「創価学会の恒久化」を阻む勢力の蠢動は常に内外に渦巻いている
私たちが目指すべき「完勝」とは何か――。
考える必要があると思います。
随筆「”青年創価学会”の息吹」においても、SGI会長は三つの波動として、(1)師弟不二(2)異体同心(3)「絶対勝利」への率先の行動――を挙げられています。
「完勝」、そして「絶対勝利」――私たちは完全なる、絶対なる勝利を師より厳命されているのです。
何をもって勝利とするかは、決して一つにとどまるものではないでしょう。
ある人は公明党の選挙における勝利を思い浮かべるかもしれません。
ある人は個人的な目標の達成にそれを見るかもしれません。
私が考える「勝利」とは、以下のようなことです。
「創価学会の恒久化」においては完勝と絶対勝利が不可欠である――。
なぜなら、広宣流布も世界平和も、「創価学会の恒久化」なしには、実現することはできないからです。
創価学会は清浄な世界だから、腐敗することなどなく永遠に発展し、続いていくと思われる方がいるとしたら、その認識は全くの誤りです。
「創価学会の恒久化」を阻む勢力の蠢動は常に内外に渦巻いているのです。
その闘争と勝利なくして、恒久化はありえないのです。
外における敵との戦いは常に呼びかけられている一方、内なる敵については、全くといっていいほどに、手は付けられておらず、その意識も低いままであるのが実情です。
「恒久化」を目指すために最も必要なことは何か――。
内部に巣食う悪を根絶するシステム、つまり自浄能力こそ、最も必要なものです。
「権力は腐敗する、絶対権力は絶対に腐敗する」の言葉通り、自浄能力を持たない組織の運命は崩壊にほかなりません。
その定めは、創価学会といえど免れえるものではないのです。
実際、創価学会において、この自浄能力はまだ十分に育ってはいません。
その理由については、私の解釈では創立以来の80年間は草創期であったため、自浄能力を高めることに十分な力を注ぐことはできなかったからと認識しています。
その意味において、創立80周年を境とし、「草創期」から「展開期」へと移行する重要な節目となると考えられるのです。
「展開期」は、まさに「八」の開く義に通じるもので、「草創期」に3代会長が命をかけて築いてこられた広布の基盤を、新しい価値創造で展開していく時なのです。
十分な展開を図るためには、揺るぎない確固たる基盤が必要です。
しかし、自浄能力を備えると一口に言っても、実際は難事業に違いありません。
なぜなら、改革に抵抗はつきものだからです。
それは内部においても同様でしょうし、むしろ内部であるがゆえに、膿を隠したり、つくろったりすることに巧妙な芝居を打ってくることもあるでしょう。
ゆえに、私たちは「完全勝利」しなければならないのであり、「絶対勝利」が求められるのです。
繰り返しますが、それが達成されない限り、「創価学会の恒久化」は絶対にありえないのです。
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