韓国  2011年6月22日(水曜日)
放射能を1カ月で除去、原子力研が装置開発[製造]

韓国原子力研究院のチームが、土壌やコンクリートに含まれた放射性物質を1カ月で98%除去する装置を開発したことが21日、分かった。

汚染除去解体技術開発部の金ゲナム博士のチームによって開発された。放射能に汚染された土壌やコンクリートから、ウランやセシウム、コバルトなどの放射性物質を効率的に除去する。汚染を除去する過程で発生する廃液はすべて再循環して再利用できるため、2次汚染の心配がない複合動電気汚染除去装置だという。

放射性物質に汚染された土壌やコンクリートに大量の硝酸を入れ汚染を除去する「洗浄法」と、土壌の両側に電圧を加え、電気移動や電気浸透原理によって陽極を帯びる放射性物質を陰極へと移動させ分離する「動電気汚染除去法」を融合し装置を開発した。

この装置を用いれば、1カ月以内にセシウムは96%、コバルトやウランは98%まで除去することができるという。装置の大きさは横1.5メートル、縦1.8メートル、高さ1.6メートルで、年間ドラム缶(200リットル)50本分を処理できる。

金博士は「この装置は、福島第一原子力発電所の周辺地域や重化学産業団地などでの汚染除去にも活用が可能」と話した。

一方、同研究院は北海道大学の研究チームと、福島周辺の放射能汚染を除去するための共同研究を協議しているという。

[P  R]

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