2011年6月21日22時33分
滋賀県湖南市の県動物保護管理センターに保護された生後数カ月〜2歳の猫7匹を候補者に見立て、投票と同時に新しい飼い主を募る「こにゃん市議選」の結果発表があり、選挙期間中に死んだ1匹を除く6匹に飼い主が見つかった。
きっかけは、市の観光マスコットを選ぼうと4月に実施した「こにゃん市長選」。初代市長に選ばれた「ぎん」が元捨て猫だったこともあり、もっと動物愛護をPRしようと、ネット上で譲渡希望者を募ることにした。引き取られるセンターの猫は1割に満たないが、市議選では、全候補者に1〜4件の譲渡希望者が現れた。抽選で、大阪府や兵庫県、大津市などへ引き取られる予定という。人気投票で「トップ当選」したのは0歳のオス「マロン」。475票中95票を集めた。
担当者は「それぞれに新たな飼い主の希望があって良かった」。猫たちには今後、市の観光PRなどに出張協力してもらうという。(板倉吉延)