浜岡原発:掛川市長が「不適地」と発言 運転再開に影響か

2011年6月21日 20時27分

 菅直人首相の要請で3~5号機が運転停止中の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)を巡り、中部電と安全協定を結ぶ掛川市の松井三郎市長は21日の市議会一般質問で、同原発の建設場所について「適地とは言い難い」と答弁した。地元市長の「不適地発言」は初めてで、運転再開が遅れる可能性がある。

 同原発の危険性を訴える議員からの質問に答えた。海江田万里経済産業相が5月の停止要請の際、東海地震に伴う危険性を強調したことを、不適地とした理由に挙げた。

 中部電は掛川市を含む周辺4市や静岡県との間で、自治体側が浜岡原発の安全確保のため適切な措置を同社に求める内容の安全協定を締結。防波壁建設などの津波対策が完了する2~3年後の運転再開を目指し、地元自治体に理解を求めている。【舟津進】

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