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もんじゅの落下装置、23日に再引き上げ 3度目の試み

2011年6月22日21時1分

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写真:原子炉の上で、炉内中継装置の引き上げに使う円筒形の装置を点検する作業員=22日午前、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」、高橋孝二撮影拡大原子炉の上で、炉内中継装置の引き上げに使う円筒形の装置を点検する作業員=22日午前、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」、高橋孝二撮影

 日本原子力研究開発機構は23日、重量3.3トンの装置が原子炉容器内に10カ月近く落下したままとなっている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)から、装置の引き抜き作業をする。機構は昨年10月にも回収を2回試みたが失敗しており、今回の作業が、高速増殖炉開発の今後に影響を与える可能性がある。

 もんじゅは、燃やした以上に核燃料のプルトニウムができる「夢の原子炉」と期待されたが、1995年12月、冷却材のナトリウム漏れ事故で停止。昨年5月6日に14年5カ月ぶりに再稼働した。しかし、プルトニウム燃料を交換した直後の昨年8月26日、燃料の装填(そうてん)に使う長さ12メートルの「炉内中継装置」がつり上げ用のウインチから外れ、約2メートルの高さから落ちた。ウインチの爪が正常に動かなかったのが原因だった。

 昨年10月の回収では、原子炉の上ぶたの開口部に引っかかかって失敗し、落下の衝撃で装置がゆがんでいることが判明している。23日の作業は、落下した装置と原子炉の上ぶたの一部の計6.9トンを同時に引き上げる。(高橋孝二)

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