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【社会】

「高温注意情報」発表へ

2011年6月11日 朝刊

 気象庁は今夏、最高気温三五度以上の猛暑日が予想される場合に新たに「高温注意情報」を発表することを決めた。原発の事故や運転停止の影響で夏場の電力不足が懸念される中、節電のため冷房を控える動きが広がっているため、熱中症に注意を呼び掛ける。七月中旬をめどに始める。

 北海道と沖縄を除き、翌日や当日が猛暑日になりそうな場合に都府県ごとに発表する。従来も高温が数日以上続くとみられる場合などに、熱中症に注意を呼び掛ける情報を出してきたが、今回はきめ細かく一日単位で情報を出すことにした。

 昨夏は記録的猛暑で、六〜八月の猛暑日は熊谷(埼玉)で三十一回と過去最多。前橋では二十一回、東京でも十回と、ともに過去二番目の多さだった。総務省の統計では、昨年七〜九月に熱中症で救急搬送された人は全国で五万三千人余と前年の四倍超。半数近くは六十五歳以上のお年寄りだった。

 気象庁によると、今夏は昨年のような猛暑になる可能性は小さいものの、平年並みか平年よりは暑くなる公算が大きいという。

 厚生労働省は「決して無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使ってほしい」と呼び掛けている。

 

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