教えたろ(笑)。午後頭をマーラーに戻す作業進まず。東芝EMIから生誕125周年記念企画のフルトヴェングラーのCD『フィデリオ』『ワルキューレ』『トリスタン』が送られてきたので聴いてしまったせいか。SACD(ハイブリッド)盤用リマスタリングでCDプレイヤーで聴いても音がメチャメチャ良くなってる。マア音質よりまず演奏が凄いのですけどね。歌手も!(特に小生の大好きなバス歌手ゴットローブ・フリックのフンディンクの凄いこと!)とはいえSACDプレイヤーもほしなったなぁ。晩飯ドキュメンタリー劇場は録画してたNHK-BS長友佑都イタリアを翔る。なるほど実力も人気も要は性格の問題ですね。こういう文字を長く書くということは文字を書く仕事が上手くいってない証拠やね。トホホ(涙)。

6月14日(火)
朝からいろいろ仕事。合間に高橋秀実『からくり民主主義』読了。一昨日は「怒りのないノンフィクション」と書いたけど「単純に怒ることのできない複雑な現実をきちんと見据えたノンフィクション」と言い直した方が良い秀逸な一冊…ではあるけどかつての「団塊の世代系単純に怒るノンフィクション」と違うてマスメディアは取りあげにくいやろなぁ。うむ。マスメディアのほうが見方を変えなければ…。ふ〜ん。そうか。ecologyは因果応報の英訳か。なるほど。昨日素晴らしい映画『ずっとあなたを愛してる』のフランス語原題「Il y a longtemps Je t'aime」の直訳を「それは私が貴方を愛する長い時間」と書いたらフランス語に詳しい(と思われる)人物から次のようなメールをいただいた。《(訳は)「昔から私はあなたを愛してる」のほうがより正確です。Il y a lontempsは昔話の冒頭に使われる「昔々」のことです。さらにいえば、Il y aは、時間の表現を続ければ「~前」を意味する前置詞句のようなものですので、Je t’aimeという現在時制の文の中で使われているIl y a longtempsは、昔から、というくらいにするのがよいと思います》なるほど。YTさん。御指摘ありがとうございます。なにしろ大学で蓮見重彦のフランス語授業に一度出ただけの小生の知ったかぶり逐語訳…とはいえOnce upon a timeともEs war einmalとも異なる仏語独自の表現を読者にわかっていただくためには…とすぐにいいわけを思いつくのがモノカキの悪い癖…(汗)。こーゆー指摘を受ける度に勉強をやり直さなければ…と常々思い続けてきた大学中退生ももうすぐ還暦。よし。来年あたり復学するか。あ。俺。学生やなくて教授やったんや(笑)。と思ううちに晩飯映画劇場はジャイケル・マクソンの…いやマイケル・ジャクソンの『GHOST』。40分弱の長いM-clipかな。ふ〜ん。かつての俗界の寵児が成金をふんだんに使った今様国際的歌舞音曲。いや既に古様となったか?主役と脇役が常に同じ振付なのが残念…というのは年寄りの感想?

6月13日(月)
サア頭の中をマーラーに戻し始める。昨年末から『マーラーの交響曲』の原稿を書き始めて年表・家系人脈図・まえがきと仕上げて交響曲の「1番巨人」から「5番」まで書きあげ「6番」を書いている途中で大相撲八百長メール事件勃発。それで大忙しになりTV出演や飛鳥新社の緊急単行本出版『大相撲八百長批判を嗤う』が重なったところで東日本大震災と福島原発事故が勃発。テンヤワンヤのうちに単行本出版の目処を付けて佐渡裕サンのベルリンフィル・デビューでドイツ行き。帰国して単行本出版。そしてようやく振り出しに戻るようにしてマーラーに戻る…。まだ被災地へ足を運ぶ…という仕事が残ってるけど阪神淡路の時と違って親戚知人がほとんどいないのでそれはマーラーの合間に近々…しかし頭の中がナカナカ戻らんなぁ…と思いながら朝から机に齧り付いてる自分に気付き夕方のなって運動不足解消の散歩がてらに『鮨処もり山』さんへ。メシは食わずに本を届けただけで出かけていた次女と餓鬼を迎えて帰宅。晩飯映画劇場は『ずっとあなたを愛してる』。これは最高に素晴らしい映画でした。じつに素晴らしい!物語も脚本も映像も構成も役者の演技も…すべて見事!日本語タイトルからは想像できないストーリー。息子を殺して15年の刑期を終えて出所した姉と彼女を迎える妹とその家族の物語。フランス語原題は「Il y a longtemps Je t'aime」(直訳は「それは私が貴方を愛する長い時間」)。素晴らしい作品(アート&パフォーマンス)は見る人を黙らせる。それは映画も絵画も音楽もスポーツも同じ。この映画には観客を黙らせる力があった。武満徹の『音、沈黙と測りあえるほどに』とはそういう意味でもあったのか。

6月12日(日)
朝『題名のない音楽会』で佐渡裕サン@ベルリン。武満徹From me flows what you call timeを聴き直す。そうやんなあ。この音楽はどことなくジョン・ウィリアムスの『未知との遭遇』の五つの音とも似てるのんやねん。しかしジョン・ウィリアムスのは大名曲です。武満の音楽もハーモニーとか非常に美しい名曲やとは思うけどサテこの曲を進んで自分から聴きたいかどうかというと…。そのあたりが現代音楽の問題点かなぁ。次女に言わすと「ただの効果音の連続」。うん。何の効果を出してるのか…考えてみる価値あるな。散歩と読書。日曜日らしい一日。高橋秀実『からくり民主主義』。『おすもうさん』が見事に面白かったので同じ作家の作品を読み出す。これも確かに面白いノンフィクション。しかし前の世代の作品とは明らかに異なる。怒りのないノンフィクションとでも言うか…。そういえば解説を書いてる村上春樹も怒らない小説家と言えるかもしれない。スマートに嘆く。泥臭さは流行らないのかも。しかし本質は衝いてる。悪くないけど隔靴掻痒。夕方から大船に出てNHKの某番組担当者と打合せ。統一球と引き分け制度を中心に久しぶりにプロ野球のことを思い切り喋らせていただく。サテ番組として成立するかどうか…。日本の野球をきちんと語るとどうしても讀賣朝日NHK批判になりますからね。そこまで踏み込まなくても面白い番組になるとは思うけど…。晩飯映画劇場は『TRICK霊能者バトルロイヤル』…あまりのつまらなさにウンザリ。何でこんな映画が流行るのかなあ。ホンマに流行ったのかなあ…。

6月11日(土)
朝から校正イロイロ雑務イロイロ…とはいえゆったりした土曜日。昼飯時に久しぶりにパヴァロッティ主演ヴェルディの『アイーダ』(スカラ座)のDVDを見たりもする。最近70歳のドミンゴの歌声に驚嘆感激したけどやおおありパヴァロッティ全盛期の声はテノールとして別格。午後も雑務のあと震災関係のNHKスペシャル見ながら夕食。復興の壁に直面してる現場自治体に対して官房長官が具体策や期日を何も喋れずNHKキャスターも突っ込めない。ジャーナリストが弱い。それに夕方新宿での反原発デモをニュースでやらないのはなぜ?シリア・ダマスカスのデモを報じるくらいなら新宿に集まった大勢の人々を報じるべきでしょう。夜10時から佐渡裕さんベルリン・フィル・デビューのドキュメンタリーとコンサート。こういう番組はサスガNHKというべきか巧い。とはいえ「フィルハーモニー」の特徴(王立オペラ座管弦楽でないこと=大衆的であること)の説明と「ベルリン・フィル」の解説(インターナショナルであること)は少々不十分。ま。小生の仕事を残してくれてるのかな(笑)。リハーサル風景や団員の声はわかりやすく面白かった。しかも演奏はやはり見事。収録はベルリンでは「堅かった」との声も少なくなかった初日だったがやはり見事。久々に午前1時過ぎまで起きてテレビを見てしもた。今夜はメラトニンがいらん。ZZZZZZ…。

6月10日(金)
朝新幹線で帰鎌。そもそも帰鎌という言葉があるのかと考えて帰京や帰郷があるなら帰鎌もええやろ…と思てるうちにぐっすり眠る。本が読めなかったのは悔しいけど眠るのは悪くない。最近パヴァロッティも時差ボケ解消に服んだというメラトニン(ホルモンの一種。睡眠導入剤のようなもの)を服むようになったがあまり効果なし。というか熟睡できるが若い頃のように8時間も眠り続ける力がなくだいたい5〜6時間で眼が覚める。それでエエのかなぁとも思うがもっと力強く寝たい。新幹線のなかでは1〜2時間ながら力強く眠れる。線路と車輪の揺れがエエのかな。校正その他の仕事であっという間に晩飯映画劇場はフランス映画『モリエール〜恋愛は喜劇』。なかなか面白い人間喜劇。『タルチュフ』を下敷きにモリエールの半生がフィクショナブルに描かれてる。そういや演劇を目指した高校生の時にモリエール・コルネイユ・ラシーヌなんか読んだなぁ。シェイクスピアもジャリもピンターもウェスカーも近松も唐十郎も清水邦夫も演劇目指すなら読まなあかんと思てオブセッション(強迫観念)を感じながら必死に読んだ。友だちがマルクスを読むように俺は演劇を読んだ。ワケわからんでもいつかワカルと思て読んで頭に詰め込んだ。いま演劇目指してる若者も読んでるのかな?それとも三谷幸喜しか読んでへんのかな?それでもやっていけるのかな?歴史がどこかで断絶したから…大相撲のように…という意味がワカラン方は拙著『大相撲八百長批判を嗤う』をお読みください。宣伝でした。失礼。

6月9日(木)
朝チョイト仕事をしたあと新幹線で大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。桂南光さん出演するもAKB48の総選挙の話題はナシ(笑)。去年この話題を取りあげて「悪徳商法」と看破されたのがネットの大話題となったけど今年は無視。まぁ特に素晴らしい歌をうたってる団体でもないですからスルーしていいでしょう(笑)。欧州の大腸菌大流行の話題には少々ぞぞぞぞっと背中に冷たいものが…。先月ドイツに行った人間としては…。まぁドーモないと思うけど…。しっかし政局の話題はサイテーですね。誰一人として総理大臣の「顔」をした人がいない。まぁ政治だけやなくて財界人やジャーナリストとして「世界」に通じる人がいるかどうか。歌手としてエンターテイナーとして通じる人がいるかどうか…を考えると政治家ばかりのレベルダウンを責めるわけにも…とも思うがサッカー選手や野球選手や宇宙飛行士や音楽家や芸術家の活躍を見ていると…やはりレベルの低いのは政財界人とジャーナリストか。スポーツ・ジャーナリストは…?『ぷいぷい』3時間出演のあと1時間休んで『ぷいぷい』特番『リアル世界クン』のVTR収録。司会は西クン。スタジオには角さんや堀ちえみさんやトミーズ雅さんや小生と同じ大学で教鞭を執ってる涌井雅之先生や経営コンサルタントの小宮一慶さんなど。たむけんさんも出てたのでマネージャー氏と来月の桐蔭横浜大学での第2回特別講座を最終調整。第1回の乙武さんとの特別講座に続いて7月14日にたむけんさんと小生で第2回目の特別講座をすることに!学生諸君乞御期待!お笑いと焼肉チェーン店の話は絶対面白いはず…というのはさておき『ぷいぷい特番』はBRICSについて。ブラジル・ロシア・インド・中国…の歴史のある国が西欧近代合理主義社会の次にどんな社会を作る?難しいテーマを楽しく大阪的に話して放送は1週間後(かな?)。収録後打ちあげでビール。美味い!6時間くらいスタジオ出演してよう喋ったのにも関西の番組はあまり疲れず。うん。これでいいのだ。大阪泊。

6月8日(水)
朝RKB毎日放送電話生出演。大相撲の力士たちが被災地を回った話。白鵬が山田町で土俵入りをしたあと余震がピタッと止まったという話を某スポーツ紙が書いていた。そこまで書かなくても…とは思うけどそれが日本の相撲だとも思う。基本は神事ですからね。それを西洋近代スポーツや近代合理主義や近代民主主義の論理で語るなという話から少々拙著『大相撲八百長批判を嗤う』の宣伝をさせていただく。皆さん買って下さい(汗)。午前中に大船へ出て銀行でイロイロ痰壺(=カネ)の処理(カネは貯まるほど汚い…と誰かが言いましたからね。トルストイやったかな)。島森書店に寄ってチョイトオモロイ本を購入。『いんちきおもちゃ大図鑑〜中国・香港・台湾・韓国のアヤシイ玩具』(社会評論社)。副題で中味はわかりますよね。しかし日本も昔は同じことしてたけどね。1940年の東京五輪開催決定後のPRアニメを見たらミッキーマウスからベティちゃんまでわんさか無許可で出してたもんな(笑)。もう一冊も同じような本『ニセドイツ≒東ドイツ工業製品』(同)。帯に書いてあることが面白い「ゲルマン職人魂+ボルシェヴィズム=ニシモノっぽい!」中味は少々古い話題(共産主義全盛時代やから当然か)けど共産主義の馬鹿さ加減と頽廃がよくわかる。もっとも資本主義(ニシモノ)と融合する新たな社会主義は別の道があるはずやけど…。午後チョイト仕事して晩飯野球劇場はダルビッシュの快投を堪能。なるほど。すごいピッチャーはすごいなぁ…とひたすら感心。しかし中日チェンも素晴らしかった。NHK-BSで『タケシのアート・ビート』で北野武と辻井伸行クンの面白いコラボを見てこれまた堪能。辻井クンのピアノ弾き歌い『津軽海峡冬景色』は見事でした(笑)。

6月7日(火)
朝からいろいろ校正やってコラム書いて午後から読書と鶫(ツグミ)の観察。読書はドナルド・キーン『日本語の美』中公文庫。ふ〜ん。安部公房は外国語が全然ダメやったけど外国人とコミュニケーションができたんや。ところで本日の午前と午後のどっちがイイか…と考えもシャーナイことを考えてしまう。生活のための午前と自分のための午後…というのは違いますね。どちらも相互に入り組んでますな。ソレがフリーランサーの生活ですな。うむ。と思いながら新宿へ。ベルリン旅行で世話になった旅行代理店の(株)ソフィアさんに御挨拶。佐渡さんがヴァルトビューネで指揮するときもヨロシク(笑)。その後オーチャードホールへ。ダニエル・ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ公演マーラー交響曲第4番他を聴く。ソプラノはモイツァ・エルトマン。とにかくオケが上手い。木管なんか滅茶滅茶上手い。コレで弦にもう少し潤いがあったらベルリン・フィルやで…と言いたくなるほど。しかもハーディングのドライヴが見事。マーラーの20世紀的狂気の美しさを存分に味わう。金聖響さんとも会場で逢ってイロイロお話。帰り際に青澤隆明さんや永竹由幸さんとバッタリ。やっぱりイタリア・オペラだけと違て凄いコンサートは聴き逃さあらへんなぁと感心。帰宅して日本vsチェコ戦。隔靴掻痒の試合運びでスコアレスドロー。。とはいえ本番前はこのくらいでエエのんと違うかなぁ。問題点が出るほうがエエで。

6月6日(月)
先月下旬以来の佐渡さん&ベルリン・フィーバーの仕事も一段落。今日はちょっとボケーッとしたれ…と思いながら読書&柘植(つげ)の木の枝に巣を作った鶫(つぐみ?)の観察。こんな一日がたまにあってもええやろ…と思いながらもバタバタと残務整理してたら洗濯機の修理に来たメーカーの男性がコンプレッサーを交換したとか。ナニィ!買うて3年でソレはないやろ!おまけに交換の説明不十分やで…と思てたら長女がBF連れて来て本家を孫を見せに行ってた次女も帰ってきてワイワイのうちに晩飯。マアこんな一日があってもエエやろ。

6月5日(日)つづき
晩飯映画劇場は『冷たい月を抱く女』。ニコール・キッドマン主演というので娘が録画していた映画。と言うだけのものかと思たらジョージ・C・スコット(『パットン大戦車軍団』でアカデミー賞を拒否した凄い俳優)やアン・バンクロフト(『卒業』のお母さん役でメル・ブルックスの奥さん)など大物役者が出てる。B級サスペンス・ドラマとしてはよくできててオモロかったけど超A級役者が可哀想か…まあ基本的に映画とはこういうものでしょう。夜原発事故のNスペ見て日本のエリートどもに改めて腹立ててTBS(毎日放送)佐渡ベルリン・デビュー・ドキュメント見て癒やされる。佐渡さんの新刊本『僕が大人になったら〜若き指揮者のヨーロッパ孤軍奮闘記』(PHP文庫)に次のような一節がある。《僕は最近まで「自信」とは自分を大きく見せることだと錯覚してた(けど)自信とはありのままの自分を信じられること》……小生は以前「カラヤンの仮面とバーンスタインの素顔」という文章を書いたことがあるけどこの佐渡さんの文章は彼が「カラヤン側」から「バーンスタイン側」に完全に移った宣言みたいなもんやね。とは言うても「仮面」も「素顔」も英語で言えば「MASK」なんですけどね(笑)。しかし良かった。ほんまに素晴らしいベルリン・デビューやった。あ。そういえば昨日avexから早くも佐渡裕指揮ベルリン・フィルのライヴCDの見本盤を送ってきてた。凄いなあ…って商魂のことやのうて音楽のことですよ(笑)。皆さん!是非聴いてみてください。佐渡さんとベルリン・フィルの両者の最もすばらしい暖かい一面が音楽に現れた素晴らしい演奏ですよ。

6月5日(日)
我が家のダイニングルームの主人の席(俺の席のこと・エッヘン・笑)のすぐ後ろの出窓の真ん前にある柘植(つげ)の木の枝にツグミと思しき小鳥が巣を作った。うわっ。カーテンを少し開けると目の前で可愛い小鳥がどうも卵を暖めている様子。ただしカメラを構えると飛んで逃げてしまう。なんせ窓のすぐ前やから目と目も合う。カメラを構えてすぐのシャッターを押すつもりでいてもカーテンを開けた途端に飛んでしまう。カメラを構えていないと飛ばない。頭のエエ奴っちゃ。我が家に家族がまた増えた感じ。もうすぐ小鳥も増えそう。朝『題名のない音楽会』を見る。佐渡裕さんベルリン・フィル・デビュー。これは最終日の映像。凄いなぁ。やっぱり泣くわな。けど佐渡さんはライヴの人やね。録音とか録画ではワン・ランクだけレベルが落ちる。当たり前やわな。それが音楽やっちゅうことなんやから。来週の武満が楽しみやな。これは録音や映像とコラボできる楽曲やから。落ち着いた一日もエエと思て午後は読書。松井良明『ボクシングはなぜ合法化されたのか〜英国のスポーツ近代史』(平凡社)『スポーツと政治的なるもの〜英国法からの問い』(叢文社)。うむ。スポーツの歴史の勉強は面白い。スポーツ基本法を作ろうとしてる政治家はどのくらいスポーツの勉強をしてるのか?いや。最近の議員どもや大臣どもの動向や顔つきを見てると税金泥棒としか思えなくなる。あ〜あ。。

6月4日(土)
朝からバタバタと事務処理。馬鹿娘のために買ってきた誕生祝いケーキを一切れもらって新幹線で大阪へ。テレビ大阪の番組は初出演。『たかじんNOマネー』VTR撮り。たかじんは2本撮りだったらしく1本目に出演したデーブ・スペクターさんと久しぶりに逢う。「ゆっくり話したいけど今日はこれから八百長の打合せがあるので…」と相手に合わせたジョークは相変わらず。大谷昭宏さんと須田慎一郎さんともバッタリ。また東海TVで仕事しましょうよと須田さんと一緒に大谷さんにプレッシャーかけて7月の佐渡さんの『こうもり』を誘う。小生出演のテーマは「ボクシングとカネ」でゲストは小生のほか亀田興毅さんと輪島公一さん。レギュラーが真鍋かおりさん(昔TBSでテリーさんと番組やってたとき以来5年ぶり?)と水道橋博士さん(博士にさん付けはおかしいなあ・笑)。司会はもちろんたかじんさん。ボクシングのことをイロイロ喋らせてもらって愉しかった。亀田は24歳やのにしっかりしてるなあ。輪島さんとも久しぶり(今や廃刊になった『月刊現代』でロングインタヴューさせてもらって以来15年ぶりくらい?)。よく話を聞くと(笑)面白いこと言うてはる。放送は今月25日(土)午後1時。ネット局が少ないので亀田のしっかりした人間性は首都圏には伝わらへんのやろなあ。往復の新幹線で手塚治虫『どろろ』全2巻読了。昔所々読んでたのを思い出しながらやっぱり映画よりオモシロイと納得。映画化された水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』がオモロナイのとおんなしかな?

6月3日(金)
朝起きて血圧計ってパン食ってクスリ飲んで翌朝用の毎日新聞コラム1本仕上げる。ルーティンは大切。ハハハ。原稿が調子よく書けたらこんなもんや。物書きの気分なんて原稿が書けるか書けんかで決まる。野球選手の気分が打者は打てるか打てんか投手は打者を抑えられるか抑えられんかで決まるようなもんやな。ならばサッカー選手の気分は?少々複雑やな。オーケストラの指揮者の気分は?野球選手も含めて皆対人関係で成り立ってるのか…。物書きにはそれは苦手やな。バルザックが「人間嫌い」やったのがようわかる。話がオーバーやな…と思いながら午前中に2本目のコラムも完成。今日は好調。昼飯食って大船駅前の島森書店へ。飛鳥新社から『大相撲八百長批判を嗤う』という本を出しますので売って下さいと営業活動。「いいところに平積みするよう店長に言いましょ」といつものカウンターのおばさんが快く返事してくれる。以前(もう10年以上前)某大出版社に招かれてライターとして出版社への要望を喋らされたとき「とにかく書店の現場で本を売る努力を…」と言うたところがふんぞりかえった営業の年上の男から「だったらキミはオレたちにリュックに本を詰めて書店をまわれと言いたいのかね」と言われたので「はい。そうです」と笑顔を返したら苦虫を噛み潰したような顔をされた。下町の電器屋の息子として育ち松下幸之助の商売の仕方を手本として見習わされた俺の意見は一流大学卒一流出版社のエリート社員には理解できなかったようだ。書店の帰りに長女の誕生日のケーキを買う。「蝋燭は何本?」と訊かれたので「長いのを3本」と答える。30本は並ばんもんね(笑)。夜サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの『くるみ割り人形』のDVD見ながら食事。「オレここに座って佐渡さんの指揮するベルリン・フィル見たんやで」「はいはい。御飯こぼしてまっせ」(^_^;)

6月2日(木)
ほんの5日間ベルリンへ行っただけやのにその間に溜まった手紙やらメールの処理がまだでけん。とほほ。なかには返事を書くのを失念してる人がいるかも。この場を借りて陳謝。昼から語るに落ちる馬鹿馬鹿しい政局劇場をTVで見てしまう。現馬鹿首相(そう呼んでしまってもいいだろう)が武蔵野市議選初立候補時に清き1票を入れた人間として言わせてもらえば「政治」なるものを職業にしてる者はホンマに阿呆やね。他人との駆け引きや話し方など上辺を取り繕うことばっかり憶えて仕事がサッパリでけん。仕事の仕方を知らん。だからできるヤツ(官僚?)に仕事は任せて自分は大所高所から戦略を…というのが古い政治家像やったのを自ら仕事ができると勘違いしてる市民運動出身の政治屋は度し難い。ところが今回も政治屋同士の駆け引きに勝利。阿呆臭うて日本の未来は真っ暗…と思いながら必死になって事務処理。夕方までかかって雑務はよーやく一段落…かな。秘書がほしいなあ。若く美人の…(笑)。晩飯映画劇場はメリル・ストリープ主演『恋するベーカリー 別れた夫と恋愛する場合』。なんちゅう阿呆臭いタイトルや…と思いながら見るとナカナカ面白い喜劇タッチの熟年の大人の恋。ハリウッドはこーゆーオトナモノの映画作りは巧い。それに較べて日本映画は餓鬼っぽくなったなあ。原題は『It's Complicated』『複雑な事情』くらいの翻訳でエエのに…。

6月1日(水)
朝RKBラジオ『中西一清のスタミナラジオ』生電話出演。テーマはスポーツ基本法。昨日議員立法が国会に上程されたのに報道はほとんどナシ。いつもタイミングが悪い。以前は自民党政権時で解散総選挙にぶつかって民主党に政権交代。法律の内容もトップ選手強化中心からピラミッドの裾野のスポーツクラブ重視になったとされるが読んでもかわりばえせず。そもそも日本の国家戦略としてのスポーツの憲法制定のはずがマスコミ報道からこれほど無視されてはアカンわなぁ。とほほ。うわっ。飛鳥新社から新刊『大相撲八百長批判を嗤う』が送られてきた。うん。やっぱり自分の本が出版されるのはいつも本当に嬉しい。特に今回は緊急出版で根岸敦生さんや荒井太郎さんらの全面協力を得ての出版だけになおさら。宮崎学オヤブンも『週刊ポスト』で『週刊現代』より古くから大相撲八百長取材を続けている鵜飼克郎さんも御協力ありがとうございました。早速読み始めるとオモロウて止まらへん。うむ。悪くない出来です。さっそくナンデモカンデモのトップに写真を入れてもらいましたが表紙も面白いでしょ。皆さん!買うて下さい!この本を読まずして大相撲の「八百長」は語れません!いや!日本文化は語れません!…と言うほどの意気込みでつくりました。ヨロシク!夜久々にザック・ジャパンを見る。メディアがペルーを「格下」と読んでる。ホンマカイナ。3バックはギクシャクやなあ。後半の前半は良かったけど…ムムムム。スコアレスでも楽しめる日本代表を見たことで満足…というのはJSL時代からの日本サッカーを知ってる老人の甘さでしょうか?深夜FAXで送られてきた雑誌の校正。佐渡裕サンのベルリン・フィル・デビューについて。海外旅行は帰ってきてからが大変。そのことを久しぶりに思い出す。トホホ。
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ナンデモカンデモ
BOOK
『「大相撲八百長批判」を嗤う』(飛鳥新社)
『「大相撲八百長批判」を嗤う』(飛鳥新社)
最新刊!ついに発売!一読三嘆!日本人必読!(笑)今すぐ本屋へ!amazon.comへ!
BOOK
佐渡裕『僕が大人になったら』(PHP文庫)
佐渡裕『僕が大人になったら』(PHP文庫)
これも発売。解説by玉木です。
CD
『佐渡裕:ベルリン・フィル・デビューLIVE』
『佐渡裕:ベルリン・フィル・デビューLIVE』
これは間もなく発売。凄い演奏!ベルリンフィル巧い!
【以上、ナンカン6/5】
BOOK
中村真人『素顔のベルリン』(ダイヤモンド社)
中村真人『素顔のベルリン』(ダイヤモンド社)
ベルリンに行ったとき世話になった素晴らしくわかりやすいベルリン本。
中村真人『街歩きのドイツ語』(三修社)
中村真人『街歩きのドイツ語』(三修社)
同じ著者でこれもオススメ!
菅原透『叢書20世紀の芸術と文学 ベルリン・フィルハーモニーその歴史秘話』(アルファベータ)
菅原透『叢書20世紀の芸術と文学 ベルリン・フィルハーモニーその歴史秘話』(アルファベータ)
なるほどベルリンフィルとはソーユーモノか。
【以上、ナンカン5/20〜24】
BOOK
松井良明『ボクシングはなぜ合法化されたのか』(平凡社)
松井良明『ボクシングはなぜ合法化されたのか』(平凡社)
スポーツを学ぶと必然的に「近代」を見直すことになります。
松井良明『近代スポーツの誕生』(講談社現代新書)
松井良明『近代スポーツの誕生』(講談社現代新書)
スポーツライター必読本!
【以上、ナンカン6/4】
BOOK
ドナルド・キーン『日本語の美』(中公文庫)
ドナルド・キーン『日本語の美』(中公文庫)
文学関係面白エッセイ集として秀逸。「三幕」は「さんまく」と読まず「みまく」と読みます。
ドナルド・キーン『日本人の美意識』(中公文庫)
ドナルド・キーン『日本人の美意識』(中公文庫)
日本のことは外国人から学べ…と言いたくもなる。
【以上、ナンカン6/7】
BOOK
高橋秀実『からくり民主主義』(新潮文庫)
高橋秀実『からくり民主主義』(新潮文庫)
イイ本です。きっと著者はイイ人でしょう。だから不満も?というのは古い世代の戯れ言?
CD
『ジョン・ウィリアムス:スター・ウォーズ組曲&未知との遭遇』
『ジョン・ウィリアムス:スター・ウォーズ組曲&未知との遭遇』
うわっ。この名作の名演がCDで発売されている!買わねば!
【以上、ナンカン6/12】
DVD
『ずっとあなたを愛してる』
『ずっとあなたを愛してる』
ここ5年間で…いや10年間のうちに見た最高の映画とも断言できます。
【ナンカン6/13】
DVD
『パリ20区、僕たちのクラス』
『パリ20区、僕たちのクラス』
これもナカナカ悪くないドキュメンタリー・タッチの映画でした。
【ナンカン5/30】
DVD
『続・激突!カージャック』
『続・激突!カージャック』
スピルバーグの最高傑作!とは言い過ぎ?G・ホーンが素晴らしい!
【ナンカン5/26】
DVD
『激突!』
『激突!』
スピルバーグ最高のデビュー作!
【ナンカン5/25】
DVD
『恋するベーカリー』
『恋するベーカリー』
日本語タイトルは最悪。けど大人の恋愛喜劇はオモシロイ。M・ストリープ好演!
【ナンカン6/2】
DVD
『冷たい月を抱く女』
『冷たい月を抱く女』
G・C・スコットやA・バンクロフトなどA級役者揃いのB級サスペンス。B級としてはA級かな。
【ナンカン6/5】
DVD
『ボックス!』
『ボックス!』
アマチュアを大きく逸脱したボクシング・シーンはA級。物語はC級。
【ナンカン5/31】
DVD
『どろろ』
『どろろ』
CGの発達だけで映画化できると考えたのは間違い。やっぱりよっぽど根性を据えんと…。
BOOK
『手塚治虫文庫全集どろろ』(講談社)
『手塚治虫文庫全集どろろ』(講談社)
結末以外は面白い。量産の作者にありがちな愛すべき失敗作。
谷崎潤一郎『乱菊物語』(中公文庫)
谷崎潤一郎『乱菊物語』(中公文庫)
手塚『どろろ』で思い出したのがコレ。メチャメチャ面白い最高傑作!と思って読むと…?
【以上、ナンカン5/29】
FIPFA WORLD CUP
第2回FIPFAワールドカップが11月にパリで開催されます。皆さん御協力をよろしく!
第2回FIPFAワールドカップが11月にパリで開催されます。皆さん御協力をよろしく!
CHARITY
東日本大震災の被災地復興支援Tシャツです。
東日本大震災の被災地復興支援Tシャツです。
写真はバース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発。購入希望の方はクリック!
【以上、ナンカン4/10】
タマキのナンデモカンデモごちゃまぜ総集編
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