福島原発に関する報道規制及び言論統制状態まとめ

福島原発に関する報道規制及び言論統制に関係すると判断された記事をまとめました。

更新日: 2011年05月13日

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(2011.4.2)上杉隆『「ニュースの真相」で、電事連から、反原発の人(広瀬隆、広河隆一両氏)を使わないでほしい、その場合は基本的に広告を下げる、と正式に要請があった。』
http://nuclear2ch.blog39.fc2.com/blog-entry-131.html

(2011.4.30)迫害され続けた京都大学の原発研究者(熊取6人組)たち『危険性を訴えたら、監視・尾行』
『彼らはこれまで「異端の研究者」と見られ、テレビや新聞でもほとんど紹介されることがなかった。それどころか、学会では長く冷や飯を喰わされ、研究費や昇進でも明らかな差別を受けてきた。』
「我々は今回のように一つの事象で原発全部がやられてしまうような事故があり得ると指摘していたけど、推進派の人々は何重にも防護しているから安全だと耳を貸さなかった。」
『私もかつては研究費をもらおうと文科省に申請したことがあるけど、審査がまったく通らない。なぜ通らないかは何とも言えませんが(笑)。ああいう研究費って、力を持った教授のお手盛りで決めるからね』
『メディア関係者の取材に同行し、原発関連企業を訪れたが、自分だけ門前払いを喰った。』
『イベント会場に行くと、なかに明らかに雰囲気の違う黒服の人がいたりすることは頻繁にあります。』
(『明らかに雰囲気の違う黒服の人がいたりする』が怖すぎる)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2462

(2011.4.20)NHK関係者によると、NHK水野解説委員は『事故の深刻度を断言した直後、原子力・電力関係者から『不安を煽っている』と叩かれたのです。また、原子力の専門家と称する大学教授や研究者からも、『技術者でもないクセに』と猛批判を浴びた。そのため水野氏も一時はだいぶ落ち込み、元気をなくしていました。』
『でも、現実は水野氏が警告した通りの方向に進んでおり、いまでは批判していた専門家のほうが黙り込む事態になっています』
『水野氏は3月27日に放送されたNHKの特番中に、「良いことも悪いことも伝えなければならない」と、信念を語った。』
(当初、ネット上の噂として広まった水野解説委員への圧力に関して、NHK関係者が認めた)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2455

(2011.3.16)15日に激変したNHK水野解説委員
『翌15日のTVで観た水野委員、
明らかに元気がない。
声のトーンも暗い。
昨日感じた
報道者としての「使命感」のような
強い何かはもはや感じられない。
何かがヘンだ。』
http://blog.livedoor.jp/kokoronojidai/archives/51739231.html

(2011.4.17)『テレビ朝日首脳陣は「原発問題は取り上げるな」と番組サイドに宣告した。当然、田原も番組サイドも「今この時期に他に何をやれと言うのか」と反発したが、局は「何でそんなに原発問題にこだわるのか」と押し返す。』
『何でと言ったって、今全国民がこれほど関心を持っている問題はないじゃないか。』
『すったもんだの挙げ句、推進派中心の当たり障りない顔ぶれで、しかも原発問題に絞らずに穏健に行うことで妥協が成り立ったらしい。それでも局側は心配で、幹部が勢揃いして田原が暴走しないか監視し、CMの度ごとに「これまでのところは、まあ妥当だ」とかプロデューサーに圧力をかけ続けたと言う。』
(『幹部が勢揃いして田原が暴走しないか監視し、CMの度ごとに「これまでのところは、まあ妥当だ」』って……とてつもなくチェックが厳しようです。)
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/04/1_6.html

(2011.4.11)広瀬隆『'88年か'89年のことでしたが、当時放送していた『11PM』(日本テレビ系)という番組に出演した際、原発を叩いたことがありました。
生放送だったので編集されなかったのですが、CMの合間に控え室で番組ホストの藤本義一さんといると、テレビ局の営業セクションの社員が飛び込んできて、『(私に)しゃべらせるな!』『広瀬を映すな』と、藤本さんを怒鳴りつけたんです。
藤本さんは、『事実を言って何が悪い!』と一喝し、引き続き原発の危険さを話させてくれました。
雑誌に寄稿した際も経験しましたが、反原発の主張を展開すると、私ではなく、私が登場するメディアに圧力をかける。それが彼らのやり口でした』
(電力関係者からの圧力は20年以上前から存在している)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2439?page=3

(2011.4.3)放射性物質予測、公表自粛を 気象学会要請に戸惑う会員
『福島第一原発の事故を受け、日本気象学会が会員の研究者らに、大気中に拡散する放射性物質の影響を予測した研究成果の公表を自粛するよう求める通知を出していたことが分かった。自由な研究活動や、重要な防災情報の発信を妨げる恐れがあり、波紋が広がっている。』
『気象学会員でもある山形俊男東京大理学部長は「学問は自由なもの。文書を見たときは、少し怖い感じがした」と話す。』
『小山真人静岡大教授「トップが情報統制を命じるのは、学会の自殺宣言に等しい」』
(研究成果さえ、公表自粛する様になるなんて……)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3656857.html

(2011.3.29)上杉隆、東電批判をした人間は番組降板(「砂の中に頭を入れるダチョウ」)
『「東電は事故に関して隠している、嘘を言っている」、「政府は騙されている。メディア、記者クラブは、東電が最大の広告主、クライアントだから遠慮して言えないのではないか」と、自分の出演しているメディアやラジオ番組で言い続けていました。
すると、番組終了後にプロデューサーが来て「今月末で番組を降りてくれ」と言われて番組を降ろされました。別の番組でも東電を批判したら、そちらでも「降ろせ」となって。しかし、その番組のプロデューサーは強い人で、逆にスポンサーなしで番組をやったんです。』
『いま再び、70年前(太平洋戦争末期)の大本営発表と同じことが、起こっているんだなと思います。』
『当時、ニューヨークタイムズもワシントンポストもメルトダウンの可能性があると書いていたし、フランスの新聞社やイギリスのBBCもそう言っていた。だからメルトダウンの可能性もあるから最悪の事態を想定して対応するべきだと言った。避難地域も指定していなかったから、30kmまで広げるべきだと言った。 実際に、大丈夫だったら、範囲を戻していけばいい。しかし、政府は逆をやっている。』
『安全なんだと信じたいんですよね、日本人は。ただ見たくない。これでは「砂の中に頭を入れるダチョウ」と一緒です。(ダチョウは身の危険が迫ると砂の中に頭を突っ込んで一時的にその危険が見えない状況にする事で安心する習性をもつ。)』
『ただ、これまでとちょっと違うのは、若い人たちを中心にインターネットを通じて「あれ、何か違うんじゃないか?」とわかって来ていること。』
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2754

(2011.4.2)政府関係機関以外の情報を流すと警察庁は「デマ・憶測」として摘発
『今後、原発問題で、官房長官、原子力安全・保安院、原子力委員会、東電等、関係機関が発表する内容以外の情報を流したものには「デマ・憶測」として警察庁は摘発するとしており、事実上の戦時中の報道管制を敷いた』
『本当のことを伝えるのは海外のメディアしかなくなりますので、日本は中国と同じようになります。』
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3654519.html

(2011.4.6)ネットの流言飛語、管理者の自主削除を要請
『総務省は6日、インターネットサービス事業者ら通信各社に対し、東日本大震災に関するネット上の流言飛語について、表現の自由に配慮しつつ、適切に対応するよう要請した。』
(流言飛語=根拠のない、いいかげんな噂。根も葉もないデマ。 )
『サイト管理者等に対して、法令や公序良俗に反する情報の自主的な削除を含め、適切な対応をとることを要請し、正確な情報が利用者に提供されるよう努めることとされています。』
(サイト管理者が公開されている情報に『根拠があるかどうか』を判断し削除するようになるらしい)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110406-OYT1T00939.htm?from=tw
http://www.sanabo.com/words/archives/1999/07/post_510.html
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_01000023.html

(2011.4.15)「原発周辺は10年、20年住めない」発言の松本健一内閣官房参与の更迭検討
(原子力安全保安院の中村幸一郎・審議官に続き、松本健一内閣官房参与も『事実を口にして』更迭か?加えてスケープゴートの可能性も。)
http://www.asahi.com/politics/update/0415/TKY201104150431.html
http://news.livedoor.com/article/detail/5496047/

(2011.4.1)1号機メルトダウン発言を行なった原子力安全保安院の中村幸一郎・審議官が、「国民に不安を与えた」として、外される。
(正解であったにも関わらず更迭)
『東大工学部出身の技術キャリアである中村審議官は、震災翌日の会見で、検出された放射性物質から、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と炉心溶融の可能性に言及した。正しい認識だった。
ところが、菅首相と枝野幸男・官房長官は、「国民に不安を与えた」と問題視し、中村氏を会見の担当から外すように経産省に指示したのである。そして、枝野長官は会見で、炉心溶融情報について、「炉を直接見ることはできない」といってのけ、中村氏の正しい指摘を封印した。
その枝野氏は、今になってメルトダウンを認め、廃炉の可能性を言い始めた』
http://www.news-postseven.com/archives/20110405_16641.html

(2011.4.27)フランスの放射能に関する独立調査情報委員会CRIIRAD『3月15日の福島県内での放射性物質飛散量が最高で基準値の1千万倍に達し、都内でも16日夕刻にかけて基準値の100万倍を記録した』
『詳しい測定値を国際配信したとたん、その活動を日本の大手マスコミは無視し、公的研究機関もデータ提供をやめたんです。』
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110427-00000303-playboyz-soci
(2011.4.27)放射能数値計算を重ねてきた小川進博士『ほとんどの日本国民は知らないことですが、この時点で日本政府と報道機関が足並みをそろえた極端な情報操作が始まり、世界中から猛烈な反発を受けるようになったのです』
『われわれは東京大学の学術サイトに頻繁にアクセスして研究を進めていますが、3月末から原子力関連だけでなく地学や気象学など、いくつもの分野でパスワードを持っていてもアクセスができなくなった。』
『同じ国立大同士でもこのありさまですから、私立大学はもっと困っているようで、学問の独立と自由が保障されない暗黒時代が来たと嘆いています』
(学術サイトへのアクセス規制が始まっていることに言及)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110427-00000303-playboyz-soci

(2011.3.12)日経新聞に掲載された今中哲二(いまにしてつじ)京都大学助教の記事が『大きな損傷受けた』から『大きな損傷がないとわかり』に書き換えられる
(『最後の防護壁である原子炉格納容器(げんしろかくのうようき)が大きな損傷を受けたのは間違いない』という内容が、『爆発の報告を聞いたときは原子炉を覆っている最後の防護壁である原子炉格納容器が大きな損傷を受けた可能性を危惧したが、大きな損傷がないとわかり、ほっとしている。』という真逆の内容に書き換えられた)
(結果的には、書き換え前の記事が正しかった。)
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/view/1349
http://zerosen560.blog60.fc2.com/blog-entry-414.html

(2011.4.29)NHK「かぶん」ブログ、「子ども20ミリシーベルト」に反対し内閣官房参与を辞任した専門家の辞任理由の一部削除して報道
NHKが削除した内容『小佐古氏は、文部科学省などが、福島県の小学校などの校庭での活動を制限する目安を、1年間の放射線量の累積で20ミリシーベルトとしたことについて、「これだけの被ばくをする人は、全国の原発業務の従事者の中でも極めて少なく、この数値を小学生らに求めるには、学問上の見地や私のヒューマニズムから受け入れがたい」と述べ、批判しました。』
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/blog-post_29.html

(2011.4.1)震災めぐりネットに悪質書き込み 警察がデマ対策強化
『全国の都道府県警は、ネットに書き込まれた震災に関するデマ28件の削除をサイト管理者側に依頼。既に11件が削除された。 』
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/282866.html

(2011.3.31)反原発デモで3人逮捕 行進遅らせた疑い
『逮捕容疑は31日午後0時半ごろ、本店前の路上で警察官の警告を無視して行進を停滞させ、交通秩序を乱した疑い。
全学連側は「停滞した事実はなく、委員長を狙った不当逮捕だ」と主張している。』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011033101000884.html?ref=rank

(2011.4.26)郡山市立橘小学校が独自に校庭等の放射線測定値をホームページに掲載していたが、『インターネット等での測定値の発表は、文部科学省や県など公的な機関が測定したものに限る』とのことから、ホームページへの掲載は中断
(公的機関以外は、放射能測定を公表する事を控えるように通達が出ている事自体があまりに異常)
(気象学会は放射性物質関連の研究結果が公表できず、学校などが独自に行なった放射能測定結果も公表できず……
以前は当たり前に行なっていた、情報公開が内容によって制限され始めているようです。)
http://bit.ly/j4MSsO
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/dca2407794f5e9b5810d5b479af2b9dc

(2011.5.2)内閣官房参与を辞任した小佐古教授の説明会、官邸側から守秘義務の指摘を受け中止
『民主党の空本誠喜・衆院議員によると、小佐古教授が官邸から守秘義務の指摘を受けたことが、中止の理由だという。』
『1日、小佐古教授から空本氏に、「(官邸関係者から)老婆心ながら、守秘義務があると言われた」として、説明会には出席できないと電話で伝えてきたという。』
(元政府関係者が独自の説明会を開けなくなっている。)
http://nuclear2ch.blog39.fc2.com/blog-entry-291.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110502-OYT1T01026.htm

(2011.4.27)週プレNEWSでアメリカ西海岸在住の物理学者・日沼洋陽『福島原発事故の本質部分である環境汚染や健康被害の実態に関する隠蔽は、そろそろ目に余る段階にきています』
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110427-00000303-playboyz-soci

(2011.4.14)『「地震予知、即刻中止を」 東大教授、英誌に掲載』
『「日本政府は不毛な地震予知を即刻やめるべき」などとする、ロバート・ゲラー東京大教授(地震学)の論文が14日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。』
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041301001002.html

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このまとめへのコメント4

  • vaivieさん|2011.04.25

    有用なまとめありがとうございます。大変参考になります。
    ところで、政府保安院・東電による言論統制と思われる動きがありますので、こちらにも追加していただきたいと思い、お知らせします。
    原発事故の情報隠蔽? 断固抗議! http://iwakamiyasumi.com/archives/8811#comment-1833 です。

  • メゾフォルテさん|2011.04.09

    mixiの日記(あちらのHN suzumeをこちらでは既に登録者がいらして使えず恐縮です)に、このまとめと241さんが貼られていたページリンクを掲載させて頂きました。
    問題がありましたらお知らせ下さいませ。

  • 青木謙二さん|2011.04.05

    こういった一連の言論統制を一番嫌ってた良心あるジャーナリストは日本に居ない。フリージャーナリストを育てる仕組み作りが急務だ。仙谷がこういった指令をしているのだろう。

  • 241さん|2011.04.04

    原発に疑問を持つ立場で研究を続けている
    京大七人衆のドキュメンタリーをつくった大阪テレビ。
    すると、テレビ局から関電がスポンサーを全部降りた。

    そのドキュメンタリー↓↓
    「なぜ警告を続けるのか?京大原子炉実験所・"異端"の研究者たち?」
    http://video.google.com/videoplay?docid=2967840354475600719#

    このドキュメントを放映後、関電がスポンサーを全部降りた、のソース↓↓
    「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える【Part1】」
    http://www.youtube.com/watch?v=7W3ZI6ENAl0&feature=relmfu
    この動画の00:59:30~に出てくる。

    電力会社は重要なスポンサーだからしょうがない。

    だから我々が
     「電力会社がスポンサーであるメディアは、誰も信用しない」
     「東電?無理だよ、電力会社をスポンサーにつけたらうちのテレビ局は
      信用を失って、終わってしまうよ」
    となるような、民度の高い社会を作ることだ。

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