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幸せの赤パンツ:はぎれ利用のグッズでチャリティー 巣鴨

売りに出される小物を手に取る店員=東京都豊島区の赤パンツ館で、吉住遊撮影
売りに出される小物を手に取る店員=東京都豊島区の赤パンツ館で、吉住遊撮影

 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街の衣料品店が、25日、名物の「赤パンツ」の残り布で作った人形や花の置物など数十点をチャリティーセールに出す。普段は「幸福のおすそわけ」として、無料で配っている残り布を顧客が人形などに再生した。収益は東日本大震災の被災者に寄付する。

 チャリティーセールを行うのは生活衣料品店「巣鴨マルジ」。94年ごろから「『赤の力』で元気と幸福を」と赤パンツを売り出し、多くの愛用者を持つ。09年9月、赤パンツや肌着専門の「赤パンツ館」も開店。裁断時に残る布を捨てるのはもったいないと、顧客への配布を始めた。

 残り布に「精魂こめて作られた赤パンツのしるし」と書いた札を取り付け、「使い方はお客様のアイデア次第。グッドアイデアをお持ちの方はご一報下さい」と記したところ、首都圏のほか、東北や関西から、布を再利用した手作り作品が送り届けられ、同店で展示するなどしていた。

 チャリティーセールは「赤パンツ館」の店頭で行われる。同店の工藤秀治常務(57)は「売りに出される物は全て、お客さんが心を込めて作ってくれた物ばかり。その思いを少しでも、被災地の幸福につなげられれば」と願いを込める。問い合わせは、同店(03・3910・1409)へ。【吉住遊】

毎日新聞 2011年6月21日 13時11分(最終更新 6月21日 13時36分)

 
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