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美しく幸薄き――第２の「乙嫁」、タラスの涙
エイホン家の居候イギリス人、ヘンリー・スミス。
彼は長らく滞在した土地をはなれ、カラザそしてアンカラへと旅に出かけた。
カラザでは珍しい外国人であるスミスは、町の人並みにもまれ、気がつくと、馬も、荷物も、盗まれてしまっていた！
そして、もう１名、愛馬を盗まれたのが第２の「乙嫁」タラスさん！
いま、スミスは運命の女性に出会う……！
中央アジアの生活文化を、丁寧な筆致で描き上げる、人気絶好調シリーズ第３巻！！
エイホン家の居候イギリス人、ヘンリー・スミス。
彼は長らく滞在した土地をはなれ、カラザそしてアンカラへと旅に出かけた。
カラザでは珍しい外国人であるスミスは、町の人並みにもまれ、気がつくと、馬も、荷物も、盗まれてしまっていた！
そして、もう１名、愛馬を盗まれたのが第２の「乙嫁」タラスさん！
いま、スミスは運命の女性に出会う……！
中央アジアの生活文化を、丁寧な筆致で描き上げる、人気絶好調シリーズ第３巻！！
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乙嫁語り(3) (ビームコミックス)
￥ 651
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48 人中、40人の方が、｢このレビューが参考になった｣と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なんともせつない…,
By 玩場亭逸光 (クリスマス諸島) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 乙嫁語り(3) (ビームコミックス) (コミック)
スミスは、文化を学びに来ている学者であり、いずれ
本国に帰って、その成果を発表しなければならない立場 である。 最初、彼が、タラスとの結婚をためらった理由は、彼がこの 文化の中で生きていけないからである。野山で羊を追い、狩り をする暮らしを彼はできないだろうし、また逆にタラスも、 彼の国の文化の中で生きていくことは難しいだろう。 それでも、感情が、知識とは別に働くことを彼は、タラス との出会いの中で徐々に感じていくのである。 最終的に、その二人を無情にも文化の違いが引き裂くことに なるが、彼の感情は周りが納得するほどには、納得できなかった のだと思う。たとえ、彼が今まで得てきた知識では、理解できる ことだったとしても。 家と家とが見合いで結婚する文化と、人と人とが恋愛 で結婚する文化の違いを彼は、まさに体感したのではないだろうか。 それは、苦さを覚えることでもあり、彼が学者として通る通過儀礼 のようなものだったと思う。 最後、彼が投げ捨てた金時計は、彼の心であり、いつか それをすくい上げてくれる人が出てくれると良いなぁと思う。
23 人中、18人の方が、｢このレビューが参考になった｣と投票しています。
5つ星のうち 5.0
スミスがメガネを取ると・・・,
By あ "ああ" (神奈川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 乙嫁語り(3) (ビームコミックス) (コミック)
３巻はスミス氏の話がメインとなっています。
スミスは本来の目的地へと向かうため案内人を待っている時にあるきっかけで出会ったタラスという幸薄な女性と何だかんだで恋に落ちていくわけですが、この今作の表紙にもなっているタラスさんが森先生の前作の主人公、エマと性格がそっくりでツボでした。美人で無口で恥ずかしがり屋でよく働くが自分の考えもしっかり持っている… １〜２巻でのメインキャラであるアミルもよかったがタラスさん(なぜかさん付で呼んでしまう)が最高すぎました。 この巻の話は１〜２巻よりも私たちの知っている世界との文化の違いを感じることができます。 何やかんやで結婚の約束をした二人が、そのことをタラスさんの義母に説明をしに行くといつの間にか、義母と叔父の間でタラスさんの結婚話が進み、当初あんなにタラスさんとスミスの間を持とうとしていた義母が「もう彼女のことは忘れてください」なんて言う。 そのことをスミスが周りに説明すればもちろん同情の声が貰えると思いますが、「それじゃあ仕方ないよ」なんて言われてしまう。そんなことをスミスは理解出来ない。 この作品でのスミスという存在は読者である私たちそのもので、３巻ではスミスを通してこの国の結婚に対する考え方の違いを感じることができ、より乙嫁の世界に入ることができました。 この３巻を読んで思ったのはこのままこのスミスというキャラクターを主人公に据えてお話を進めていっても、十分に面白い作品になれるということです。 スミスが巡る街々で、出会った人たちとの一期一会の物語は読者も一緒に旅をしているような感覚になれて面白そうです。 しかしアミル達夫婦とハルガル家との問題もあり、この後はまたそちらがメインの話になっていくのでしょうか。 前作のエマとウィリアムが身分の違いで、スミスとタラスさんは文化の違いでその仲を裂かれることになりますが、２人の関係は今後どうなるのか。 このままおしまいにしてほしくないですね。
6 人中、5人の方が、｢このレビューが参考になった｣と投票しています。
5つ星のうち 4.0
もっとアミルを！！,
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レビュー対象商品: 乙嫁語り(3) (ビームコミックス) (コミック)
3巻も重厚な画面としっかりした展開が楽しめました。
どこが一番良かった？と聞かれたら、迷うことなく「市場で買い食い」です。 どうしてか？ 豊かで活気のある生活、食文化が感じ取れるから、とか 美味しそうだから、とか、ま、それもあるんですが、 私的には「アミルがいるから！」と大声で断言してしまいます。 そうなの、アミルがスキなの。アミルをもっと見たいの。 タラスもいい、いいんだけど、ちょっと湿っぽいというか、、 ま、単に好みじゃないってだけなんですけど。 そんなタラスですが、スミス氏が惚れる相手としてはとても説得力があるキャラでした。 スミスがアミルやパリヤのような女性に惚れるのはなんだか違和感ありますが、 タラスであればしっくりくる。 このあたりが作者の優れたセンスが現れるところなのでしょう。 次巻も期待してます。絶対買います。 だけど、ぜひ、もっとアミルを！！
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