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【国際】

英反戦活動家が死去 議会前でテント生活10年

2011年6月21日 00時07分

 英反戦活動家ブライアン・ホー氏=2004年10月、ロンドンの国会議事堂前(ロイター=共同)

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 【ロンドン共同】イラクやアフガニスタンでの戦争などに抗議するため、ロンドン中心部の国会議事堂前で10年近くテント生活を続けてきた英反戦活動家ブライアン・ホー氏が肺がんのため18日に治療先のドイツで死去した。62歳。英メディアが20日伝えた。

 船員や大工などを経て、米中枢同時テロ発生の約3カ月前の2001年6月、イラクの旧フセイン政権に対する国連の経済制裁がイラク国民を苦しめていることに憤り、1人で抗議行動を開始。同時テロ後は米英によるイラク戦争などに一貫して反対し、テント生活を続けた。

 地元当局がホー氏の排除や活動の規制を繰り返し試み、同氏が活動の継続を求めて法廷闘争を繰り広げたことから、表現や抗議活動の自由を守るシンボル的な存在として扱われることもあった。07年には、英民放が行った視聴者の投票で「最も政治的影響力のある人物」に選ばれた。

 ホー氏の活動を紹介するドキュメンタリー映画「ブライアンと仲間たち―パーラメント・スクエアSW1」を早川由美子監督が制作したことでも知られる。

 

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