Windows Server 2008 でサーバー構築 [Part 9]

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Part 9 では、MRTG でサーバー監視ページを作ってみます。

MRTG は、CPU 使用率や、メモリの具合などを監視してグラフ化してくれるソフトウェアです。

たぶん、自宅サーバーを使ってる人であれば、使っていない人はいないのではないでしょうか?

MRTG ではなくても、この類のソフトはあると便利です。

 

1. SNMP サービスのインストール

img202 

まずはじめに、MRTG は SNMP サービスを使ってデータを取得します。

そのため、SNMP サービスが動いていないと話になりません。

サービスを開いて、SNMP サービスが動いているかチェックします。

 

img201

僕の場合は、サーバーの最初のセットアップ時に、昨日の追加で SNMP サービスを追加していたので、インストールされていました。

もし、サービス一覧で "SNMP Service" が見つからない場合はインストールします。

サーバーマネージャから、機能の追加を押して SNMP サービスにチェックを入れて進めます。

完了すれば、SNMP サービスがインストールされているはずです。

(ちなみに、上の画像はポインタが "役割の追加" になっていますが、SNMP サービスを追加するのは "機能の追加" です。)

 

img203 

SNMP サービスがインストールされて、開始されていることが確認できたら、次のステップへ進みます。

コミュニティというものを追加します。

"SNMP Service" のプロパティを開いて、セキュリティタブを開きます。

受け付けるコミュニティの追加を押して、適当な名前を入れて追加します。

普通は public ですが、何でもいいみたいです。

あとは、これらのホストから SNMP パケットを受け付けるで localhost が許可されていることを確認します。

すべてのホストから... にするのは、セキュリティ的によくないです。

 

2. MRTG のセットアップ

img193 

まず、MRTG のサイトからアーカイブをダウンロードしてきます。

"mrtg-2.16.0.zip" みたいなファイル名のものをダウンロードします。

.tar.gz でもよいですが、普通は Windows では解凍できません。

バージョンは、その時によっていろいろだと思いますが。

 

img194 

ダウンロードしてきたアーカイブを、"C:\mrtg" に解凍。

まあ、これもどこでもいいんだけど、いろいろと便利な C ドライブ直下へ。

深い所に入れると、コマンド打つの面倒なんだよね~w

 

img195 

MRTG の設定ファイルを設定します。

なのですが、今回は旧鯖から MRTG の設定ファイルをそのまま持ってきましたw

というわけで、MRTG の設定ファイルの作り方などは省略。

 

サンプルはこんな感じか?

RunAsDaemon: yes の部分は、最初は抜いておいた方がいいかも。

これは常駐用のオプション。

WorkDir: D:\mrtg
EnableIPv6: no
Language: eucjp
Refresh: 300
RunAsDaemon: yes

Target[traffic]: 10:mrtg@localhost:
SetEnv[traffic]: MRTG_INT_IP="192.168.0.3" MRTG_INT_DESCR="Intel(R)-PRO/1000-PL-Network-Connection"
MaxBytes[traffic]: 125000000
Title[traffic]: Traffic Analysis
Options[traffic]: growright
PageTop[traffic]: <h1>Traffic Analysis</h1>
        <div id="sysdetails">
        Intel(R) PRO/1000 PL Network Connection
        </div>

Target[cpu]: .1.3.6.1.4.1.9600.1.1.5.1.5.1.48&.1.3.6.1.4.1.9600.1.1.5.1.6.1.48:mrtg@localhost:
MaxBytes[cpu]: 100
Unscaled[cpu]: dwmy
Options[cpu]: gauge, absolute, growright, nopercent
YLegend[cpu]: CPU Load (%)
ShortLegend[cpu]: %
Legend1[cpu]: Privileged (system) CPU use in percent
Legend2[cpu]: User (application) CPU use in percent
LegendI[cpu]: PrivCPU:&nbsp;
LegendO[cpu]: UserCPU:&nbsp;
Title[cpu]: CPU Load Average (Privileged & User)
PageTop[cpu]: <H1>CPU Load Average (Privileged & User)</H1>
        <div id="sysdetails">
        Intel Celeron 341 2.93GHz
        </div>

Target[mem]: .1.3.6.1.4.1.9600.1.1.2.1.0&.1.3.6.1.4.1.9600.1.1.2.4.0:mrtg@localhost:
MaxBytes1[mem]: 1533000000
MaxBytes2[mem]: 1533000000
Unscaled[mem]: dwmy
Options[mem]: gauge, absolute, growright
YLegend[mem]: Bytes
ShortLegend[mem]: Bytes
Legend1[mem]: Available Memory (Bytes)
Legend2[mem]: Committed Memory (Bytes)
LegendI[mem]: Avail&nbsp&nbsp&nbsp:&nbsp;
LegendO[mem]: Commit:&nbsp;
Title[mem]: Memory: Available vs Committed Byes
PageTop[mem]: <H1>Memory: Free Bytes vs. Committed Bytes</H1>
        <div id="sysdetails">
        PC-4300 DDR2 SDRAM (512MB * 2) + (256 * 2) = 1.5GB [non ECC]
        </div>

### DISK Free on C: ###
Target[hddc]: .1.3.6.1.4.1.9600.1.1.1.1.5.2.67.58&.1.3.6.1.4.1.9600.1.1.1.1.5.2.67.58:mrtg@localhost:
MaxBytes[hddc]: 100
Unscaled[hddc]: dwmy
Options[hddc]: gauge, absolute, growright, nopercent
YLegend[hddc]: Free space (%)
ShortLegend[hddc] : %
Legend1[hddc]: Disk Space Available
Legend2[hddc]:
LegendI[hddc]: Free:&nbsp;
LegendO[hddc]:
Title[hddc]: DISK Free on C:
PageTop[hddc]: <H1>DISK Free on C</H1>
        <div id="sysdetails">
        Western Digital WD3200JB 40GB/80GB
        </div>

### DISK Free on D: ###
Target[hddd]: .1.3.6.1.4.1.9600.1.1.1.1.5.2.68.58&.1.3.6.1.4.1.9600.1.1.1.1.5.2.68.58:mrtg@localhost:
MaxBytes[hddd]: 100
Unscaled[hddd]: dwmy
Options[hddd]: gauge, absolute, growright, nopercent
YLegend[hddd]: Free space (%)
ShortLegend[hddd] : %
Legend1[hddd]: Disk Space Available
Legend2[hddd]:
LegendI[hddd]: Free:&nbsp;
LegendO[hddd]:
Title[hddd]: DISK Free on D:
PageTop[hddd]: <H1>DISK Free on D:</H1>
        <div id="sysdetails">
        Western Digital WD3200JB 40GB/80GB
        </div>

#Target[temp]: .1.3.6.1.4.1.16.0.1.0&.1.3.6.1.4.1.16.0.1.3:mrtg@localhost:
#MaxBytes[temp]: 6000
#Options[temp]: growright,absolute,gauge,nopercent,unknaszero,integer
#WithPeak[temp]: ymw
#Unscaled[temp]: dwmy
#YLegend[temp]: Temperature
#ShortLegend[temp]: deg-C x 100
#LegendI[temp]: CPU Temp
#LegendO[temp]: HDD Temp
#Legend1[temp]: CPU Temp
#Legend2[temp]: HDD Temp
#Title[temp]: System Temperature
#PageTop[temp]: <H1>System Temperature</H1>
#        <div id="sysdetails">
#        SpeedFan Temperatures
#        </div>

 

img207 

あとは、SNMP Informant を落としてきます。

これは、HDD の空き容量などを取得するツール。

MRTG は、初期状態ではトラフィックしか取得できないが、これがあれば様々な情報が取得できる。

ちなみに、CPU の温度とかも取得できるらしいが、これは一定以上になったら SpeedFan がメールくれるから気にしない。

 

img208 

とりあえず、インストール。

-MBM じゃなくて -STD の方をインストールしてね。

 

img212 

コマンドプロンプトを開いて、C:\mrtg\bin へ移動。

perl mrtg mrtg.cfg

を実行する。

エラーが出てくるから、常駐させてない場合は数回実行してあげる。

常駐してる場合は、そのうち治る。(RunAsDaemon: yes)

待ちたくないなら、常駐解除すればいい。

 

img213 

出力ディレクトリに HTML が作成されて、結果が出てくればおk。

最初はグラフがほとんどプロットされないから、結果が出てるんだか出てないんだか余りわからないかもしれないけど。

下の、最大とか平均、最新が 0% じゃなければ、たぶん動いてる。

 

img218 

あとは、設定ファイルに "RunAsDaemon: yes" の記述を追加させてない場合は追加する。

で、OS 起動時に自動的に実行されるようにする。

start /Dc:\mrtg\bin wperl mrtg --logging=eventlog mrtg.cfg

どこでもいいから、バッチファイル (mrtg.bat) を作って、上の内容を貼り付ける。

あとは、そのバッチファイルをタスクスケジューラに追加する。

トリガは、スタートアップ時でよい。

これで、ログインしなくても MRTG がバックグラウンドで動作するはず。

 

img224 

あとは、インデックスページの作成。

C:\mrtg\bin へ移動して

perl indexmaker mrtg.cfg --output=index.html

と実行してあげれば、bin フォルダの中に、"index.html" が作られているはず。

それを、公開フォルダにコピーして完了。

 

mrtg 

こんなページが作成されます。

これで、MRTG の監視サービス構築完了です。

このページを見るだけで、一目で状況を確認できるので便利です。

ちなみに、上のページはこのサーバーの稼働状況ね。

ただ、MRTG の1つの欠点として、LAN 内のファイル移動も Traffic に検出されてしまうので、ギガビットでガンガンファイルのやり取りしたりすると、グラフの縦軸がすごい伸びてしまうので、ネットからのトラフィックがほとんど見えなくなるという状況になります。

まあ、1日たてば治るのだけど・・・。

 

3. NTP サーバーのセットアップ

img233 

家の中に NTP サーバーがあると、何かと便利です。

また、サーバーは時刻を正確な時間へ同期しておかないと、いろいろ不具合が出たりするので、大切です。

今回は、NTP クライアントだけでなく、サーバーソフトもセットされている "iネッ時計" を使います。

Windows Server 2008 でもちゃんと使えます。

セットアップ方法は、下記の通りに進めました。

まあ普通に進めるだけですね。

意外とどのソフトも、Windows Server 2008 でも特に不具合ないようですね。

Vista に対応してるソフトなら大体動くんだろうね。

しかし、MySQL が動かなかったのはなぜだろう・・・。

 

img235 

まあ、Windows Server 2008 の画面だとこんな感じかな。

NTP サーバーは最初からインストールされないことに注意。

あとから、追加パッケージみたいな感じになってるので。

ちなみに、うちのサーバーも外部に公開してますので、機会があったら使ってみてください。

 

Part 9 もこれで終わり。

そして Part 10 へ・・・。

やっと終わりが見えてきた。

というか、たぶん次で終わります・・・。

次は、メールサーバー構築です。

 

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