国際アルゼンチン 英領フォークランド出身男性に「国民身分証」付与 領有権争い再燃も+(2/2ページ)(2011.6.19 19:50

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アルゼンチン 英領フォークランド出身男性に「国民身分証」付与 領有権争い再燃も

2011.6.19 19:50 (2/2ページ)

 今年10月に再選を狙うフェルナンデス大統領は「私たちは、失ってはならないものを返還してもらうべく声を上げ続ける」と強調、英国に領有権交渉の開始を呼び掛けた。

 しかし、キャメロン英首相は「終わった話だ」と事実上黙殺。これに対し、同諸島に近く、愛国的空気に満ちた南部パタゴニア地方で政治キャリアをスタートさせた大統領は、「21世紀なのに英国は依然、植民地主義国家であり続けている」とかみついている。

 ガルティエリ元軍事政権が軍を侵攻させ、約3カ月後に敗北で終わったフォークランド紛争については、アルゼンチン国内で「避けるべき紛争だった」などと、否定的な見方も少なくない。ただ、同諸島の領有権を主張する声は依然強く、今回の身分証付与を契機に右派勢力が勢いづいた場合、英国との領有権争いがぶり返される恐れもある。

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