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[ライフ]ニュース トピック:歴史・考古学
マザコン豊臣秀頼、実際は1.8メートル精悍な武将 大坂城鎮守社に銅像建立へ
2011.6.20 14:53
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秀頼は、天下統一を果たして関白の位まで上り詰めた父、秀吉に比べて存在感が薄く、淀殿の強い庇護(かご)があったことからマザコンとみられがちだが、大阪城天守閣の北川央(ひろし)・研究主幹は「秀頼のイメージは、あくまで徳川史観に基づいたものだ」と異論を唱える。
北川さんによると、実際の秀頼は、身長180センチ以上の堂々とした体格の持ち主で、幼い頃から帝王学を学び、頭脳明晰(めいせき)で人望もあった。史料「小須賀氏聞書(ききがき)」などには、京都・二条城で秀頼と対面した宿敵、徳川家康も、そうした面を認めていたことを示す記述が残っているという。
「秀吉の像は各地にあるが、秀頼の場合、人生のほとんどを過ごした大阪がふさわしい。豊臣時代を見直す象徴になってほしい」と北川さん。玉造稲荷神社の鈴木一男宮司(63)は「淀殿の陰に隠れてひ弱という悪いイメージを払拭したい。銅像が、再び大阪の街を盛り上げるきっかけになれば」と話している。
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