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【経済】

再生エネルギーで日韓協力へ 孫氏、李大統領と一致

2011年6月20日 18時53分

 韓国の李明博大統領と会談するソフトバンクの孫正義社長(左)=20日、ソウルの青瓦台(共同)

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 【ソウル共同】韓国を訪問したソフトバンクの孫正義社長は20日、ソウル市内で記者会見し、福島第1原発事故を受け、太陽光や風力など再生可能エネルギーに力を入れる必要性を強調した。また、李明博大統領と同日会談し、最先端技術を世界に提供できるよう日韓が協力していく必要性で一致したと述べた。

 孫社長は会談で「地震国である日本が原発に依存するのは非常に危険だ」と指摘、日本は「脱原発」に向かうべきだとの考えをあらためて示した。一方で韓国政府の原子力推進政策に「口を挟む立場にはない」とした。

 さらに日韓とも将来の燃料コスト上昇が予想される火力発電の比率を下げる必要があるという点で、李大統領と意見が一致。ほとんどを輸入に頼る化石燃料に代え、エネルギー安全保障の観点から再生可能エネルギーの利用拡大を進めることでも理解を得たという。

 再生可能エネルギーは原発や火力発電に比べコスト高とされるが、孫社長は記者会見で「10〜20年後には同等か、安くなると信じる」と主張。普及には効率的なエネルギー利用を目指す次世代送電網「スマートグリッド」が不可欠だとし、「ソフトバンクも貢献できる」と語った。

 

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