19日(水)午後6時30分開催、たんぽぽ舎でのいろりばた会議に行ってきました。これはそのご報告。 1995年、暮れも押し詰まった12月8日、動燃の高速増殖炉原型炉もんじゅ(実験炉は常陽。実験炉→原型炉→実証炉→商業炉と進む)がナトリウム火災事故を起こした。現場撮影のビデオの有無、編集等で動燃の隠蔽体質が批判され、社内に調査グループが発足。そのメンバーであった西村総務部次長が1月13日午前6時頃、宿泊先のホテルから心労で飛び降り自殺を図ったとマスコミは報道した。動燃はこの後97年3月の再処理工場爆発事故(低レベル放射性廃液アスファルト固化処理中事故発生)などの不祥事により98年10月、核燃料サイクル開発機構に組織替えし消滅。 さらに、02年7月の東電トラブル隠しでプルサーマル頓挫。03年1月、もんじゅ設置許可無効の高裁逆転判決が出、核燃料サイクルは完全に破綻した。 いわば核燃サイクル破綻の発端となったもんじゅ事故だが、西村氏の死に対し、夫人は疑念を抱き続け昨年10月、東京地裁に核燃料サイクル機構を相手取り安全配慮義務違反の裁判をおこした。 夫人の納得いかないことは西村氏が自殺するような立場にいなかったこと、そんなことをする性格でないこと、何より死の不自然さにある。 ホテル屋上、非常階段から飛び降りたことになっているが損傷が非常に軽微なこと。床も血の跡がない。警察から渡された現場写真は1枚しかなく、それも担架に乗ったものだけ。死の遠因となったとされるFAXも所在不明。死体解剖もしていないし死亡推定時刻も死後深部体温変化から推定すると13日の深夜、報道ではチェックインしたとされる時刻には既に死亡していることになる。そもそも宿泊記録が明らかにされない。警察の対応が自殺前提で遺留品の一部しか返還してくれず不自然である。等々。 夫の死は動燃批判の幕引きに利用されたのではないか。夫人は夫の死に長年疑問を抱き、ついに時効を前に裁判に訴えた。多くの人に知ってもらい支援してもらいたいと思う。 次回、第2回の裁判は下記のとおり。傍聴支援に是非多数おいでください。 記 日時:2月14日(月)午後1時30分 場所:東京地裁713号室 事件:動燃虚偽発表強制死 損害賠償事件 ■たんぽぽ(101 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F◆たんぽぽ舎◆原発◆月刊◆ A5・8P◆100円◆00180-1-403856 たんぽぽ舎◆電話:03-3238-9035 FAX:03-3238-0797 E-mail:tanpoposya@jcan.net ホームページ:http://www.jcan.net/tanpoposya/hyoushi.htm) |
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もんじゅ事故:血の跡がない
『もんじゅ事故、西村動燃総務部次長の不可解な死』(ミニコミ図書館)を読んで http://87721132.at.webry.info/200501/article_9.html 次の部分 ...続きを見る |
正己の異論・反論 2005/08/25 11:15 |
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