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【大リーグ】

イチロー、30度目のマルチ安打 地区首位に肉薄!!0.5差

2011年6月21日 紙面から

フィリーズ戦の6回、右前打を放つマリナーズのイチロー=セーフコ・フィールド(共同)

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 【シアトル秋野未知】フィリーズ撃破だ!! また首位肉薄だ!! マリナーズのイチローが19日(日本時間20日)、フィリーズ戦に「1番右翼」で先発出場。4打数2安打で最近8戦7度目、今季30度目のマルチ安打を記録し勝利に貢献した。地区首位のレンジャーズが敗れたため、再び0.5ゲーム差。年間185安打ペースまで戻したイチローが、首位奪取へ全身全霊を注ぐ。

 背番号51がまたフィリーズ強力投手陣の一角を打ち砕いた。0対0で迎えた6回。対峙(たいじ)したのは両リーグ10勝一番乗りを狙う左腕ハメルズだ。簡単に2ストライクと追い込まれたが、ここから粘ってフルカウント。最後は外角低めの難しいチェンジアップをたたきつけると、一塁手の前で不規則に跳ね上がり右前へと転がった。

 この日のセーフコフィールドは、父の日を祝う家族連れのファンで埋まり開幕戦以来、今季2度目の満員御礼。今季最長タイの8試合連続安打で球場のボルテージを上げると、自慢の足でダイヤモンドを駆け回る。ライアンの遊ゴロで二進。続くスモークの左前にフラフラと落ちる打球で待望の先取点の生還だ。

 チームリーダーの奮闘に応えるように若手野手陣も発奮。7回には新人アクリーが三塁打を放ち代打ケネディが左適時打を打って追加点。アクリーの活躍ぶりにイチローも「いいんじゃないですか」と目を細めた。自らも8回に一、二塁間をきれいに破り今季30度目のマルチ安打。チームは08年ワールドチャンピオンの難敵フィリーズ3連戦に勝ち越し、再び地区首位レンジャーズに0・5ゲーム差に肉薄だ。

 快勝で試合後はお祭り騒ぎのロッカールーム。その中でイチローは一人静かに口を開いた。「大きいと思いますよ。こういう雰囲気の中でなかなか(試合を)やってこれなかった。いい経験になる」。昨季101敗を喫したチームが今季は堂々の首位争い。念願のプレーオフ進出が実現する日まで、イチローが文字通りチームをけん引し続けていく。

 

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