2011年6月23日11時31分
第93回全国高校野球選手権福島大会(朝日新聞社、福島県高野連主催)の運営委員会が23日、郡山市内で開かれた。7月13日に開幕する大会期間中、各球場で試合当日朝に放射線量を測定し、毎時3.8マイクロシーベルト以上の数字が出た球場では、その日の試合を中止とすることを決めた。
学校の校舎や校庭を利用できるかどうかを判断する目安として、文部科学省が4月に示した暫定基準に沿った。放射線量の測定は各球場とも毎朝、本塁、外野、ベンチ、バックネット裏、応援席の5カ所で行う。1カ所でも基準値を超えた球場はその日の全試合を中止し、翌日以降に順延する。
雨で中断した試合を再開する際も本塁、外野の2カ所で再測定し、基準値を超えたら、そのまま中止、もしくはコールドゲームを適用する。再開にあたってグラウンドの水とり作業などに高校生があたる場合は、ゴム手袋を着用させることも決めた。
今月始めに県内で行われた6支部の大会で試験的に放射線を測定したところ、基準値を超えた球場はなかった。
県高野連と朝日新聞社は13日に放射線の専門家を招いて研修会を開き、今夏の大会の運営方法などについて検討していた。
福島大会は郡山市の開成山野球場をメーン会場に県内7球場を使用し、順調に進めば7月27日に決勝を迎える。開成山野球場で13日に行われる開会式では、時間短縮のため場内を一周する入場行進は行わず、センターで整列。ダイヤモンドに進む方式を取る。