松山市の6月定例議会は21日、一般質問2日目に入り、市発注工事「裏金」捻出疑惑に関し、真相解明への決意や説明責任を問う市政野党系会派の質問に野志克仁市長の答弁はなく、部長級の理事者が従来の見解を述べるにとどまった。
小崎愛子氏(共産)は「市長が疑惑解明の先頭に立つ決意があるのか」と質問したが、山本昭弘総務部長が答弁に立ち、「(専門委員による)検証結果を含めた最終の調査結果を公表し、丁寧に説明することが説明責任を果たすことになる」と述べた。
市の内部調査結果の妥当性を検証する専門委員4人について武井多佳子氏(ネットワーク市民の窓)は合議制でないことを問題視。越智誠下水道部長は「各委員が他の委員の日程調整に縛られることなく、自身のスケジュールに沿って調査を進めることが可能。合議による意見集約を図ることなく、直接各委員から率直な意見をいただくことができる」との考えを示した。