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リンゴ病の患者報告数が急増- 過去10年で最多・感染研


 ほおが赤くなることからリンゴ病とも呼ばれる「伝染性紅斑」の患者が急増している。国立感染症研究所感染症情報センターのまとめ(速報値)によると、6月6−12日の週の小児科定点医療機関(全国約3000か所)当たりの患者報告数は1.04で、この2週間に0.33ポイント増加した。6月6−12日の週の定点当たり報告数は、2000年以降の同時期で最も多くなっており、同センターでは「例年よりも高い水準を保ったまま、間もなく夏季のピークを迎えると推測される」として注意を呼び掛けている。

 伝染性紅斑は、4−6年周期で流行し、流行の年には年明けから7月上旬ごろにかけて患者が増加する。今年の定点当たり報告数は、過去10年間で最も多かった07年に匹敵する水準で推移。6月6−12日の週には、定点当たり報告数が1.04となり、07年の1.02を上回った。
 都道府県別に見ると、宮崎の2.58が最も多く、以下は群馬(2.53)、山梨(2.13)、埼玉(2.07)、栃木(1.85)などと続いた。

 伝染性紅斑の原因は、ヒトパルボウイルスB19への感染。10−20日間の潜伏期間後に、ほおに赤い発疹が現れ、続いて手や足に網目状の赤い発疹が現れる。小児の場合は、ほとんどが重症化せずに軽快する一方で、成人の場合には強い関節痛などを引き起こし、歩行困難になることもある。また妊婦が感染すると、流産などの原因にもなり得る。

 同センターでは「保育園や幼稚園、小学校などで流行している場合には、妊婦の施設内への立ち入りを制限することを考慮すべきだ」としている。

( 2011年06月21日 19:54 キャリアブレイン )

関連キーワード:  感染症


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