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[経済・IT]ニュース トピック:先端技術
国産スパコンが性能世界一 事業仕分けで危機の「京」…毎秒8162兆回の計算
2011.6.20 18:31
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理化学研究所と富士通は20日、共同開発中のスーパーコンピューター「京(けい)」がドイツで開かれた国際会議で、スパコンの計算速度で世界1位になったと発表した。国産次世代コンピューターの京は政府の事業仕分けで一時計画廃止の危機に瀕したが、日本の科学技術力を改めて世界に示した。
京は毎秒8162兆回の計算を達成。CPU(中央演算処理装置)の実行効率が93.0%を記録するなど、圧倒的な高性能で2位の「天河1A号」(中国)の毎秒2566兆回を大きく引き離した。国産スパコンの世界一獲得は平成16年6月の「地球シミュレータ」(海洋研究開発機構)以来、7年ぶり。
京は21年11月の事業仕分けで、蓮舫行政刷新担当相から「世界一じゃないといけないのか。なぜ2位じゃだめなのか」と事実上の凍結判定を受けたが、科学者の猛反発で、後に予算が認められた経緯がある。
理研の野依良治理事長は会見で「やはり科学技術はトップを目指さないといけない。科学技術こそが日本の生きる力だ」と語った。
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