フランスで中国系住民への暴力事件多発、中国系が抗議デモ
フランス・パリで19日、中国人への暴力事件に対する抗議デモが行われ、フランス政府に治安の改善を訴えた。中国新聞社が報じた。
今回の「安全と権利」をテーマとした集会とデモはパリ警察の許可を受けたもので、19日午後3時にパリの共和国広場を出発し、民族広場に向かって行進を行った。参加した中国系住民はプラカードを手に「平和で安全な生活」「暴力停止」などと口々に叫びながら、フランス政府に対し社会治安の改善と暴力事件の阻止を訴えた。
今回のデモは、中国系住民が多く住むベルヴィル地区で発生した暴力事件がきっかけだ。中国系住民に対する暴力事件が発生、その様子を携帯電話で撮影しようとした中華系住民も暴力を受けて重傷を負い、意識不明の重体となった。
デモにはシラク前大統領の養女も参加し、「このデモで再度フランス政府に治安の重要性を喚起できたら。政府にフランスのアジアコミュニティの声が届くことを祈っている」と述べた。
デモ主催者側によると、デモの参加者は2万人あまりだが、警察当局は3200人あまりと発表している。
パリでは2010年6月にも同様のデモが発生している。警察当局と中国大使館、中華系コミュニティによる交流の結果、警官の配備増設や防犯ビデオの設置などの措置が取られたが、中国系住民に対する暴力事件は依然として多発している。(編集担当:及川源十郎)
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