田川市議会(定数20)の佐々木允・議会運営委員長は21日、6月定例会(24日開会)で7月4日から、3常任委員会と議会運営委員会(議運)の審議をインターネット中継すると明らかにした。九州では、熊本県八代市議会に次ぎ2例目。4月施行の議会基本条例(全22条)に基づく措置で、佐々木委員長は「やるべき課題は多いが『見える議会』を確実に進めたい」としている。【荒木俊雄】
佐々木委員長によると、ネット中継するのは総務文教、厚生、建設経済の3常任委と議運。同議会では02年6月から本会議をネット中継しており、総予算80万円で委員会室の天井にもカメラを設置し、審議の模様をすべてネット中継する。また、議案書と説明資料も7月4日から一般配布する。
このほか、議案に対する各市議の賛否を議会だよりやホームページで後日公表する。また、一般質問を一問一答式でも行えるようにする。
全国市議会議長会(東京)によると、常任委のネット中継は09年12月(806市)時点で、北海道登別市や神奈川県横須賀市など7市(0・9%)が実施。議運の中継は2市(0・2%)だった。八代市は04年に始め、4常任委と特別委、議運のネット中継をしているという。
〔筑豊版〕
毎日新聞 2011年6月22日 地方版