'11/6/19
島大生の原発廃止派増え7割
島根大1年生を対象にしたアンケートで、原子力発電所の建設について「廃止する」とした割合が約7割に上り、同じ学生を対象とした前回調査の約3割から大きく増えた。担当教授は「福島第1原発事故が収束せず、原発の安全性への信頼が揺らいでいる」とみる。
調査は、4月8日と5月20日、1年生407人が受講する講義で法文学部の上園昌武教授(環境経済論)が実施。5月は、今後の原発建設を「少しずつ廃止」が59%と、4月の24%から35ポイント増えた。「全面的に廃止」は7%だった。
記述式で尋ねた廃止の理由は「福島原発で事態が深刻化している」「(補償費など)原発は安い発電ではないと分かった」「すぐは無理でも、徐々に新エネルギーを導入すべきだ」などがあった。
一方で「少量のウランで発電できる原発は必要」「安全性を上げる技術開発が重要」などと依然、建設を支持する意見も根強かった。
同大は、島根原子力発電所(松江市鹿島町)から約8・6キロにある。入学を機に原発問題を身近に考えてもらおうと、火力発電など他の発電方法とのコスト比較や、放射性物質の廃棄方法などを講義で取り上げている。