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【プロ野球】

スタン今季初完封 苦手デーゲームで勝った

2011年6月20日 紙面から

阪神−楽天 4回裏2死二、三塁、新井貴のタイムリーで生還し、笑顔でナインとタッチするスタンリッジ。後方右は二走鳥谷=甲子園球場で(布藤哲矢撮影)

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◆阪神7−0楽天

 クラブハウスへ向かう通路で阪神のスタンリッジが、ほえた。報道陣を見るなり「デーゲームだぞ、どうだ!」。蒸し暑い中、大粒の汗を滴らせ、何度も繰り返した。

 初回1死一、三塁のピンチでガルシアを浅い右飛、草野を投ゴロに仕留め無失点で切り抜けると、乗りに乗った。真っすぐとカットボールで押し、要所で得意のカーブを決め、2回以降は楽天打線を3安打2四球に封じ込めた。9回になっても152キロを計測するなど、球威は衰えることなく最後まで投げきった。今季初完投で昨年7月19日の広島戦以来の完封。チームでは能見、岩田に続いて十分過ぎる役割を果たした。

 「結果、内容ともに満足している。でも、2つの四球は駄目。これからはその辺を気を付け、引き締めていきたい」。完封は5イニングを投げ終えた時点で意識したというが、それ以上に頭の中を占めていたのが、周囲の評価だった。11勝を挙げた昨年もデーゲームは5試合に登板し、1勝(1敗)どまりの防御率7・79(ナイターは同2・81)。今季もナイターでは6試合に登板し3勝1敗ながら、デーゲームとなると2試合で勝ち星なし(1敗)。新聞の見出しなどでは“夜の帝王”ともつけられた。本人にしてみれば不本意で、囲み取材を終えると再度「もうデーゲームで投げられないという疑いを持たないでくれ」と念を押したほどだ。

 交流戦は10勝14敗で3年連続負け越しでも、この期間中に、3人の投手が完封。リーグ戦再開へ向け、心強い兆しとなった。 (中山隆志)

 

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