静岡市葵区藁科(わらしな)地区の茶工場6カ所の製茶から国の暫定規制値を上回る放射性セシウムが検出された問題で、JA静岡中央会とJA静岡経済連は20日、農協向け説明会で、7月末にも自主回収や出荷自粛に伴う損害賠償を東京電力に請求する方針を明らかにした。
説明会には、18農協の担当者や茶商団体、県や静岡市の担当者約100人が参加した。
東京電力福島第1、2原発事故の賠償対象を定めた国の指針では、現在賠償請求できるのは、県が出荷自粛を求めた6工場の生産者、仕入れていた茶商の損害分だけとされる。同中央会は7月中旬にも県協議会を設置して、風評被害も賠償に含めるよう、国に求めていくという。【小玉沙織】
毎日新聞 2011年6月20日 20時35分(最終更新 6月20日 21時41分)