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【社会】

もんじゅ、今秋復旧目指す 落下装置の引き上げ開始へ

2011年6月23日 17時08分

 高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で燃料交換に使う装置が原子炉格納容器内に落下した事故で、日本原子力研究開発機構は23日、装置が引っ掛かった原子炉容器の上ぶたの一部ごと引き上げる大掛かりな作業を始める。機構は24日未明までに引き上げ作業を終える予定で、冷却処理などを経て今秋までに事故前の正常な状態への復旧を目指す。

 現場責任者の合図で作業員がクレーンを操作し、装置の上部に設置した器具にフックをかけて作業を開始。装置は水や空気と触れると激しく反応する冷却材のナトリウムに一部が漬かっている状態のため、ナトリウムが外気に触れないようアルゴンガスを注入した専用の大型収納容器を通して行う。

 引き上げは1分間に6センチ程度のペースで進められ、作業全体で約8時間かかる見通し。装置は炉内にあったため高温で、引き上げ後は構内で冷却して搬出する。

 事故は昨年8月26日、燃料交換の後、炉内中継装置(3・3トン)を撤去しようと炉内で高さ2メートルまで引き上げた際に落下。10月にも2回引き上げ作業を試みたが、装置が変形したため断念した。

(共同)
 

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