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　「全日本」（１９日、両国国技館）

　３冠ヘビー級王者・諏訪魔（３４）が新日本の永田裕志（４３）との死闘を岩石落とし固めで制し、４度目の防衛に成功した。

　チャンピオン・カーニバルでは永田の岩石落とし固めに敗退。普段はラストライドがフィニッシュだが、雪辱を期して「ここぞという時に使う」岩石落としで勝負する腹を固めて臨んだ。この日はラストライドこそカウント２で返されたが、永田の岩石落とし固めは防ぎきり、カウンターのラリアートからフィニッシュへとつないでカーニバルの借りを返した。

　試合後、カーニバル準優勝の真田聖也から挑戦を表明され「オレが本隊のど真ん中。若い連中に力の差を見せつけてやる！」と受諾した。全日本は５・２９神戸大会の試合前、ＴＡＲＵに殴打されたＳ・ヘイト（平井伸和）が試合後、急性硬膜下血腫で開頭手術を受けて意識不明。武藤敬司社長は引責辞任するなど危機的状況だが、諏訪魔は「オレが後ろ向いたって平井さんは喜ばない。ファンだってあきらめていない。突き進むしかない」と、大黒柱として王道の再建役を担う覚悟だ。