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【プロ野球】

内川 史上初のMVP二冠狙う まずは交流戦で初受賞

2011年6月23日 紙面から

交流戦MVPを受賞し、200万円のプレートを手に笑顔の内川=ヤフードームで

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 プロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」の表彰選手が22日発表され、最優秀選手(MVP)に、優勝したソフトバンクの内川聖一外野手(28)が選ばれ、賞金200万円を獲得した。内川は打率3割2分6厘、12球団で4位の20打点を挙げた。日本生命賞(賞金100万円)には、最多の5勝を挙げた巨人・内海哲也投手(29)と交流戦トップの打率4割1分2厘をマークしたオリックス・坂口智隆外野手(26)が選ばれた。

 ヤフードーム内の会見場でフラッシュを浴びた内川は「ビックリしたのが正直なところ」と切り出した。優勝球団から選ばれる交流戦MVP、移籍1年目選手の受賞は初めて。2009年WBCを除いてプロ初だった優勝に勲章まで付き「自分だけで取った賞じゃない。チームの成績があった中でもらえた喜びが大きい。監督、コーチ、チームの皆に感謝してもしきれない」と頭を下げた。

 4月度の「月間MVP」は横浜時代の08年に続く2度目だったが、交流戦MVPは初めて。「(今交流戦の)中盤ぐらいまで知らなくて、周りから教えてもらった。以前は関わることもなかったですし」。打撃各部門で10傑入りし、史上最高勝率8割1分8厘での優勝に大貢献した。シーズンMVPの意欲を問われると「もちろん」と即答。チームが勝つうちに、自然と高まった欲求だった。

 「まだ交流戦という思いもあったけど、優勝してみると、こんなにもうれしいのかと。小久保さんと話す中で『交流戦でそれだけうれしいんやったらリーグ優勝、日本一は、こんなもんやないやろ』と言われた」

 過去、交流戦MVP受賞者がそのままシーズンMVPとなった例はない。過去、交流戦優勝とレギュラーシーズン1位を両立したのは2007年日本ハムだけ。ソフトバンクは08年優勝→最下位、09年優勝→3位と失速。シーズン1位が必ずしもMVPの条件ではないが、内川のシーズンMVP獲得の要件は、チームの好調維持が前提にある。

 それを十分理解した上で「喜ぶのは今日まで」と言い切った。横浜からFA移籍1年目。「ここから僕自身の本当の力が試される」。24日再開のリーグ戦、初戦の相手はダルビッシュ。照準は第1打席だ。「1打席目にいい結果を残すことで、その後の打席も優位に立てる」。初回に打点を挙げれば今季チームは10勝2分け(交流戦は7勝1分け)と負け知らず。不敗神話をまた一つ続けるつもりだ。 (森 淳)

 

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