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【スポーツ】

スキー界に広がる支援の輪 自主性高く、NPO設立も

2011年6月21日 08時20分

 宮城県塩釜市の離島、桂島で炊き出しをするアルペン男子の佐々木明選手(左)=14日

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 3大会連続で冬季五輪に出場したアルペン男子の佐々木明選手(29)=エムシ=らを中心に、東日本大震災の復興支援に携わるスキー選手の輪が広がっている。仲間でNPOを設立するなど自主性と連帯性が高く、一般的なスポーツ界の支援とは少し違う印象だ。

 今月中旬には、宮城県塩釜市の離島、桂島で炊き出しを行った。佐々木選手とスキークロス男子のバンクーバー五輪代表、滝沢宏臣選手(37)=日建総業ク=が呼び掛け、アルペン女子の星瑞枝選手(25)=日体大OB会=やスキークロス男子の河野健児選手(28)=パートナーエージェント=も参加した。

 佐々木選手はアルペン女子の長野五輪代表、池田和子さん(36)らとNPO「スキーヤーズヘルプ財団」をつくり、世界のトップ選手たちが獲得賞金の中から寄せた義援金を管理する。その一部を、今回の炊き出しの費用に充てた。

 大リーグのイチロー選手(37)=マリナーズ=が1億円を寄付するなど、日本赤十字社を通したスポーツ界の支援は数多い。だが行政的な手続きが遅れ、多くの被災者に義援金が支給されていない。炊き出しで佐々木選手らと触れ合った阿部義隆さん(23)は「大金を寄付されても実感がわかない。実際に来てくれたので心を打たれた」と率直に話した。

(共同)
 

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