私たち3人が今まで担ってきたこと。そしてこれからの君達に望むこと。
放送サークルの幹部交代の時、
私、野津くん、莉奈ちゃんが3人そろって新部長たるすずかに来てもらって話をしたことがあります。
その時旧幹部の3人が口をそろえていったのは
「部長、副部長の仕事なんてほとんどない。」
大学との連絡であったり、郵便物のポスト見たり、新歓や大学祭の時にちょっとバタバタするだけで、それ以外はマジですることは何もない。
それは私が必要なことはマニュアル・慣習化しそういうシステムを作ったから。
しかも数少ない部長の仕事もそのすべては誰でもできるようなことばかりです。
「気負うことはないよ。誰にだってできることなんだから。」
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もしもう1度幹部の子らを集めて
「なぜ君達が選ばれたのか」という話をするならば、こういう話をすると思います。
「君達が、素晴らしかったから。」
何もしなくてもよい。
君達が君達でありつづければ、それで立派に仕事を果たしている。
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去年の今頃、さわことすずかを何の気なしにダラレポの責任者に任命しました。
毎週NOISY NIGHT!に行かなければならない私にとって土曜日早朝のダラレポはやはり監視の目が届かず後で事情を知って「そんなひどいことになっていたのか・・・」と絶句しました。
もちろんすぐさま手を打ちましたが、彼女達は数ヶ月の間、たった2人で私の指示を忠実に守り、みんなの負担にならぬよう、同時にDARAZ-FMさんや関係者の皆さんに迷惑がかからぬよう、それこそ必死で努力していました。
たぶん死ぬほどつらかっただろうに、いっさいの苦しみも泣き言も表に出しませんでした。それに気づいた時、私は自分の不明を恥じたし、もちろん戦況が必ずしもよくないのにそれを報告しなかったのは決していいことではないけれど、何よりあの働きは素晴らしいと思いました。
そしてタマステージにて、角さんから伝え聞く彼女たちの働きもやはり素晴らしかったみたい。一生懸命にお客さんに喜んでもらおうと必死だったようです。
なので「野津君達の後は彼女たちに」とずーっと前から決めていました。
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あやちゃんは、パンドラボックスと放送サークルのみんなが大好きだと公言してはばかりません。
暇をみつけては用がなくても顔をだし後輩達に差し入れやイベントがあったら飾り付けをしたり、収録後はみんなをカラオケや飲みにつれていったり。
好き嫌いの激しい私が不得手とする「わけへだてのない愛情」をみんなにいつも与え続けてくれていました。
「みんなのあやお母さん」
そんなあやちゃんに私は自分自身ができないだけにいつも感謝していたし、面倒見がよい、誰よりもみんなが大好きな彼女こそ、幹部にふさわしいことを野津君・莉奈ちゃんに教えてもらいました。
新しい1年生が入ってきた今、彼女はやっぱり今も毎日のようにパンドラに足を運び、みんなに声をかけ、困ったことは相談にのる。
副部長になってもらって本当によかったと思っています。
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入って間もない1年生のゆかちゃんに番組責任者たるディレクターをお願いしたのは私自身もギャンブルでした。
その時はまだ「教えない」が私の基本スタンスだったから、それこそ右も左もわからない、ディレクターがなんであるかすらわかってなかっただろうゆかちゃんには相当の恐怖とプレッシャーだっただろうと思います。
もちろん私も、もう1番組は水商とななちゃんと組ませて「うまさは水商から学べ」「おもしろさと番組作りはななちゃんに学べ」と願ったのですが、それでも恐ろしかったでしょう。
でもゆかちゃんは半年間、ずーっとあの小さなカラダで必死に「よい番組」「おもしろい番組」を作ろうと「ゆったり」の二人と頑張っているのを、いつも莉奈ちゃんから伝え聞いていました。
水商・ななの二人の言うこともよくきき、私のたまの冗談めかしたアドバイスもにらみつけるかのような真剣な表情できいてくれていました。
話はズレるけれど、比奈ちゃんが遅れて入ってきたとき、2番組もっているゆかちゃんと交代してもらったのだけど、番組をはずれること、心の底から悲しんでいる姿を見て私も心が痛みました。
「もう誰からも番組は奪わない。そのために2人番組を作ろう」
そう思ったのはアレがきっかけでした。
またこの前の金曜日も
「NOISY NIGHT!は今日でゆかちゃんの出演最終回だけどやっぱり寂しいかい?」
「そうでしたね!ディレクターしている金1番組のことに夢中で忘れてました(^^)」
この子はやはり素晴らしい。
すべての学生は誰よりもピュアで、真摯で、番組作りにいつも真剣なこのゆかちゃんのように番組作りに望んでもらいたいと常に思っています。
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「君はちゅうそんによく似ている」
就活でよくいない莉奈ちゃんのかわりに何度となく出演してもらっていたFMいずもまでの往復、世間話をしていた時に心からそう思ったので、副部長のお願いの時にちょこしに言いました。
「あの男は俺が年上であるとは知っているが、そうは思ってないのだろう(^^;)」
たまに「・・・そこまで言うか・・・」と思うこともあるけれど、それがゆえに私はあの男を高く評価しているし、信用できる。
「そして、君はそんなちゅうそんによく似ている。
ダメだ ・ よくない ・ キライだ ・ つまらない
普通の人ならば人間関係に波風をたてるのをいやがって躊躇したりキレイな言葉でごまかす中君はぜったいそういうことから逃げない。
その結果自分が傷ついて落ち込むことがあってもぜったい自分には嘘をつかない性格であるのはこの1年みてきてよく知っている。
俺はその姿勢が、なにより素晴らしいと思う。
うちの学生にはそんな奴だれもいないが、私はいつも「NOと言える人間のYES」が聞きたいと思っている。そして君は私が相手でもその「NO」からけっして逃げない。
私が裸の王様にならぬよう、皆に害ある存在にならぬよう、君のその厳しい言葉を期待している。
もしよかったら放送部のため、力をかしてもらえないだろうか?」
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「優れた者は語らない。己が行動で示すか、他人が語りたくなる人になる。」
私は常に"皆の模範となりえる大人"を目指しているし、
野津くん・莉奈ちゃんいや今春卒業した4人は
「学生は皆、あの人達のになりたまえ」と私が胸をはって言える人ばかりだ。
"長"がつくポジションというのは多くの人の耳目を集める。
そしてその下の人達は放っておいても無意識に「あれが模範だ」と思いこむ。
「放送サークルは奇跡的にいい人ばかり」
断じて奇跡なのではない。
我々3人はこの3年間、皆から尊敬される、慕われる、愛される人間であるよう常に努力してきたから、皆がそれに倣ったのだ。
君達は素晴らしい。それは我々前任の3人が保証する。
だから君達は今までどおり、自分らしく、自分が正しいと思うことをしてくれればいい。
放っておいても下は君達を見習う。
そしてそれが何よりも素晴らしい組織と居場所にする手段なのだ。
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リーダーとは
「誰にでもできる仕事でしかない。」
「でも、誰にでもできる仕事ではない。」
この辺のこと、ご理解いただけただけましたでしょうか?
それではまた明日!
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