“原発建設されない可能性も”
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“原発建設されない可能性も”

6月21日 18時57分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

地元への原子力発電所の建設を推進してきた山口県上関町の柏原重海町長は、21日の町議会で、「原発のないまちづくりも考えておかなければいけない」と述べて、原発が建設されない可能性があるという認識を示しました。

21日に開かれた山口県上関町の6月定例議会で、柏原町長は議員の質問に答え、「国の原子力行政の考え方によっては、原発建設は今後、相当厳しくなることも予測される」と述べました。そのうえで「選択の道は幅広く持っておく必要があり、原発のないまちづくりも当然考えておかなければいけない」と述べて、原発が建設されない可能性があるという認識を示し、原発関連の交付金が得られない場合も想定する考えを明らかにしました。一方で、建設反対の議員が計画の白紙撤回を求めたのに対し、柏原町長は「原発の誘致を決議した議会や団体の意向もあり、私の一存では決められない。原発の財源なくして、町民の生活を維持するのは難しい」と述べ、建設推進の立場に変わりはないことを強調しました。上関町では、中国電力が平成30年の営業運転開始を目指して原発の建設を計画していますが、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、建設に向けた工事が一時、中断しています。