国際アルゼンチン 英領フォークランド出身男性に「国民身分証」付与 領有権争い再燃も+(1/2ページ)(2011.6.19 19:50

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アルゼンチン 英領フォークランド出身男性に「国民身分証」付与 領有権争い再燃も

2011.6.19 19:50 (1/2ページ)

 【ニューヨーク=黒沢潤】アルゼンチン政府が今月、同国沖の大西洋に浮かぶ英領フォークランド諸島出身の男性に対し、アルゼンチンの「国民身分証」を付与した。フォークランド諸島は、同国政府が領有権を主張して1982年に英国と戦火を交えた場所で、同諸島出身者に身分証を発行したのは紛争後初めて。同諸島がアルゼンチン領であると主張したに等しく、今後、英国との領有権争いが再燃する可能性もある。

 現地からの報道によると、アルゼンチンの出生証明書である「国民身分証」を付与されたのは、同国人女性と結婚し、首都ブエノスアイレスに住む英国人芸術家。自ら身分証取得を望み、フェルナンデス大統領から14日に付与された際には、「アルゼンチンこそ私の国だ」と語った。

 フォークランド諸島には約3千人の英国人が住む。若者の中には、ブエノスアイレスの大学に通うなどしてアルゼンチンに愛着を持つ者も少なくないという。

 男性の父親は、フォークランド紛争時、英国兵としてアルゼンチンと戦ったが、男性はマルビナス諸島(同諸島のアルゼンチン名)の統治者は南米の国であるべきだ、と主張する。

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