俺は側近じゃない!菅支える“鼻つまみ”4人組…裏切りか?

2011.06.21


 福山哲郎氏【拡大】

 菅直人首相が四面楚歌になりつつある。女房役の枝野幸男官房長官や仙谷由人官房副長官、民主党の岡田克也幹事長にまで「退陣時期の明言」を迫られ、総スカン状態なのだ。こうしたなか、側近の「4人組」だけは、最後まで菅首相を支えるとみられていた。ところが、最近になって“裏切り情報”が流れてきた。

 政権延命のためには、同僚議員に「ペテン師」呼ばわりされても、合意文書になかった再生エネルギー法案を退陣条件に加えても平気の平左という菅首相。さすがに、これまで菅政権を支えてきた政府・与党の有力議員らも距離を置き始めている。

 ただ、福山哲郎官房副長官と、寺田学、加藤公一、阿久津幸彦の前首相補佐官3人を合わせた4人は、菅首相の信頼も厚く、「あの4人組だけは、菅首相と心中覚悟だろう」(民主党中堅)といわれてきた。

 福山氏は職務上の理由もあり、菅首相と最もひんぱんに会っている国会議員。昨年6月の就任以来、公式だけで600回以上も面会している。支持率回復のためか、官邸で19日午後に行われたインターネットによる国民オープン対話にも同席した。

 寺田氏は、菅首相の30歳年下だが最側近。「最大のピンチ」といわれた2日の内閣不信任決議案の採決直前、産経新聞のインタビューに応じ、「不信任案が可決されたら(中略)私は衆院を解散して総選挙すべきだと思う」と発言し、党内外の「反菅」勢力をけん制した。

 決議案否決後の5日夜、寺田、加藤、阿久津3氏は公邸を訪れ、菅首相と2時間半も語り合っている。

 さて、最後に残った4人組だが、最近、こんな情報が飛び込んできた。

 「4人組の1人が某テレビ局に出かけた際、控室で『俺は菅側近じゃない!』と関係者に強弁していたらしい。完全な裏切り会話。こういう情報は永田町で伝わるのは早い。菅周辺も『反菅』勢力も、『アイツは信用ならない』とささやいている」(民主党中堅)

 菅首相の足元が揺らぎ始めているようだ。

 

注目サイト