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大相撲の八百長問題で日本相撲協会を解雇された元蒼国来(そうこくらい、27)が17日、協会を相手に幕内力士としての地位確認と5月から判決までの月給約130万円などの支給を求め東京地裁に提訴した。仮処分申請は協会が月給を1年間、仮払いすることで和解しているが、この日会見した元蒼国来側の弁護士は、和解に至る審尋で協会が裁判所に提出した書類を意図的に削除したことを追及。調査の信用性を争点に力士への復帰を勝ち取る姿勢を打ち出した。
元蒼国来が相撲協会に強烈な張り手を見舞った。訴状によると、仮処分申請での審尋で八百長を認めた元春日錦の供述内容が書かれた資料を「意図的に削除して裁判所に提出した」と指摘したのだ。
25人の親方、力士が角界から追放となった八百長メール問題。特別調査委員会が処分を下した最大の根拠が元春日錦による証言だった。調査委は春日錦への複数回の事情聴取で得た供述を「春日錦報告書」として作成。元蒼国来側の弁護士によると仮処分申請の審尋で最初に出したこの報告書で核心的な部分を削除して提出してきたという。
削除部分は3点。元春日錦は八百長に手を染めている「故意による無気力相撲」グループの存在があったと供述している。削られた部分もこのことが前提で、要約すると〈1〉八百長の判断をグループにいたかどうかの観点で行ったかのようにとらえられる記述〈2〉星の貸し借りなど具体的なことを覚えていないと見られる記述〈3〉八百長相手とのエピソードで元蒼国来の名前がない記述。
弁護士によると、これらの記述は元蒼国来がグループに入っていないことを印象づけ、協会側にとって不利になる内容とし「春日錦の証言に矛盾が出てくるので削除したのでしょう」と指摘。最終的に協会は削除していない報告書を提出し和解が成立したが元蒼国来側は「裁判所をだますことだ」と断じた。
さらに、元春日錦と元恵那司はともに報告書に署名をしていなかった事実も暴露。「裁判所は本人たちが責任を持つことはできないととらえる」と元蒼国来側は自信を見せた。協会側は「訴状を受理していないので内容を確認してから対応したい」とコメント。元蒼国来側が仕掛けたガチンコの法廷闘争で八百長問題の調査の真相が明らかになる。
◆元蒼国来の処分 特別調査委員会は元春日錦と元恵那司の証言を根拠に蒼国来が2010年夏場所11日目の春日錦戦が八百長と認定。これを受けて協会は4月11日の臨時理事会で引退を勧告。蒼国来は八百長はやっていないとして勧告を拒否し同14日の臨時理事会で解雇処分を受けた。
(2011年6月18日06時02分 スポーツ報知)
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